必読!聖アフロディジアスを徹底調査!⑥キリスト復活後の出来事

ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”の英語歌詞を見てみると、聖アフロディジアス(Saint Aphrodisius)という名前の聖徒が出てきます。彼に関する説明はほとんどありませんが、この作品をより深く理解する上で聖アフロディジアスに関する知識は必要不可欠です!…ということで、聖アフロディジアスについて徹底調査をしました。今回はイエス・キリストが復活した後の聖アフロディジアスについてです。

※CDでは上演される一部の曲しか収録されていないため、本サイトでは、曲名・曲順・歌詞は全て上演内容に順じています。参考サイトは次の通りです。CDの内容とは一部異なりますので予めご了承下さい。(参考サイト:LYRICS TO DISNEY’S HUNCHBACK OF NOTRE DAME MUSICAL (LA JOLLA PLAYHOUSE AND PAPER MILL PLAYHOUSE)

※全体を読みやすくするため記事の構成を変更致しました。(2017.5.11)

聖アフロディジアス…作品内でちょこちょこ出てくるにも関わらず、その説明はほぼされていないのが現状ですよね。「聖アフロディジアスって誰?」「何で首が取れてるの??」と気になってもやもやしている方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

私も気になって仕方が無かったので、聖アフロディジアスについて徹底的に調査をしました。次の記事内に彼について調べたことをジャンル毎にまとめていますので、是非知識を増やして下さいね。何故斬首されたかについても、もちろん触れていますよ。

彼に関する記述を日本語で見つけることは出来なかったので、今回は英語サイトを活用させて頂きました。“wikipedia”上に聖アフロディジアスを説明する分かりやすい記事がありましたので、こちらを引用しながら1つ1つ説明していこうと思います。尚、“Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”歌詞内に出てくる単語は赤字にしてありますよ。

wikipediaに次のような記載がありました:

After the Resurrection, Aphrodisius received the Holy Spirit at Pentecost.He accompanied Sergius Paulus to Provence.They evangelized Narbonensis: Sergius settled in Narbonne.The legend continues that Aphrodisius arrived at Béziers mounted on a camel and became a hermit in a cave near the city.He lived in it a long time before becoming a bishop.
―“St. Aphrodisius”(wikipedia

文章が長い…ですよね。1つずつ整理しながら見ていきましょう。

まずは“After the Resurrection, Aphrodisius received the Holy Spirit at Pentecost.

単語がややこしいですが、単語さえ分かってしまえば文章自体はそれほど難しくはありません。まず、「Pentecost/ペンテコステ」の意味が分からなかったので、調べてみました:

ペンテコステ(ラテン語: Pentecostes)は、聖霊降臨(せいれいこうりん)と呼ばれる新約聖書にあるエピソードの1つ。イエスの復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、神からの聖霊が降ったという出来事のこと、およびその出来事を記念するキリスト教の祝祭日。
ペンテコステ(wikipedia)

なるほど、キリスト復活後、集まっていた120人の聖徒達の上に神からの聖霊が降ってきた「聖霊降臨」を指すということが分かりましたね。文中に“Aphrodisius received the Holy Spirit at Pentecost.”とありますので、聖アフロディジアスも120人の聖徒のうちの1人で、聖霊降臨を受けたのだと分かります。よって、ここの文章は次のようになりますよ。

  • After the Resurrection, Aphrodisius received the Holy Spirit at Pentecost.
    ⇒キリスト復活の後、聖アフロディジアスはペンテコステにて聖霊降臨を受けた。

次の文章を見てみましょう。“He accompanied Sergius Paulus to Provence.”です。

  • accompanied…ついていく、同行する
  • Sergius Paulus…セルギオ・パウロ
    (ローマ帝国の地方総督。新約聖書の「使徒言行録」に登場。詳細は次の記事をご覧ください:セルギオ・パウロ(wikipedia))
  • Provence…プロバンス
    (フランス南東部を占める地方を指す。詳細は次の記事をご覧ください:プロヴァンス(wikipedia))

