Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

フィーバスが掲げる懸賞金の、金貨4枚って一体いくら?

劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“Esmeralda(エスメラルダ)”英語歌詞を見てみると、フィーバスが「エスメラルダの居場所に案内してくれる者に金貨2枚」と声を上げているシーンがあります。

この金貨、日本円にすると一体いくら位の価値になるのでしょうか?

【ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”/“Esmeralda”/作詞:Stephen Schwartz * 劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』/「エスメラルダ」/訳詞:高橋知伽江】

歌詞のおさらい

1幕の終わり、フロローとフィーバスを先頭にエスメラルダ探しが始まります。その時に歌われる曲が“Esmeralda(エスメラルダ)”です。

この曲中でフィーバスは「エスメラルダの居場所に案内してくれる者に金貨2枚」と言っています。その直後4枚に値上げし、英語歌詞内でも次のような台詞になっています。

 

Two gold pieces for the one who leads us to Esmeralda.
―ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”より “Esmeralda”(作詞:Stephen Schwartz)

 

Four gold pieces for the one who leads us to Esmeralda.
―ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”より “Esmeralda”(作詞:Stephen Schwartz)

 

ここで気になるのはこの金貨がどれほどの価値があるのか…ということです。そこでこの作品当時の金貨の価値を調べてみることにしました。

少し長め、かつ算数が多い記事にはなりますが、懸賞金の価値が分かることで、このシーンの状況がよりイメージしやすくなります。是非お付き合いくださいね。

 

金貨の価値

舞台は1482年のパリ

まず重要なのは、原作『ノートルダム・ド・パリ』の舞台が1482年のパリである…ということです。この年代を押さえて、限りなく1482年に近い時代の金貨の価値を探ることにします。

今回お世話になったのは、ヨーロッパの中世というサイトです。中世ヨーロッパの貨幣価値について、あらゆる角度から説明がなされており、1つずつ読んでみるとあらゆる発見がありました。

 

金貨が発行された時期

それでは、金貨が発行された時期について見てみましょう。

 

金貨が発行されたのは1252年以降です。金は銀の10倍の価値がありました。金貨は主に国際貿易で使用されたため、重さや品位は数百年間ほとんど変化がありません。
ヨーロッパの中世

 

本作品の230年程前から金貨が発行されていたと分かります。

 

貨幣の種類

1482年は15世紀ですが、金貨が発行されてから15世紀に至るまでの貨幣の種類は少なく、フランスの代表的な貨幣は次の通りであったそうです。

 

金貨:フローリン(金含有率3.5g)
大型銀貨:グロ
小型銀貨:ソルド、ドゥニエ
ヨーロッパの中世

 

ということは、恐らくこの時代のフランスの金貨は「フローリン」という名称で、金の含有率は3.5g程だということです。

 

金貨の価値

では、このフローリンという金貨はいくらなのでしょうか…

 

現在の価値の比較すると、このころの労賃などから考えて、(3.5gの)金貨1枚=12万円、1gの銀貨=3000円くらいと想定します。(食料や物の値段を基準にすると、もっと少ない金額になります)
ヨーロッパの中世

 

…おぉっ、出ました。

金貨1枚12万円。なかなかの金額ですね。ということは、フィーバスがパリの市民に懸賞金として与えようとしている額は大体次の額になります。

 

  • 金貨2枚:12万円×2=24万円
  • 金貨4枚:12万円×4=48万円

 

 

どれくらいすごい金額なのか

金貨4枚で約48万円。

これだけ聞いてみても少なくはない額面ですが、懸賞金にしては振るわないな…と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そこで、当時の食費がどれくらいかかったのか…ということを調べましたので、そこから価値を見出してみましょう。

 

パンの価格

日本人にとっての主食は米ですが、フランス人にとっての主食はパンでした。

ヨーロッパの中世によると、丁度1481年が穀物の大不作だったそうで、普段以上の値段でパンを買わなければならない状況下だったことが分かります。

 

1481年、フランスでは穀物の大不作となり、パンの高騰に苦しみました。
―「1481年~ フランスのパンの値段」(ヨーロッパの中世より)

 

ヨーロッパの中世ではやや高級な白パンの価格の推移が表で分かりやすく説明されていますが、ここでは、パンの価格が平常であった1481年春と、価格が最高騰であった1482年6月とを比較し、その差を確認していこうと思います。

本来であれば、民衆が食べていたであろう褐色パンがいくらなのかを調べる必要がありますが、今回は白パンを基準とさせて頂きますね。

なお、事前知識として次は押さえておきましょう。

 

大人1人で、1日15~30オンスのパンが必要でした。
1ドゥニエ=500円として想像してください。
―「1481年~ フランスのパンの値段」(ヨーロッパの中世より)

 

1オンス=28.3495グラムですから、大体1日に425~850グラムのパンを食べていた事になります。8枚切の食パン1枚の重さが35グラムですから、8枚切の食パンを12~24枚程食べていた計算になりますね。

今回は1日に15オンス(425グラム、8枚切の食パン約12枚程)食べてたと仮定して、みていくことにします。

 

平常時と最高騰のパンの価格比較

それぞれの時期のパンの価格を見てみましょう。

 

  • 1481年春/平常時:1ドゥニエ=8オンス
  • 1482年6月/最高騰:3ドゥニエ=10オンス(1ドゥニエ=3.33オンス)

 

それぞれ、1日に必要な15オンス確保するために必要なお金を計算すると次の通りになります。

 

  • 1481年春/平常時:1.875ドゥニエ=15オンス
  • 1482年6月/最高騰:4.5ドゥニエ=15オンス

 

1日に同じ15オンス(425グラム)のパンを食べるのに、平常時は約2ドゥニエ(1,000円)の一方で、最高騰時は約4.5ドゥニエ(2,250円)も必要であったということです。

ノートルダム・ド・パリ』の舞台1482年のパリは、かなり経済事情が苦しかった年代とも言えるでしょう。

そんな中、エスメラルダの居場所を教えるだけで48万円を1度に手に入れられるのは、かなりの朗報だったかもしれませんね。(とはいえ、誰も口を割る物はいませんでしたが…)

 

エスメラルダのチップはいくら?

いかがでしたか?実際の金額が分かると、よりシーンがイメージしやすくなりますね。

ところで、エスメラルダの登場シーン“Rhythm of the Tambourine(タンバリンのリズム)”では、エスメラルダが金貨のチップを投げ入れるよう、うまい言葉で誘導するシーンがあります。…となると1金貨12万円ですから、エスメラルダはそれだけの大金をチップとして受け取ろうとしていたのでしょうか!?

エスメラルダのチップの誘導については、次の記事を詳しくご覧くださいね。

 

 

【フォロー大歓迎です!】

*twitter→LOVE performing arts (@performingart2)
*instagram→akikan(@love_performing_art2)

劇団四季 ホームページ

『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』の曲一覧はこちら

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください