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ハミルトンが好きすぎた、ワシントン夫人の雄猫の名前とは?

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より“A Winter’s Ball”の英語歌詞を見てみると、ジョージ・ワシントンの妻、マーサ・ワシントン(Martha Washington)の名前が出てきます。

彼女の可愛がっていた雄猫と関係があるようですが、どういうことなのでしょうか?

【ブロードウェイミュージカル“Hamilton”/“A Winter’s Ball”/作詞:Lin-Manuel Miranda】

A Winter’s Ball”はハミルトンとエリザベスが出会う直前のシーンですね。バーがハミルトンに対して嫌悪感を抱きながらも、冬の舞踏会(A Winter’s Ball)を楽しもうじゃないか…という内容です。

その詳細は次の記事にまとめているのでご覧くださいね。

 

歌詞のおさらい

それではまず歌詞を見ていきましょう。

 

BURR:
They delighted and distracted him
Martha Washington named her feral tomcat after him!

HAMILTON:
That’s true
―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “A Winter’s Ball”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

 

ハミルトンが“That’s true”、「それは本当(事実)だよ」と言っていますが、何が本当なのでしょうか?

 

ハミルトンは女性たちの注目の的

まずは1行目から見ていきましょう。

ここで言う“They”とは、舞踏会に来ている女性たちのことですね。この歌詞に入る前バーがさんざん「女性たちと関係を持てる~♪」と歌ってますから(苦笑)。

一方のhimとはもちろんハミルトンのこと。これも、バーがそれまでずっとハミルトンの話ししていましたら、そうと分かります。

あとは間に入る2つの単語が分かれば意味が理解できます。“delighted”は「大いに喜ぶ」、“distracted”は「発狂する(取り乱す)」ですから、ハミルトンが来たことで女性たちが喜んだり、発狂(言い過ぎ?)している様子が伺えます。

スターですね、ハミルトンは!バーはきっとハミルトンのこんな点にも嫉妬心・嫌悪感を抱いていた事でしょう。

 

 

マーサ・ワシントンの猫の名前は「ハミルトン」?

歌詞で歌われていること

さて、2行目を見てみましょう。

named afterは「~と命名する」という意味があり、afterの後にhimとあるので、このhimはハミルトンのこと。よって、マーサ・ワシントンは、彼女の可愛がっていた雄猫(tomcat)を「ハミルトン」と名付けていたと分かります。

へー!すごいですね。ジョージ・ワシントンの妻までもが、ハミルトンに熱狂的だったなんて…そんな情報を見逃すはずもないバーは、ここでも茶化しを入れている訳です、皮肉交じりに。

でもハミルトンは「うん、そうだよ」と言わんばかりに、さらっと“That’s true.”です。(バー、胸中お察しします…)

 

これ、本当なの?

でもこれ、本当に事実なんでしょうか?wikipediaではそのような話しが書かれていなかったので、ツイッターでお世話になっている西川秀和(@Poeta_Laureatus)様に伺ってみました。(DMのやりとりの掲載許可は頂いております。)

 

マーサ・ワシントンについて書いているPatricia Bradyは、以下のように書いていますよ。Patricia Bradyはマーサについて調べているので有名な人です。 Martha called the camp’s prowling tomcat “Hamilton.”

ただその前にIn an almost certainly apocryphal (but too good to leave out) story,という但し書きが付いています。これは私も同意です。

どういうことかと言えば、マーサに関する話は、マーサ自身の手紙や親戚などの回顧などによりますが、ハミルトンのこの話は確実な根拠とされるものには載っていないはずです。

おそらく根拠が不確かということで書かなかったんでしょう。
―西川秀和(@Poeta_Laureatus)様よりtwitterDMのやりとりにて

 

なるほど、ということはそう呼んでいたと証拠づけられる書面はないが、話としてはあったらしい…ということです。

こんな面白い話を、さらっと歌詞に入れてしまっているのが、『ハミルトン』の歌詞の奥深さでもありますね。

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