劇団四季の運営(経営スタッフ)はどういう構造になっていますか。また就職はどれくらい難しいですか。

実際に頂いたお問い合わせへの回答を、要約して掲載しています。同じような疑問をお持ちの方は、是非こちらからご確認下さい。

問い合わせ内容/
劇団四季の経営スタッフとして働きたいと考えています。経営スタッフとして働けるならどの部でも構いませんが、特に国際部や制作部に興味があります。それぞれの部にはどのくらいの社員がいるのか、就職はどれだけ難しいのかなど、経営スタッフについて何かご存知のことがあれば教えていただきたいです。

お問い合わせ主/
高校生1年生

※管理人の意見も含んでいるため、全ての情報が事実に基づいているとは限りません。
※記事が長かったため、目次を付け一部要約致しました。(更新日:2016.12.16)
※一般的には「運営」と呼びますが、劇団四季ではその職種を「経営スタッフ」と呼んでいます。今回は劇団四季に関する問い合わせですので、「経営スタッフ」に統一して回答致します。

劇団四季の会社構成

既に劇団四季のHPはご覧になっているかと思いますが、劇団四季は大きく分けて次のように分かれています。

 

 

私が経験したのは劇場スタッフです。毎日直接劇場へ出勤していましたから、正直どの部署にどれくらいの人数がいるかは把握しきれていません。ただ、従業員数から当たりをつけて逆算することは可能です。

まず、2015年12月末日現在での従業員数が215名(役員、俳優はこれに含みません)。そして劇団四季は、専用劇場を8劇場持っています。
※専用劇場については次の記事をご覧ください:「劇団四季 シアターページ」(劇団四季HPより)

これを前提に考えると、劇場を直接運営するスタッフ陣は少なくとも1人ずついると考えますので、それぞれ最低でも8人はいなければならないことが分かります(以下、●印)。

また、複数の劇場を掛け持ちする部署もありますので、それは当たりで人数を付けてみるとしましょう(以下、◎印)。
※少なく感じる部署もあるかと思いますが、アルバイトでまかなっているケースもありますので、今回はあくまでも「正社員の数」で考えることにします。

 

 

経営の人数

  • 営業部/?
  • 制作部/?
  • 広報宣伝部/?
  • カスタマー部/?
  • 国際部/?
  • 社会事業部/?
  • 経営企画部/?
  • 経理部/?
  • 総務部/?
  • ●劇場部/8人(8劇場×1人) ※「劇場スタッフ(お客様対応)」の取りまとめを行う人を「劇場当番(劇当)」と呼ぶのですが、これは必ず社員が行い各劇場に1人います。一般の劇場スタッフはアルバイトであることがほとんどですので、今回従業員数にはカウントされていないと仮定します。

 

技術の人数

  • ●舞台監督助手/8人(8劇場×1人) ※複数人は必要ないので、各劇場に1人としておきましょう。
  • ●舞台装置/24人(8劇場×3人) ※最低でも各劇場に3人は必要と考えます。
  • ●小道具/16人(8劇場×2人) ※最低でも各劇場に2人は必要と考えます。
  • ●照明/32人(8劇場×4人) ※公演内容にもよりますが、4人は必要だと思います。(ここは前後する幅が大きいと思います。)
  • ●音響/24人(8劇場×3人) ※少なく見積もっても3人は必要だと思います。
  • ◎コスチューム/10人
  • ◎ヘアー・メイク/8人
  • ◎音楽/3人 ※ここは完全に想定ですが…

ここまでで合計133人。ちなみに「舞台監督」が部署の中に入っていなかったので、入れておきます。各劇場に1人で8人いると考えますので、合計すると141人です。残り74人ですね。

 

各部の人数(概算)

