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グロールタイガーの苦手な猫と、劇団四季版には登場しない2匹の猫

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より“Growltiger’s Last Stand(グロールタイガー – 海賊猫の最期)”の英語歌詞を見てみると、グロールタイガーのの苦手な猫と劇団四季版には登場しない2匹の猫について触れられていることが分かりましたよ!

【ブロードウェイミュージカル“Cats”/“Growltiger’s Last Stand”/作詞:T.S. Eliot * 劇団四季ミュージカル『キャッツ』/「グロールタイガー – 海賊猫の最期」/訳詞:浅利慶太】

グロールタイガーの苦手な猫

The Terror of the Thames(テムズ川の恐怖)と恐れられ、人間も動物も震え上がるグロールタイガーですが、そんなグロールタイガーにも苦手なものがありました。それが次のブロックに書かれています。

 

But most to cats of foreign race his hatred had been vowed
To cats of foreign name and race no quarter was allowed
The Persian and the Siamese regarded him with fear
Because it was a Siamese had mauled his missing ear
―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Growltiger’s Last Stand”(作詞:T.S. Eliot)

 

最初の2行では、外来種の猫のほとんどは嫌っていて、容赦がないということを歌っています。では具体的にどんな猫に恐れている(fear)かというと、“Persian(ペルシャ猫)”と“Siamese(シャム猫)”です。

何故ならシャム猫が彼の耳を噛みちぎったから。劇団四季版では次のように訳されていますから、内容的には同じですね。

 

なかでも一番 憎い奴は
外国生まれのシャム猫だ
実は片耳をちぎったのは
恨み重なるシャム猫なのさ
―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「グロールタイガー – 海賊猫の最期」(訳詞:浅利慶太)

 

感傷的になる時と場所

常に幅を利かせているように見えるグロールタイガーも、実は感傷的な面(sentimental side)がありました。どんな時に感傷的になるのかというと、こういう時です。

 

Now on a peaceful summer night all nature seemed at play
The tender moon was shining bright, the barge at Molesey lay
All in the balmy moonlight it lay rocking on the tide
And Growltiger was disposed to show his sentimental side
―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Growltiger’s Last Stand”(作詞:T.S. Eliot)

 

1つずつ文章を分解しながら見ていきましょう。

 

  • on a peaceful summer night…和やかな夏の夜
  • all nature seemed at play…全ての自然がそよいでいる(戯れている)ように見える時
  • The tender moon was shining bright…儚い月が明るく輝き
  • All in the balmy moonlight it lay rocking on the tide…さわやかな月明りの中、船は水面を揺らめいている

 

確かに、こんなに美しい夜は誰もが感傷的になってしまいそうですね。劇団四季版でもほとんど同様の内容です。

 

さて 悩ましき夏の宵
月の光に誘われながら
船はゆらゆら波間にゆられ
グロールタイガー ふと
心がセンチメンタルに
―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「グロールタイガー – 海賊猫の最期」(訳詞:浅利慶太)

 

1つだけ訳されていないのはその場所で、“Molesey(モールジー)”。モールジーとは次の場所にありますよ。この場所もやはりテムズ川の近く。グロールタイガーに関わる場所のほとんどが、テムズ川付近ですね!

 

 

劇団四季版には登場しない2匹の猫

ところでこのシーンには、劇団四季版には登場しない2匹の猫がいます。赤文字部分がその名前です。

 

Growltiger’s bucko mate Grumbskin long since had disappered
For to the Bell at Hampton he had gone to wet his beard
And his bosun Tumblebrutus, he too had stolen away
In the yard behind the Lion he was prowling for his prey
―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Growltiger’s Last Stand”(作詞:T.S. Eliot)

 

Grumbskin

Grumbskin(グラムスキン)はグロールタイガーの“bucko mate(若き仲間)”だそうですが、どうやら長いこと行方不明になっている(long since had disappeared)よう。

いつからいなくなっているのかというと、Hampton(ハンプトン)のBell(ベル)という場所にあごひげを洗いに行って以来だそうです…。

 

Tumblebrutus

一方のTumblebrutus(タンブルブルータス)は船乗り仲間(bousun:運用長)で、彼もグラムスキン同様拉致されました。

獲物得るために、Lion(ライオン)の裏庭をぶらぶらしていたところいなくなってしまった…という訳ですね。

ハンプトンのベル(Bell at Hampton)もライオン(Lion)も正確な位置が分からなかったのですが、Hamptonという土地はは次の地図の右下です。Lionについて分かる方いらっしゃったら教えてくださいね!

 

 

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