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ハミルトンの息子フィリップとは?デュエルしたきっかけは何?

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より“Blow Us All Away”で初めて登場するフィリップ・ハミルトン。彼はアレクサンダー・ハミルトンの長男ですが、悲しくも19歳にしてデュエルで亡くなります。

彼はどのような人物で、どのように人生の幕を閉じたのでしょうか?史実と歌詞を比較しながら、その詳細に迫りましょう。

【ブロードウェイミュージカル“Hamilton”/“Take A Break”/作詞:Lin-Manuel Miranda】

作品内ではローレンスと1人2役

『ハミルトン』で始めてフィリップが登場するのは“Take A Break”ですが、厳密に言うと最初の曲“Alexander Hamilton”でも登場しています。ローレンスとフィリップは同じ役者が演じ、1幕ではローレンスを、2幕ではフィリップを演じています。その彼が歌うパートがここです。

 

Me? I died for him
―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “Alexander Hamilton”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

 

つまりこの役者は1、2幕でいずれもハミルトンのために命を落とす人物を演じているということですね。よく考えられたキャスティングだなと感心してしまいます。

ローレンスについては次の記事をご覧いただくとして、フィリップ・ハミルトンはどのような人物だったのか、そして何故命を落とさなければならなかったのかをみていきましょう。

 

ハミルトンの長男として

フィリップはハミルトン家の長男であり、19歳でジョージ・イーカーとのデュエルでニュー・ジャージー州のウィホーケンで亡くなっています。

 

Philip Hamilton (January 22, 1782 – November 24, 1801) was the eldest child of Alexander Hamilton and Elizabeth Schuyler. He died at the age of 19, fatally shot in a duel with George Eacker at Weehawken, New Jersey.
Philip Hamilton(wikipedia)

 

彼は父親と同じコロンビア大学に入学し、1800年に卒業。父親と同じく法律を学んだようですが、常に父親と比較される存在であったフィリップのことを、父ハミルトンは「ハミルトン家と国のいずれにとっても名誉ある存在とは言えない」と厳しかったようです。その後の勉強も、かなり厳しいものだたようですよ。

 

Philip enrolled in Columbia College, where his knowledge and enthusiasm were compared to that of his father, already a renowned alumnus. Robert Troup, a family friend who had been Alexander Hamilton’s college roommate, wrote that Philip “was very promising in genius and acquirements, and Hamilton formed high expectations of his future greatness!” Troup wrote privately, however, that despite Hamilton’s certainty that Philip was destined for greatness, “alas Philip is a sad rake and I have serious doubts whether he would ever be an honour to his family or his country.”
Philip Hamilton(wikipedia)

 

とは言え、ハミルトン以外の人々はフィリップのことを優秀だと評価していたようで、そのことをフィリップが自慢気に歌っているのが、“Blow Us All Away”の出だしになります。

 

Meet the latest graduate of King’s College!
I prob’ly shouldn’t brag, but, dag, I amaze and astonish!
The scholars say I got the same virtuosity and brains as my pops!
The ladies say my brain’s not where the resemblance stops!
I’m only nineteen but my mind is older
Gotta be my own man, like my father, but bolder
I shoulder his legacy with pride
I used to hear him say
That someday
I would—

ENSEMBLE:
Blow us all away
―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “Blow Us All Away”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

 

「直近のキングス・カレッジの卒業生だよ。自慢するべきじゃないと思うけど、驚かせてみせるよ。教授は父さんと同じ頭脳があると言ってくれている。僕はまだ19歳だけど、脳みそはもっと大人。父さんのような男になるけど、もっと目立たてるようになってみせる。僕は誇りを持って父さんから受け継ぐよ。彼はよく言っていた。僕がいつか人を驚かす存在になるって…」というようなことがここでは歌われています。フィリップがどれだけ父親を意識し、尊敬し、期待に応えられるようにしているかがよく分かります。

ちなみに、ここの歌詞はメロディーこそ違えど、1幕で歌われている歌詞と酷似していることに気付きましたか?そうです、“My Shot”です。

 

I’mma get scholarship to King’s College
I probably shouldn’t brag, but dag, I amaze and astonish
The problem is I got a lot of brains, but no polish
I gotta holler just to be heard
With every word I drop knowledge

I’m a diamond in the rough, a shiny piece of coal
Tryin’ to reach my goal, my power of speech: unimpeachable
Only nineteen, but my mind is older
These New York City streets getting colder, I shoulder
―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “My Shot”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

 

つまり、ハミルトン自身が19歳の時に歌っていた“My Shot”の歌詞を一部引用しながら、19歳になったフィリップと重ねて歌っているんですね。この手法はうまい!

 

 

 

ジョージとのデュエルのきっかけ

フィリップがデュエルをすることになった、そもそものきっかけは何だったのでしょうか?

ジョージ・イーカーはニューヨークの弁護士で、アーロン・バーやトマス・ジェファーソン、そして民主共和党の支持者でした。ジョージは1801年7月4日の独立記念日にスピーチを行ったのですが、その4ヶ月後、フィリップがパーク・シアターに観劇に行った際、ジョージを見かけ、スピーチの内容に関して反発した…というのが事の発端です。あまりの口論に、劇場は騒ぎになるほどたったそうです。

 

On July 4, 1801, a New York lawyer named George Eacker gave an Independence Day speech hosted by the Tammany Society, among other groups. Eacker and his audience were supporters of Aaron Burr, Thomas Jefferson, and the Democratic-Republican Party. Four months later, on November 20, 1801, Philip and a friend named Stephen Price (a 1799 graduate of Columbia) went to see a play at the Park Theatre. Upon arrival, Philip saw Eacker and confronted him about the speech in a hostile verbal encounter that led to a disturbance in the theater.
Philip Hamilton(wikipedia)

 

これは“Blow Us All Away”で次のように歌われています。

 

Ladies, I’m lookin for a Mr. George Eacker
Made a speech last week, our Fourth of July speaker
He disparaged my father’s legacy in front of a crowd
I can’t have that, I’m making my father proud
―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “Blow Us All Away”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

 

ここで歌っているのは「お姉さんたち、ジョージ・イーカーを探しているんだ。彼は先週、7月4日にスピーチをした人で、大衆の前で僕の父さんを軽蔑したんだ。僕は耐えられない、父さんの名誉を守りたいんだ。」ですから、ほぼ一致していますね。1点、史実では4ヶ月後にパーク・シアターへ行ったとありますので、そこだけ異なります。

“Alexader Hamilton”で歌われている通り、“I died for him”というのはまさにこのこと。父親への侮辱を晴らすためにデュエルを行ったということだったんですね。

ちなみに作品内では描かれていませんが、フィリップが亡くなる時、母エリザベスは妊娠3ヶ月でした。その時身ごもっていた子どもを、後に「フィリップ」と名付けたそうです。

デュエルの詳細については、また別の記事でご紹介しますね。

 


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