劇場を経営していくのに一番重要なのがチケットを販売する「営業マン」ですので、多めにとって30人はいるとしましょう。合計で171人、残り44人です。

★営業部 → 30人

後は残りの部署数で割ってみましょう。44人÷8部署=5.5人。…ということで、1部署当たり平均して5~6人いると考えられます。

・制作部
・広報宣伝部
・カスタマー部
・国際部
・社会事業部
・経営企画部
・経理部
・総務部
→ 各5~6人

もちろん前後することは考えられますが、妥当な数字ではないかと思います。つまり、各部署はそんなに多くない、ということが分かります。
※…とここまで計算して「チケットカウンター」の人数が項目にないことが分かりました。劇場に最低1人は存在しますので、各部署の人数はもう少し少ない可能性があります。

 

 

劇団四季、就職の倍率

劇団四季は新卒採用がメインで、中途採用はほぼしていないと思います。毎年あらゆる新卒サイトで募集をかけていると思いますので、今のうちからチェックしておくといいでしょう。2017年度は次の通りです:「劇団四季の新卒採用」(リクナビ2017より)
※9:00~18:00勤務とあっても、毎日それで帰れると思わない方が良いですよ。間違いなく残業はあり、外出などしなければならいケースもあるでしょうから…

その時々で採用事情は変わると思いますが、2016年度の採用見込が26~30名とありました。ただ、割合としてはやはり営業への配属が多いと思います。

就職がどれだけ難しいか…についてですが、この知名度と人気度、そして募集人数から考えれば、どれだけ倍率が高いかは想像できるはずです。

制作部に関して分かりやすい説明がありましたので、次の記事をご覧ください。気転が利かないと出来ない仕事ですね:「高2女です。将来劇団四季で働きたいと思っています。」yahoo知恵袋より

国際部については知識がありませんが、間違いなく英語力は必要でしょう。よほどの英語力がない限り、海外の方と交渉は出来ないですし、演劇界は専門用語が沢山あります。(今の私の英語力でも受験する自信はありません…)
※専門用語については、姉妹サイト「英語で学ぶ舞台用語」をご覧ください。

 

 

心構え

舞台は夢を与えるモノですが、その前にまず「商品」であることを絶対に忘れないでください。その商品を、あらゆる人が最善の努力を尽くして売っています。そしてその価値を見出した人がチケットを買っているのです。

ミュージカルは基本的に海外の商品ですから、国際部は「最先端にある商品をどうやって日本で公演するか」に専門特化している部署でしょう。ですから、何よりも作品を深くから理解しようとする熱意が大事ですし、英語が出来るかだけでなく、文化や歴史など各作品の背景にあるものを理解しようとする努力とセンスが必要です。
※私がLOVE performing artsを運営し始めたのには、こういうことを分かってほしいという想いもありました。

仕事に対して「好きならば出来る」とか、「好きじゃないと出来ない」というということを言う方もいますが、私はあえて「好きという気持ちだけでは出来ない」ことも知っておいて頂きたいと思っています。

これは劇団四季に限らずどんな仕事においてもそうですが、汚い部分も、嫌な事も見たり経験もしなくてはならないのが仕事です。そして、理屈関係なく従わなくてはならないこともあれば、理不尽なことも山ほどあります。

そういったことが大半な中で、本当にわずかな一筋の光が自分の支えになったりするものです。それがお客様の笑顔であったり、素晴らしい作品に出会えた瞬間であったり…ということですね。
※この辺りの話しについては、yahoo!知恵袋のこの回答者に私は同感です。次も併せてご覧ください:「劇団四季の経営スタッフについて」yahoo知恵袋より

ですから、「劇団四季の舞台が好き」ということの次に考えることは、一回その「好き」という感情をバッサリ捨て去って、「劇団四季のことが嫌いになったとしても舞台作品を売り、支える覚悟はあるか」ということです。そしてもし、観客であることの方が幸せだと思うようでしたらそうして下さい。私自身は巡り巡って観客であることの幸せを感じましたよ。
※私の詳しいプロフィールは今更新中ですので、ちょこちょこ確認して頂ければと思います。

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