マリア・レイノルズとは?「マリア・レイノルズ事件」の真相は?

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より“Alexander Hamilton”の英語歌詞を見てみると、3人の女性がハミルトンのことを愛していたということが分かります。

今回は、3人のうちのマリア・レイノルズ(Maria Reynolds)についてご紹介します。

『ハミルトン』ではアレクサンダー・ハミルトンに関係する女性が3人います。それがアンジェリカ・スカイラー(Angelica Schuyler)、エリザベス・スカイラー(Elizabeth Schuyler)、そしてマリア・レイノルズ(Maria Reynolds)です。

『ハミルトン』冒頭の曲“Alexander Hamilton”では、アレクサンダー・ハミルトンがどんな人物だったが分かりやすく説明されていますが、登場人物とハミルトンがどんな関係であったかも同時に歌われています。

これら3人の女性が歌うパートはここです。

 

Me? I loved him
―ミュージカル“Hamilton”より“Alexander Hamilton”

 

見てその通り、「私?私は彼を愛していたわ」という意味ですね。

3人の女性から愛されたらしい、ハミルトン…それぞれとの関係は、一体どういうものだったのでしょうか?今回は3人のうち、マリア・レイノルズ(Maria Reynolds)について調べました。

『ハミルトン』に出てくる他の登場人物について知りたい方は、是非次のリンクからご確認下さいね。

 

ハミルトンの愛人

日本語でマリア・レイノルズの説明がなかったので、まずは英語版wikipediaよりMaria Reynoldsの説明を見てみましょう。

 

Maria Reynolds (née Lewis) (March 30, 1768 – March 25, 1828) was the wife of James Reynolds, and was Alexander Hamilton’s mistress between 1791 and 1792. She became the source of much scrutiny after the release of the Reynolds Pamphlet and central in America’s first political sex scandal.
Maria Reynolds(wikipedia)

 

出ました、mistress!これがどういう意味かというと…

 

 

なーるーほーどー。

1791~1792年の間ハミルトンには愛人がいたんですね。しかも、ハミルトンとマリアの場合、肉体関係を持っていましたから、立場上かなり問題でした。ハミルトンは“Reynolds Pamphlet”に2人の関係について書いていますが、既婚者同士が肉体関係を持つというスキャンダルはアメリカ政治家として初の出来事だったようです。

マリアの場合は、愛人という立場からの“Me? I loved him”だったんですね…これはまたアンジェリカとも、エリザベスとも視点の違う感情で興味深いです。

 

“the Reynolds Pamphlet”とは

マリア・レイノルズはハミルトンの愛人ですが、“Say No To This”では愛人になった経緯が歌われています。

一方の“The Reynolds Pamphlet”はハミルトンが書いた、マリア・レイノルズとの関係を書いた書で実在します。この書が発行された時の様子を歌っているのがこの曲ですね。

これらについては別の記事でじっくりと説明させて頂きますので、記事が出来上がりましたらリンクを貼りますね。しばらくお待ちください!

(リンク生成中)

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マリア・レイノルズ事件

マリアは何故ハミルトンの元に?

では、そもそも何故マリアはハミルトンと関係を持つことになったのでしょうか?

 

At some point before 1791, James Reynolds moved with Maria and their daughter from New York to Philadelphia. It was there in the summer of 1791 that a 23 year old Maria visited 34 year old Hamilton at his Philadelphia residence and asked for help, claiming her abusive husband had abandoned her. Due to Hamilton’s political office, he could very easily help her relocate back to New York City. Hamilton organized a meeting for later that evening to give Maria the money. Once Hamilton arrived at the boarding house where Maria was lodging, she brought him upstairs and led him into her bedroom, where he recounts that “Some conversation ensued from which it was quickly apparent that other than pecuniary consolation would be acceptable”.
Maria Reynolds(wikipedia)

 

1791年よりも前のあるタイミングで、レイノルズ夫妻と娘はニューヨークからフィラデルフィアに移りますが、その年の夏、23歳だったマリアは同じくフィラデルフィアに住んでいた34歳のハミルトンを訪れます。その理由が「悪態をつくの夫から助けを求めるため」でした。

立場上、ハミルトンにとってマリアをニューヨークに戻してやることはたやすいことだったので、それに必要なお金を渡すためにその日の夜マリアを訪れたところ、マリアの寝室に連れられた…ということです。

 

不倫は続く…そして悲劇が…

その後、ハミルトンの妻エリザベスが自身の両親に会いに子どもとオールバニへ行っている時も、ハミルトンとマリアの関係は続きました。

 

During the summer and fall of 1791, Maria and Hamilton continued the affair, while Hamilton’s wife Eliza and their children were in Albany, visiting her parents. A short time into the affair, Maria informed Hamilton that her husband had sought a reconciliation with her, to which she agreed without ending the affair with Hamilton. She then obtained an interview for James Reynolds who applied to Hamilton for a position in the Treasury Office, which Hamilton refused. After Hamilton had shown unequivocal signs that he wanted to end the affair on 15 December 1791 Maria sent him a letter warning of Reynolds’ anger over the supposed discovery of the affair:
Maria Reynolds(wikipedia)

 

ハミルトンと不倫関係にあったマリアですが、その最中にジェームスから和解の申し出があったそうです。そして彼女はその和解を飲んだのですが、不倫関係を終わらせることはなかった…とあります。

そして、マリアが「夫のジェームスは財務省(Treasury Office)に就きたい」旨を切り出し、ハミルトンがその申し出を断ると、マリアとの関係も後ろ向きになります。するとマリアは、ハミルトンにジェームスが互いの不倫関係について怒っていると手紙を出したそうです。

元は、夫の不仲を理由にハミルトンに助けを求めたマリアでしたが、夫とよりを戻しても関係をやめなかったとなると、もともと何を目的にハミルトンに近づいたか分からなくなってきますね。

…恐ろしや。

 

 

ジェームスは2人の関係を知っていた!?

さて、マリアが夫のことを切り出したことで関係は終わりますが、逆にそれが火種となり事態は泥沼化していきます。特に大きなこととしては、ハミルトンとマリアの不倫関係をジェームスは知っていた…ということです。

 

ハミルトンは1794年にマリア・レイノルズ事件でその名声が傷つき、政治的ダメージを受けることとなる。マリアの夫ジェームズはハミルトンとマリアとの性的関係を認めていたにもかかわらず、ハミルトンを恐喝し金銭を要求した。
アレクダンダー・ハミルトン(wikipedia)

 

これはどういうことなのでしょうか?2つの引用を見てみましょう。

 

Secretary of the Treasury Alexander Hamilton had a one-year affair with Maria Reynolds while paying Maria’s husband, James Reynolds, blackmail money to maintain secrecy.
Hamilton–Reynolds sex scandal(wikipedia)

 

まず“blackmail”というのは「恐喝、ゆすり」です。ジェームスはあるタイミングで妻マリアと当時財務長官であったハミルトンの関係に気付きますが、それを秘密にする代わりに恐喝した…ということが書かれています。

 

Over the course of that year, while the affair took place, James Reynolds was well aware of his wife’s unfaithfulness. He continually supported their relationship to regularly gain blackmail money from Hamilton.
Hamilton–Reynolds sex scandal(wikipedia)

 

こちらも似たような内容ですが、ジェームスはマリアの不倫を知った後も、お金を定期的に受け取るために2人の関係を容認していたとあります。

 

レイノルズ夫妻は協力関係にあったか?

では、夫婦はタッグを組んでハミルトンを陥れたのか…ということも頭をよぎりますが、これは恐らくないでしょう。

ことが進むにつれ、マリアはハミルトンとの関係を続けたい、ジェームスはお金が欲しいという利害関係が自然に一致し、またハミルトンがマリアとの関係を終わらせようとした時も、それぞれの望みが叶わなくなったマリアとジェームスの利害関係が一致したということだと想像できます。

その結果、事態は明るみにされハミルトンは悲劇を迎えることになるのですね。

政治、お金、女性、名誉…そういったドロドロとしたものがマリア・レイノルズを中心にうごめいたので、この一連の流れを「マリア・レイノルズ事件(Hamilton–Reynolds sex scandal)」と呼んでいます。

あらゆる人の信頼を失うことになったハミルトンですが、一番は妻エリザベスだったでしょうね。

♪『ハミルトン』の曲一覧はこちらから:ハミルトン/英語歌詞を徹底分析!

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