ここはセルギオ・パウロが人で、プロバンスが地域名だということさえ分かれば理解できるのではないでしょうか:

  • “He accompanied Sergius Paulus to Provence.”
    ⇒彼(聖アフロディジアス)はセルギオ・パウロにプロバンスへ同行した。

3つ目の文章“They evangelized Narbonensis: Sergius settled in Narbonne.”です。

ここもちょっと聞き慣れない単語が並んでいますね。ここでいう“They(彼ら)”とは、聖アフロディジアスはセルギオ・パウロのことです。また、ナルボネンシスとナルボンヌは地名ですからこういう意味になります:

  • They evangelized Narbonensis: Sergius settled in Narbonne.
    ⇒彼ら(聖アフロディジアスとセルギオ・パウロ)はナルボネンシスを伝道した。セルギオ・パウロはナルボンヌに留まった。

次の文章は少し長いです…”The legend continues that Aphrodisius arrived at Béziers mounted on a camel and became a hermit in a cave near the city.”の部分ですね。

  • legend…伝説、言い伝え
  • continues…継続する、続く
  • arrived…到着する
  • Beziers…ベジエ(フランス南西部の都市)
  • mounted on…乗る
  • camel…ラクダ
  • hermit…隠修士
    隠修士とは「神との一致を求めて、砂漠などで独り修道生活をおくる者」です)
  • near…近く
  • cave…洞穴、洞窟

ここは少し状況をイメージすると良いですよ。まず“The legend continues that~”は「言い伝えはthatのように続きます」という意味です。thatはそれ以降に続く文章を指しますから、“Aphrodisius arrived at ~ near the city.”です。ベジエが土地、hermitが隠修士だと分かればもう怖くないでしょう。

  • The legend continues that Aphrodisius arrived at Béziers mounted on a camel and became a hermit in a cave near the city.
    ⇒言い伝えは、聖アフロディジアスがラクダに乗ってベジエに到達し、町近くの洞窟内で隠修士となったと続く。

ベジエはフランスですから、ラクダに乗って到達したのはなかなかのインパクトだったかもしれません。聖アフロディジアスはエジプト人ですから、ラクダがさぞかし似合ったでしょうね。彼がエジプト人であると分かる記述は、次の記事からご覧ください。

さて、いよいよ最後の文章“He lived in it a long time before becoming a bishop.”です。

ここは今までの文章と比べるとさほど難しくはありませんよ。“lived in it”の“it”とは“cave(洞窟)”のことを指すので意味はこうなります。

  • He lived in it a long time before becoming a bishop.
    ⇒彼(聖アフロディジアス)は司祭になるまで、それ(洞窟)に長い間住んだ。

Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”の曲の冒頭にもある通り、聖アフロディジアスはベジエの司祭です(これについては次の記事をご覧ください。

ここの文章で、司祭になるまで洞窟にいたとありますから彼が司祭になるまでには、キリストの復活を始めとした、これだけの出来事があったのだと分かります。

それにしても洞窟に長年住んで隠修士になるとは、なかなかストイックな聖徒ですね。ミュージカル内では伝えきれていない彼の人柄を、改めて知ることができました。

長文お読み頂き有難うございました。最後に、本記事で出てきた地名を地図にしました!聖アフロディジアスがセルギオ・パウロに同行したProvence/プロバンスと、2人が伝道した場所Narbonensis/ガリア・ナルボネンシスです:

Flight-into-Egypt-map5

また、こちらはセルギオ・パウロが留まったNarbonne/ナルボンヌと、聖アフロディジアスが司祭として活動したBeziers/ベジエの地図です:

♪『ノートルダムの鐘』の曲一覧はこちらから:ノートルダムの鐘/英語歌詞を徹底分析!日本語で意味を理解しよう

⇒【ノートダムの鐘】オリジナルキャスト画像集はこちら☆・’

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