La Vie Boheme/英語歌詞の内容と意味を理解する⑥

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より“La Vie Boheme”を見てみると、難しい単語の羅列ばかりで何のことを歌っているのかさっぱり分かりません…

ここではそんな難しい単語を1つずつ解説しながら、内容を掘り下げていこうと思います。今回はジョアーンとモーリーンの会話、そして歌詞内に登場する数々の著名人をご紹介します。

ボヘミアンの意味については、こちらの記事をご覧ください。

 

また“La Vie Boheme”の歌詞解説については、こちらの記事をご覧くださいね。

 

姉妹?兄弟!?

少し前のシーンでモーリーンがジョアンのおしりを軽くたたき、Mr.グレイに苦い顔をされた2人。「おじ様、私たち姉妹よ?」と交わした後、こんなやりとりがありました。

 

(JOANNE returns.)

MAUREEN:
And wipe the speakers off before you pack

JOANNE:
Yes, Maureen

MAUREEN:
Well — hurry back

(MAUREEN and JOANNE kiss.)

MR. GREY:
Sisters?

MAUREEN:
We’re close

(ANGEL jumps on top of COLLINS, who’s on the table. They kiss.)

ANGEL, COLLINS, MAUREEN, MARK, MR. GREY:
Brothers!
―ミュージカル“RENT”より“La Vie Boheme”

 

ジョアンは従順にモーリーンに言われたことをこなしていますね。ショーが終わって機材がしっかりあるか確認していた前回、今回はスピーカーをしっかりと拭くように言われています。

それに応じたジョアンですが、すぐさま戻ってくるように言われ、キスをする。忙しいけれど見ていて可愛らしいですよね。

それを見て、前回以上に怪訝な顔をするMr.グレイは「本当に姉妹なのか?」とこぼしますが、「私たち、仲良しなの」と軽くかわしますね。

するとその後、エンジェルがコリンズの上に飛び乗りキスをして「(俺たちは)兄弟!」と言っています。

これは、もちろん知っての通り、それぞれが本当に姉妹や兄弟だということではありませんよね。同性愛など受け入れられないMr.グレイに対して、馴染みのある分かりやすい言葉であえて逆説的な表現をしていると解釈するといいでしょう。

「私たちは姉妹(女同士、つまりレズビアン)、俺たちは兄弟(男同士、つまりゲイ)だけど…何か?」といった挑発的な意味が込められているんですね。

 

 

「自由奔放な人生(La vie Boheme)」だと思うもの26連発!

さて、ここからまた怒涛の単語の嵐です…。まずは歌詞を見ていきましょう。

 

MARK, ANGEL, MIMI & THREE OTHERS:
Bisexuals, trisexuals, homo sapiens,
Carcinogens, hallucinogens, men, Pee Wee Herman
German wine, turpentine, Gertrude Stein
Antonioni, Bertolucci, Kurosawa
Carmina Burana

ALL:
To apathy, to entropy, to empathy, ecstasy
Vaclav HavelThe Sex Pistols, 8BC,
To no shame — never playing the Fame Game

COLLINS:
To marijuana

ALL:
To sodomy,
It’s between God and me
To S & M

(MR. GREY walks out.)

BENNY:
Waiter…Waiter…Waiter

ALL:
La vie Boheme
―ミュージカル“RENT”より“La Vie Boheme”

 

見たこともないような単語が続きますね(汗)。それでは1つずつ説明していきますよ。

 

  1. Bisexuals…バイセクシャル
    →(男女)両性に心を引かれる
  2. trisexuals…トリセクシャル
    →恋愛感情や性欲求が男女に加えトランスジェンダーの人にも同様に向く)
  3. homo sapiens…ホモサピエンス、人類
  4. Carcinogens…発癌(がん)物質
  5. hallucinogens…幻覚剤
  6. men…人間
  7. Pee Wee Herman…ピーウィー・ハーマン(ポール・ルーベンス)
  8. German wine…ドイツワイン
  9. turpentine…テルペンチン、テレビン油
    →美術の分野では、油絵具の薄め液・画用液として用いられるようなので、恐らく「油絵を描くための絵の具」といったニュアンスで使われているのでしょう。
  10. Gertrude Stein…ガートルード・スタイン
  11. Antonioni…ミケランジェロ・アントニオーニ
  12. Bertolucci…ベルナルド・ベルトルッチ
  13. Kurosawa…黒澤明
  14. Carmina Burana…カルミナ・ブラーナ
    →19世紀初めにドイツ南部、バイエルン選帝侯領にあるベネディクト会のボイエルン修道院で発見された詩歌集。
  15. To apathy…無感動
  16. to entropy…均質化
  17. to empathy…共感、感情移入
  18. ecstasy…恍惚状態、エクスタシー
  19. Vaclav Havel…ヴァーツラフ・ハヴェル
  20. The Sex Pistols…セックス・ピストルズ
  21. 8BC…8BC(ナイトクラブ)
    →イーストヴィレッジに存在した、ナイトクラブ、パフォーマンス・スペース、ギャラリーであった場所。1983年に設立し、1985年の終わりには営業を閉じたそうです。ボヘミアン達が集った場所なんでしょうね。
  22. To no shame…恥知らず
  23. never playing the Fame Game…ホール・オブ・フェイム・ゲームを行わない事
    →これは恐らく“Pro Football Hall of Fame Game”の事を指しているのだと思われます。“fame”とは「名声」という意味ですので、直訳すると「名声の試合」です。毎年NFLのプロフットボールの殿堂入りが決まった選手のセレモニーに合わせて開催されているエキシビションゲーム(試合)のことを言うようです。皆が楽しみにしているこのゲームをやらない、ということがボヘミアンだと言いたいのでしょう。
  24. To marijuana…マリファナ
  25. To sodomy, It’s between God and me…男色、それは神と俺の関係
    →これはちょっと神を冒涜する表現…!キリスト教的概念ではありえないというか…男色は「男性同士の性愛」の事で、「俺と神は愛し合っている」というの性的意味を含めて言っているんですから、かなり挑発的な表現ですね。
  26. To S & M…SとM

 

いかがでしたか?

中盤は著名人の名前がずらりと並んでいるので、ピンと来ない方も多いでしょう。“La Vie Boheme”に出てくる著名な人物については、次の記事でまとめて紹介していますので、併せてご覧くださいね。

 

 

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