⑥必読!「フィナーレ」ラテン語パートの意味

劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“Finale(フィナーレ)”の英語歌詞を見てみると、ところどころがラテン語歌詞で歌われており意味を理解することができません…

そこでラテン語パートの意味を調べてみました!今回はノートルダム大聖堂が打ち破られた直後、カジモドが最後の一撃を加える直前のシーンです。

クライマックスを彩る“Finale(フィナーレ)”ですが、調べ始めたら奥が深すぎて続きの6記事目を書くことになりました。

引き続きお読み頂いている方、お付き合い頂き有難うございます!

 

前回までのおさらい

さて、前回までの調べをおさらいしましょう。

Finale(フィナーレ)”の冒頭部分は聖歌『テ・デウム』、処刑台に火が放たれてからは聖歌『リベラ・メ』と『オー・サルターリス・ホスティア』、そして『ディエス・イラエ』が引用され組み立てられた歌詞だということが分かりました。また、“Olim(オーリム)”と全く同じ歌詞も使われていましたね。

まだ記事をご覧でないという方、もう一度読み直したいという方はこちらからご覧ください。

 

 

 

 

 

 

歌詞のおさらい

それでは本題に入りましょう。ノートルダム大聖堂が打ち破られた直後、カジモドが最後の一撃を加える直前のシーンです。ラテン語部分は緑色の箇所で3行あります。

 

Chorus:
Mors stupebit et natura
Cum resurget creatura
Judicanti responsura

Soldier my god, look up there! He’s way up there!
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Finale”

 

 

ラテン語を理解する

『奇しきラッパの響き 』が使われている!

“Mors stupebit et natura”で検索してみると、wikipediaでは「レクイエム」の記事に辿りつきました。『奇しきラッパの響き (Tuba mirum)』という曲の一節だと分かったのですが、どういう曲なのでしょう?

調べてみたところ、「続唱 (Sequentia)」の1つだということが分かりました。次が「続唱」の解説です。

 

固有文。最後の審判を歌ったもの。チェラーノのトマス(ラテン語版)の作。トリエント公会議で公認された4つの続唱のうちのひとつ。第2バチカン公会議における典礼の刷新で「死後の恐怖を不必要に強調することはキリスト教本来の思想から外れている」ことと、「葬儀は、キリスト信者の死の復活的性格をより明らかに表現」(『典礼憲章』第81条)するという理由でこの続唱は除かれ、三部に分けられ、教会の祈り(聖務日課)の賛歌となっている。(中略)

この続唱のテキストには、最終戦争、火による浄化、最終審判など、キリスト教というよりも、むしろゾロアスター教、マヅダ教などイラン起源の二元論宗教の影響が色濃く認められる。
レクイエム(wikipedia)

 

つまり、聖務日課のうちの1つとして歌われる曲だということですね。wikipediaをご覧頂ければお分かりですが、ノートルダムの鐘でよく使われる『ディエス・イラエ(Dies irae)』もこの続唱の1つのようです。

 

『奇しきラッパの響き 』の歌詞

wikipediaの「レクイエム」記事内に、「奇しきラッパの響き(Tuba mirum)」の歌詞と対訳が成されていたので、1つずつ見ていきましょう。

まず、ラテン語の歌詞からです。赤字部分が“Finale(フィナーレ)”で引用されている部分ですよ。

 

Tuba mirum spargens sonum
per sepulchra regionum,
coget omnes ante thronum.

Mors stupebit et natura,
cum resurget creatura,
judicanti responsura

Liber scriptus proferetur,
in quo totum continetur,
unde mundus judicetur.

Judex ergo cum sedebit,
quidquid latet, apparebit:
Nil inultum remanebit.

Quid sum miser tunc dicturus?
Quem patronum rogaturus?
Cum vix justus sit securus.
レクイエム(wikipedia)

 

『奇しきラッパの響き 』の意味

次に、対訳を見ていきましょう。

 

奇しきラッパの響きが
各地の墓から
すべての者を玉座の前に集めるでしょう。

つくられた者が
裁く者に弁明するためによみがえる時
死も自然も驚くでしょう。

書物がさしだされるでしょう。
すべてが書きしるされた
この世裁く書物が。

そして審判者がその座に着く時
隠されていたことがすべて明らかにされ、
罪を逃れるものはありません。

その時哀れな私は何を言えば良いのでしょう?
誰に弁護を頼めば良いのでしょう?
正しい人ですら不安に思うその時に。
レクイエム(wikipedia)

 

 

ラテン語パートの意味は?

この曲、なかなか興味深い歌詞だと思いませんか?

先の説明通り、最後の審判の様子が描かれていることが分かりますが、いかにも死を目前としたフロローに「このままで良いのか?お前の考え方は変わらないのか?」と神から問われているような、そんな切迫を感じるフレーズになっています。

フロローの死と、続きのラテン語の歌詞についてはそれぞれ次の記事からご覧くださいね。

 

 

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※CDでは上演される一部の曲しか収録されていないため、本サイトでは、曲名・曲順・歌詞は全て上演内容に順じています。参考サイトは次の通りです。CDの内容とは一部異なりますので予めご了承下さい。(参考サイト:LYRICS TO DISNEY’S HUNCHBACK OF NOTRE DAME MUSICAL (LA JOLLA PLAYHOUSE AND PAPER MILL PLAYHOUSE)

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