石像達がカジモドに助言した、エスメラルダをかくまう時間帯とは?

ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”の英語歌詞を見てみると、石像達がカジモドにエスメラルダをかくまう方法を助言していることが分かります。その方法とはどんなものでしょうか?この内容を知ることで、石像達の優しさを実感でき心が温まりますよ。

※CDでは上演される一部の曲しか収録されていないため、本サイトでは、曲名・曲順・歌詞は全て上演内容に順じています。参考サイトは次の通りです。CDの内容とは一部異なりますので予めご了承下さい。(参考サイト:LYRICS TO DISNEY’S HUNCHBACK OF NOTRE DAME MUSICAL (LA JOLLA PLAYHOUSE AND PAPER MILL PLAYHOUSE)

※全体を読みやすくするため記事の構成を変更致しました。(2017.5.12)

Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”の歌詞の中身を見てみましょう。まず、カジモドの自信のない台詞から始まります:

But you know what happened when I went outside!
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

  • what happened…何が起きたか
  • when I went outside…外へ行った時
    (ここでいう「外」とはカジモドにとっての外なので、ノートルダム大聖堂の外の世界、つまりは「パリの街中」を指しますよ。)

カジモドは「自分が外へ行った時、どんなことが起きたか知っているだろう?」と自身なさげに石像達に言っています。これは、Topsy Turvy(トプシー・ターヴィー)のお祭りの日に起きた惨事の事を言っているんですね。

それに対する石像達の台詞です:

True!
But nobody’s saying anyone has to see you.
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

  • has to see you…お前を見なければいけない

石像達は“True!(そうだね、それは事実さ!)”カジモドの発言に同意しながらも、「でも、お前(カジモド)が見える状態で助けろとは誰も言っていないよ?」と返します。その後石像達がこう歌うのです:

Everyday brings a night
When it’s nice and dark
And the clouds hide the moon
That’s when you’d embark
To find Esmeralda
In that secret hour
Bring her back
Keep her safe
Up here in the tower
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

1つずつ整理しながら見ていきましょう。ここではカジモドが行動すべき時間帯を歌っています

  • Everyday brings a night
  • When it’s nice and dark

まず、1行目を直訳すると「毎日が夜を連れてくる」となり、少しお洒落な表現になっていますが、意味としては「毎日夜は来る」で問題ないでしょう。またwhenは関係代名詞ですので、「nightit’s nice and dark」となります。つまり、when以降はnightを補足する情報になっているのですね。よって「毎日、頃合いの良い暗い夜はやってくる」という意味になります。次を見てみましょう。

  • And the clouds hide the moon
  • That’s when you’d embark
  • To find Esmeralda
  • clouds hide the moon…雲が月を隠す
  • embark…乗り出す

embarkという単語が難しいですが、これさえ分かれば問題なさそうです。「そして雲が月を隠した時、それこそお前(カジモド)がエスメラルダを助けに乗り出す時だ」です。

続きはどうなっているでしょうか?

  • In that secret hour
  • Bring her back
  • Keep her safe
  • Up here in the tower
  • secret hour…秘密の時間帯
  • Up here in the tower…ここ塔のてっぺんで

secret hour”という表現が良いですね…that(その)とはこれまでに歌った「頃合いの良い暗い夜、雲が月を隠した時」です。towerはカジモドがいる塔を指しますから、「その秘密の時間帯に、彼女を連れ戻すんだ。彼女を守れ、ここ塔の上で」となりますね。

聖アフロディジアスが聖家族を助けた時のように、カジモドにもエスメラルダを助けることが出来るはず。真昼間でなくていい…街人が知らない夜の暗い時間帯に見つけ出せば良いじゃないか!というのが石像達の前向きな助言です。

外に出るといつも自分が問題を引き起こしてしまうと思いこんでいる、カジモドの気持ちを考慮したとても優しい助言ですね。

そして最終的に石像達はこうカジモドを勇気づけます:

To falter would be wrong
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

「ためらうことは間違いだ」と言っているのですね。とても勇気づけられるフレーズですね。それにカジモドはこう返します:

For her, I will be strong
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

「彼女の為なら強くなれる」と歌っていることが分かりますね。この辺りから、だんだん心が熱くなって来ます…そして曲はこう締めくくられます:

And your flight into Egypt
Will last your whole life long
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

  • last…最後に残った

聖アフロディジアスにとってのflight into Egypt(エジプトへの逃避)はエジプトへ逃げてきた聖家族をかくまうことでした。(詳細は次の記事「Flight Into Egypt/英語歌詞を徹底分析!」から各記事をご覧ください。)

一方のカジモドにとってのflight into Egypt(エジプトへの逃避)はエスメラルダをかくまうことです。ここで初めて、聖アフロディジアスの経験と、カジモドがこれからなそうとしていることが重なる訳ですね。

ですから、“your flight into Egypt(君にとってのエジプトへの逃避は)“とここで歌われているのです。そしてそれは“Will last your whole life long(お前の人生ずっと残るだろう)”と締めくくられます。

Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”という曲は、このたった1つの音楽の中でカジモドの気持ちや考え方の変化を表現しつつ、聖アフロディジアスという聖人にも触れている、かなり情報量の多い曲です。個人的にはかなり聴きごたえのある曲だなと感じています。内容的にも、作品の起承転結の「転」に当たる部分ではないでしょうか。

「良い音楽だ~」とただ聞き流すのはあまりにもったいないので、是非読みこんでみて下さいね。聖アフロディジアスの詳細についてはこちらから各記事でご確認下さい。

♪『ノートルダムの鐘』の曲一覧はこちらから:ノートルダムの鐘/英語歌詞を徹底分析!日本語で意味を理解しよう

⇒【ノートダムの鐘】オリジナルキャスト画像集はこちら☆・’

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