劇団四季の運営(経営スタッフ)に回る場合、どのような大学でどんなことを学ぶべきか。

実際に頂いたお問い合わせへの回答を、要約して掲載しています。同じような疑問をお持ちの方は、是非こちらからご確認下さい。

問い合わせ内容/
劇団四季の経営スタッフとして働きたいと考えています。特に国際部や制作部に興味がありますが、このような仕事を職業にしていきたい場合大学で何を学ぶべきだとお思いになりますか?

お問い合わせ主/
高校生1年生

※管理人の意見も含んでいるため、全ての情報が事実に基づいているとは限りません。
※記事が長かったため、目次を付け一部要約致しました。(2016.12.16)
※一般的には「運営」と呼びますが、劇団四季ではその職種を「経営スタッフ」と呼んでいます。今回は劇団四季に関する問い合わせですので、「経営スタッフ」に統一して回答致します。

まずは体感することから

どの部署に配属されるにしても、まず舞台がどのように創られているのかということを知る必要がありますので、舞台芸術を大学で勉強することをオススメします。

玉川大学で経験したことしかお話しが出来ませんが、舞台芸術世界に関しては、頭で勉強することよりも手や体を動かして体感することの方がずっと大事です。私のプロフィールにも書いてあるように、自分では出来ると確信していても、外部環境によって結果的に出来なかったことや、向き不向きを自覚することがあります。大学へ進学することが可能ならば、まずは実習公演にスタッフとして参加し体感することから始めて下さい。

劇団四季の制作部は雑多な仕事を行う部署ですので、舞台裏、表方(おもてかた)の両方をまんべんなく経験しておくと良いでしょう。制作部に関する分かりやすい記事は、次をご覧ください:「高2女です。将来劇団四季で働きたいと思っています。」yahoo知恵袋より

照明や音響、大道具・小道具や衣裳のように専門特化している部署ではなく、次の様な部署を経験すると良いと思います。

 

  • 舞台監督/各部署の総まとめを行うポジションなので、あらゆる部署の動きが見える。舞台上の掃除から指示出しまで仕事は幅広い。
  • 広報/ポスターを作ったり、宣伝活動を行ったり、校外公演の際は劇場を押さえたりする仕事。(確か玉川ではこのポジションを「制作」と呼んでいました。)
  • 表方/玉川では確かこれも制作が行っていたはずですが、チケットのもぎりや客席案内など、当日のお客様案内。(私が劇団四季で経験したのはこのポジションです。)

 

 

自分の興味と向き合おう

座学の方は「劇場運営」や「演劇史」を学ぶと視野が広がります。この辺りは必修科目のため必ず通る道ですが、それ以外についてはご自身で興味を優先して学ぶことも重要です。「●●になるから○○をしなきゃ」という考え方は、時に視野を狭めます。それよりも「●●ってどういうことなんだろう、知りたいな」と思って勉強したものの方が、後々の人生で財産になりますよ。

例えば私の場合、音楽史等は必修ではありませんでしたが、「西洋音楽史」や「民族音楽」も履修しました。何故か?興味が合ったからです。

西洋音楽史はかなり面白い授業で、このおかげでクラシック音楽への固定観念が一切なくなりました。自分の興味から勉強して得た知識はいずれ大きなものとなって返って来ます。「友達が履修しているから私も」ということはせずに、自分の直感やアンテナを信じて勉強する科目を選んで下さい。

ちなみに、今年の私の舞台観賞回数はミュージカルよりもクラシックやオペラの方が圧倒的に多いです(笑)今ではクラシックやオペラにも高い壁を感じずに鑑賞できるようになりましたよ。

※玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科の大体の4年間の履修イメージは次の通りです:「玉川大学芸術学部 学修システム」(玉川大学HPより)
※私が在籍中に玉川から劇団四季に入社された方もいらっしゃいます。本サイトのFAQで掲載していますので、次の記事からご確認下さい。

 

 

会話力を上げる

さて、一方の国際部についてですが、正直未知の世界です。どれくらい英語が出来れば良いのかは分からないですね。もちろん最前線にいるベテランの社員が交渉等を行うのでしょうが、新入社員に求められるものがどれほどの英語力なのかは未知です。

1つ言えることがあるとすれば、「英語力」だけが必要と思わないでほしいということ。海外の人とやりとりをするということは、しっかりとした意見交換ができるなければならないということです。ただ相手の言っていることを「はいはい」と聞くだけの御用聞きではいけません。相手の意図を汲み取り、こちらの意図を間違いなく伝える。これが最低限日本語で出来なければ意味がありません。
※「わかる~」とか、「同~感~」とか、高校生がよく会話しているのを耳にしますが、それではダメということです(苦笑)

日本語で出来ない事が英語で出来るはずがありませんので、まずはもう一度自分の日々のコミュニケーションスキルを見直すと良いでしょう。

 

 

英語を勉強する意味を見直す

何故英語を勉強するのか

それをした上で英語を勉強する訳ですが、学校の英語の授業って面白いですか?面白いと感じているならばいいのですが、私は面白いと感じたことがありません。英語が面白く美しいと感じたのは、まだ自分が英語が全く話せなかった時に聞いたネイティブの会話や、ミュージカル音楽・洋楽です。これらが分かる様になりたい、と思って耳をそばだててよく聞いてみたり、下手な英語でも話してみたりしました。こういう意欲と行動が英語力を向上させますよ。

英語というのは、あくまでも意志伝達を行う上でのツールです。ですから、「英語を勉強する」という意識を持つ前に「英語を使って“何をする”か」を考えることの方が重要なのです。

 

  • 英語で日常会話をしたいから勉強するのか。
  • 英語で手紙を書きたいから勉強するのか。
  • 英語で本を読みたいから勉強するのか。
  • 英語で歌詞を理解したいから勉強するのか。
  • 東大に合格したいから英語を勉強するのか。
  • 留学したいから英語を勉強するのか。
  • 話せるとかっこよく見えるから英語を勉強するのか。

 

勉強する目的を明確にして下さい。「英語を勉強する」ことだけでは決して「目的」にはなりません。あなたを突き動かす具体的な目的はなんですか?それをはっきりさせない限り、使える英語は身につきません。英語で何かをしたいという気持ちを、まず整理してみて下さい。

 

自分に合ったやり方を

例えば、私のサイトと英語の教科書、どちらが面白いですか?もし前者だとおっしゃるなら、それは題材に興味があるからでしょう。そして今まで知っていた日本語の歌詞の裏に、想像もしなかった表現や台詞が含まれていることに新しい発見があったからでしょう。

知っている作品を英語で読むこともとても大事です。例えばシンデレラでもアラジンでも、子供向けの英語本が出版されていたりしますよね。高校生になって絵本なんてダサイと思われるかもしれませんが、それを手に取るか取らないかで英語力の幅は変わります。

難しいものばかり手にして、英語が嫌いになるくらいなら、簡単すぎるくらいの英語本をどんどん手にとって読んで下さい。簡単すぎて丸暗記出来る様なレベルから始めると、気付いたころにはある一定量の分量も苦でなくなるはずです。

私のサイトLOVE performing artsを見て楽しんで頂くのも良いと思います。音楽を聴いて、歌詞を見てヒアリングを強くする。そういう活用も出来るように、各ページで音楽動画をつけていますから。「英語で学ぶ舞台用語」は専門的な用語を覚えるための力になれるでしょう。

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