La Vie Boheme/英語歌詞の内容と意味を理解する①

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より“La Vie Boheme”を見てみると、難しい単語の羅列ばかりで何のことを歌っているのかさっぱり分かりません…

ここではそんな難しい単語を1つずつ解説しながら、内容を掘り下げていこうと思います。今回は歌詞の始まり、レストランの店員とボヘミアン達の会話をご紹介します。

ボヘミアンの意味については、こちらの記事をご覧ください。

さて、始まりました、“La Vie Boheme”!

これ、意味を理解するにはとっても長い時間がかかりそうだなと思っていたのですが、ようやく重い腰を持ち上げましてとりかかります(よいしょ…っと)。

でもやってみると、単語の意味さえ分かってしまえば、意外と理解出来るものなんです。ですから、面倒くさがらずに1つずつ意味を落とし込んで、そして全部理解できた暁には、一緒にすっきりしましょう!

 

レストランへの入店を断られるボヘミアン達

まず始まりは店内に入ろうとするボヘミアン達と、それを断るレストランの店員ですね。ボヘミアン達以外のお客様は中に通すのに、何故か彼らのことは入れてくれない。そんな様子に一同憤慨しているシーンです。

 

RESTAURANT MAN:
No please no
Not tonight please no
Mister — can’t you go —
Not tonight — can’t have a scene

ROGER:
What?

RESTAURANT MAN:
Go, please go;
You — Hello, sir —
I said, “No”
Important customer

MARK:
What am I — just a blur?

RESTAURANT MAN:
You sit all night — you never buy!

MARK:
That’s a lie — that’s a lie
I had a tea the other day

RESTAURANT MAN:
You couldn’t pay

MARK:
Oh yeah
―ミュージカル“RENT”より“La Vie Boheme”

 

このやりとりの中で押さえておきたいフレーズは3つ。

 

  • can’t you go
  • can’t have a scene
  • What am I — just a blur?

 

カジュアルな言い方になっているため、単語が欠けているものもあります。正確に書き、直訳するとこうですね。

 

  • I can’t let you go…(私は)あなたを行かせることはできません
  • You can’t have a scene…(あなた達は)大騒ぎできません
  • What am I — just a blur?…何だ、俺は…ただの透明か?

 

“scene”とは「風景、光景」という意味がありますが、口語で「大騒ぎ、醜態」という意味があるそうです。これは初めて知りました!ただでさえモーリーンのショーがあったわけですからなおさら、“Not tonight(今夜はダメ)”とも言われているんです。

“blur”は「ぼんやり見える、かすんで見える」という意味ですが、ここは意訳して「何だ、おれはただの透明人間かよ?」というニュアンスになるでしょう。他のお客様には笑顔で会釈してレストランへ通す、まるで目の前にマーク達がいないかのようなこの振る舞いに対して言っているんですね。

 

 

ベニーを見つけて、強引に入店

するとコリンが気付きます、「ベンジャミン・コフィン3世(ベニー)がこんなところにいるぞ?」と。頭を抱える店員をよそに、ボヘミアンは叫びます「ワインとビール」。お分かりかと思いますが、ベニーにたかってやろう…という魂胆です(笑)

 

COLLINS:
Benjamin Coffin III — here?

RESTAURANT MAN:
Oh no!

ALL:
Wine and beer!

MAUREEN:
The enemy of Avenue A
We’ll stay

(They sit.)

RESTAURANT MAN:
Oy vey!

COLLINS:
What brings the mogul in his own mind to the Life Cafe?
―ミュージカル“RENT”より“La Vie Boheme”

 

ここで押さえておきたいのは次の2つです。

 

  • The enemy of Avenue A
  • What brings the mogul in his own mind to the Life Cafe?

 

まず1つ目はモーリーンが言っている台詞ですね。“avenue”とは「大通り」のことですから、「大通りAの敵だわ」です。それに続く“We’ll stay”は「居座ってやる」が近いでしょう。自分のショーが終わったばかりですし、敵対する相手を目の前にして憂さ晴らしをしない訳にはいきませんもんね。さらには、「立ち退きに対して居座る」という意味もあるでしょう。ダブルミーニングになっている気がしますね。

一方コリンズの言っている台詞はどういう意味でしょうか?“mogul”の意味が分からなかったので調べたところ「実力者」という意味があると分かりました。確かにベニーはこの界隈の実力者…ですよね。従ってそれぞれ意味はこうなります。

 

  • The enemy of Avenue A/We’ll stay…大通りAの敵だわ、居座ってやる。
  • What brings the mogul in his own mind to the Life Cafe?…どういう風の吹き回しで、実力者は自らの意志でライフ・カフェなんかに来たんだろうな!

 

もう、ベニー大っ嫌い…というのが冷たい言葉から伝わってきますね。敵対心、むき出しです。

 

 

モーリーンの返しが利いている“Go to hell”

そんな風に言われて、ベニーも黙っているわけではありません。その後の会話がこうです。

 

BENNY:
I would like to propose a toast
To Maureen’s noble try
It went well

MAUREEN:
Go to hell
―ミュージカル“RENT”より“La Vie Boheme”

 

まず、ベニーの台詞の中にある“toast”とは「トースト」のことではなく「乾杯、祝杯」のことです。そして2行目の“noble”は「立派な、見事な」ですからこうなります。

 

  • I would like to propose a toast…祝杯をあげるつもりでさ
  • To Maureen’s noble try…モーリーンの立派な挑戦に

 

ボヘミアン達の立場からすると「むかつくーっ!」と思わずにはいられない台詞ですよね。しかもその後に“It went well(上手くいったな)”なんて言われるから、余計に腹が立つっ!それに対してモーリーンが何というかというと、

 

  • Go to hell

 

です。このフレーズは日常的にも映画でもよく使われますね。綺麗な言葉ではないので使わない方が良いですが…。“hell”は「地獄」を意味します。従って「地獄へ落ちろ」という意味ですが、流れから解釈すると「ふざけんな!」とか「死ね!」がいいかもしれませんね。

何となくお気づきになった方もいらっしゃると思いますが、しかもこれ“well”と“hell”で韻を踏んでいるんですよね。これがカッコイイ。

「モーリーン、よく言った」と賛同せずにはいられないカッコイイ返しです。こういうところは日本語訳ではなかなか理解しきれないところですから、押さえておきましょう。

このシーンの始まりのやりとりはご理解いただけたでしょうか?続きはこちらからご覧くださいね!

 

 

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