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カジモドが歌う「天国の光」とは?英語歌詞で号泣!

劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“Heaven’s Light(天国の光)”の英語歌詞を見てみると、日本語歌詞版と比べて「天国の光」が何なのかということがより詳細に分かります。

読めば読むほどに心に沁みわたる歌詞、どんなことが歌われているのでしょうか?

この曲、とっても良い曲ですよね。

いえ、本当は「良い」のひとことではまとめてはいけないのかもしれません。カジモドの感じたささやかで、温かいもの。それをカジモドは“Heaven’s Light(天国の光)”と呼んでいます。

劇団四季の日本語版では描かれていない“Heaven’s Light(天国の光)”、どのようなものなのか見ていきましょう。

【ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”/“Heaven’s Light”/作詞:Stephen Schwartz * 劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』/「天国の光」/訳詞:高橋知伽江】

カジモドが今まで見て、知っていた「天国の光」

カジモドが見て、知っていた「天国の光」とはこういうものでした。

 

So many times out there
I’ve watched a happy pair
Of lovers walking in the night
They had a kind of glow around them
It almost looked like heaven’s light
―ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”より “Heaven’s Light”(作詞:Stephen Schwartz)

 

改行位置を直して、少し分かりやすくしてみましょう。

 

  • So many times out there
  • I’ve watched a happy pair of lovers walking in the night
  • They had a kind of glow around them
  • It almost looked like heaven’s light

 

まず“out there”とはこれより少し前に歌われる曲のタイトルになっていますが、カジモドにとっての「外の世界」を指しています。直訳したら「外に出た、あそこ」といった感じでしょうか。そんな外の世界を夜歩く、幸せなカップルを何度も目にしてきた…というのが、最初の2行で歌われています。

“a kind of glow”とは「ある一種の光」です。“glow”というのは簡単に訳すと「光」になりますが、どちらかというと「ぼわ~っと自身から発する光」のイメージです。幸せなカップルの周りにはそんな光のようなものに包まれていて、それはまるで“heaven’s light(天国の光)”のようだった…と残りの2行で歌われています。

カジモドの言っている「天国の光」というのは、愛し合うカップルが発するオーラのようなものを指していたんですね。

 

カジモドが今まで見たけど、知らなかった「天国の光」

続きを見ていきましょう。

 

I knew I’d never know
That warm and loving glow
Though I might wish with all my might
No face as hideous as my face
Was ever meant for heaven’s light
―ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”より “Heaven’s Light”(作詞:Stephen Schwartz)

 

ここ、内容が分かると胸がぎゅっ…となってしまうんですよね。

注目すべきは“I knew I’d never know”の部分です。単語は難しくないんですが、よく見ると、知っているの?知っていないの?と混乱してしまうかもしれません。整理するとこうなります。

 

  • I knew…僕は知っていた
  • I’d never know that warm and loving glow…あの温かくて愛に満ちた光を知らないと

 

外の世界を見続けていたから、光のことは知っているのにどうして?と思われるかもしれませんが、そうではないんですね。ここで言う「知らない」というのは、言い換えれば「体感したことがない」という意味になります。つまり…

外の世界を見続けてきて、カップルが放つ温かくて愛に満ちた光はまるで天国の光のようだけど、僕は知っているよ、僕自身が今までそういう光を体感したことがないって。

…ということを歌っているのです。このたった2行だけで、もう十分に泣けます(号泣)。

それに追い打ちをかけるように“Though I might wish with all my might”ですからね。これは「仮に僕がどんなに一生懸命努力したとしても」です。

何故なら、それはカジモドほど醜い顔だと自覚しているからですね。

 

 

カジモドに微笑んだ、天使

そんな風に「天国の光」はカジモドにとって見るだけのものでしたが、彼に微笑む人がいました。そうです、彼はその人を天使と表現しています。

 

But suddenly an angel
Has smiled at me
And touched my face
Without a trace of fright
―ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”より “Heaven’s Light”(作詞:Stephen Schwartz)

 

分かりやすいように改行を整理するとこうなります。

 

  • But suddenly an angel has smiled at me
  • And touched my face without a trace of fright

 

“But(しかし)”があることで、直前の内容から変わったことがあると推測できます。今まで「天国の光」を体感したことのなかったカジモドに何かが起こったわけですね。

しかし天使が微笑み、恐怖の色なしに顔に触れてくれた…とあります。

そして、この天使は誰を意味しているか、みなさんお分かりですね?そうです、エスメラルダです。カジモドはこの曲で、エスメラルダのことを天使と表現しています。天国の光に天使…本当に美しい展開です。

 

天使がもたらした「天国の光」とは

そんな天使ことエスメラルダは、カジモドに何をもたらしたのでしょうか?

 

I dare to dream that she
Might even care for me
And as I ring the bells tonight
My cold, dark tower seems so bright
I swear it must be heaven’s light
―ミュージカル“The Hunchback of Notre Dame”より “Heaven’s Light”(作詞:Stephen Schwartz)

 

ここも整理するとこうなります。

 

  • I dare to dream that she might even care for me
  • And as I ring the bells tonight
  • My cold, dark tower seems so bright
  • I swear it must be heaven’s light

 

エスメラルダがカジモドのことを気にかけてくれるのではと夢見ている、と歌われているのが1行目。今までのカジモドは人を遠ざけ生きてきました。そんな彼が、「誰かが自分を気にかけてくれるのでは」と思えるようになるとは、かなり大きな気持ちの変化ですよね。そんな温かな感情を、エスメラルダはカジモドにもたらしたのです。

そして最後の3行、ここ、最高です(涙)。

「今夜鐘を鳴らすとき、冷たくて暗い塔はとても明るく見えるだろう。誓うよ、それは“heaven’s light(天国の光)”に違いないってね。」

 

…はぁぁぁぁああああ(涙)。

 

今まで目にするだけだった、光。愛に満ちた人間しか発することのできなかった、光。そんな「聖なる光」を自分が発することなどできないと思っていたカジモドは、エスメラルダという天使に出会い恋をします。そして、彼の体を満たした愛は光となって放たれ、彼の周囲を照らすばかりでなく、冷たくて塔全体を照らしほどだ…

そんな風にカジモドの恋の感情を表現しているこの曲は、短くて、とてもシンプルですが、冷え切った心をじんわり温めてくれます。

そして、最高の締めくくり!今まで沢山の「天国の光」を見てきたカジモドだからこそ、断言できる…外の世界の人たちがまとっていた光を自分も今まとっていると、分かるんですね。本当に素晴らしい展開です。

劇団四季版では「天国の光」と訳されていますが、「天の輝き」や「聖なる光」、「天がもたらした光」でといったニュアンスを、歌詞から感じ取れるのではないでしょうか?

 


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