Christmas Bells/警察官の歌の内容

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より“Christmas Bells”を見てみると、登場人物のあらゆるやりとりが同時進行的に描かれているため、とても目まぐるしいですよね。とくに後半なんてあちらこちらで会話がなされているので、追いついていくのに精一杯の方もいるでしょう。

今回は警察官のパートを抜き取って解説していきますので、しっかり内容を把握してくださいね。

ホームレスと売り子たちの歌はこちらからご覧いただけますよ。

 

『レント』の全登場人物に、麻薬常習者、ホームレスが一同に出てくるこの“Christmas Bells”。彼らのクリスマスがどんな様子なのかが手に取るように分かりますが、登場しているのは生活に困っていたり、麻薬に溺れている人たちだけではありません。それが警察官です。

ここに登場してくる人たちを取り締まる役割ですが、彼らはクリスマスをどう過ごしているのでしょうか?まずは歌詞から見ていきましょう。

 

POLICE OFFICERS:
I’m dreaming of a white Christmas
Just like the ones I used to know
Jingle bells — prison cells
Fa la la la — fa la la la
You have the right to remain
Silent night holy night
Fall on your knees oh night divine
You’ll do some time
Fa la la la la
Fa la la la la
―ミュージカル“RENT”より“Christmas Bells”

 

“white Christmas”は日本語でも「ホワイトクリスマス」と訳されていますが、雪の降るクリスマスのことですね。各フレーズ内で“And it’s beginning to snow”と歌われていますが、これはクリスマスに雪が降っている…という幻想的なことを歌っているのでしょう。(麻薬常習者たちが歌うそれは、あまりホワイトクリスマスに関心がなさそうな歌い方ですけれど…)

“Just like the ones I used to know”というのは「まさに私が以前知っていた」です。クリスマスというのはちらちらと雪が降って、明かりが灯って、温かくて、幻想的。それが誰もがかつてイメージしたクリスマスです。

しかし、警察官になった今はどうか…クリスマスに関係なく、こうやって職務を果たし、取り締まりを行っています。そんな中で歌うのが“Jingle bells — prison cells”です。

“prison cells(独房)”は“Jingle bells”と韻を踏んでいるのがとても巧み。そして、現実を忠実に表現していると言えるでしょう。ジングルベルが鳴っているクリスマス、でもそんなことはお構いなしに“prison cells(独房)”を回ったり、“You have the right to remain(あなたには黙秘権があります)”と言ったりしているんですね、警察官は。

そして静かな夜、聖なる夜に膝をついて祈る…そんな本来のクリスマスの過ごし方をいつか送るだろう…と締めくくっていますが、逆説的に「そんなクリスマスを過ごすのは難しい」と言っているようにも聞こえますね。

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