アラジンをよりカッコよくする、英語歌詞内のフレーズとは①

ミュージカル『アラジン(Aladdin)』より“One Jump Ahead(逃げ足なら負けない)”の英語歌詞を見てみると、曲の題名と同じ“one jump ahead”というフレーズがよく出てきます。これは、アラジンの性格をとてもよく表しているフレーズです!どういう意味で、どんな状況を表現しているのか見ていきましょう。

『アラジン』ってアップテンポな曲が多くて、気持ちが自然と高鳴ってしまいますよね。その中でも特に印象的なのが、アラジンが登場する“One Jump Ahead(逃げ足なら負けない)”ではないでしょうか?

私はこの曲が大好きなのですが、何という題名なのかまで考えたこともなく、今回記事をする際に初めて“One Jump Ahead”という題名だと知りました(汗)。また、ディズニー映画では日本語吹き替え版をよく見ていたので、英語歌詞を把握していなかったのですが、“one jump ahead”というフレーズが歌詞の中に上手く盛り込まれているのを知り、尚更この曲が好きになりました。

そこで今回は、“one jump ahead”がどういう意味で、日本語版ではどのように訳されているか、そして英語歌詞はどうなっているのかを、1つずつ説明していきたいと思います。是非、アグラバーを駆け回りながらスルリスルリと人をかわしていくアラジンをイメージしながらお読みください!

さて、まずはこのフレーズの意味を理解することから始めましょう。“one jump ahead”にはこういう意味があります。

「1つ(one)飛んだ(jump)先(ahead)にいる」ということから、「先手をとって、先回りして」という意味になるんですね。分かりやすい!しかしこのシーンでは「先手をとる」の類義語である「出し抜く」の方がより状況を表しているかもしれません。

  • 出し抜く…他人の油断につけこんだり、相手をだましたりして、人より先に物事をする

どうです?このシーンのアラジンにピッタリの言葉ではないでしょうか?

衛兵に追われるアラジンですが、いつも彼らの一歩先にいてスルスルと逃げていきますね。しかも飛んだり跳ねたり、身のこなしが鮮やかなので、”jump”という単語がより生きていてきます。素晴らしい題名でありながら素晴らしい曲です!

一方の日本語版では「逃げ足なら負けない」と訳されています。“one jump ahead”をそのまま訳すのであれば「先手をとって」とか「先回りしよう」みたいな訳になりますが、ここではこのフレーズの意味を重視するというよりは状況を重視して訳されています。「いつも衛兵たちの一歩先にいて、なかなか捕まえられない状況」を「逃げ足が速い」と訳しているのです。

さて、“one jump ahead”の意味が分かったところで歌詞を1つ1つ見ていきましょう。英語歌詞では基本的に“one jump ahead”というフレーズで構成されています。かなり多用されていますが、様子が目に浮かび印象にも残りますし、何よりも耳にも心地良いんです。

日本語版では、”one jump”の2音を「パッと」とか「サッと」という風に音に合わせて訳しており、英語版同様リズム感がのある歌詞になっていてとても良いなと思います。

まず、どんなフレーズがあるか抜き出してみたのでぞれぞれ見てみましょう。全部で5つありますよ。

One jump ahead of the breadline

One jump ahead of the lawmen

One jump ahead of the slowpokes

One jump ahead of the hitmen

One jump ahead of the hoofbeats
―ミュージカル “Aladdin” より “One Jump Ahead”

  • breadline…パンの施しを受ける失業者などの列
  • lawmen…法執行官
  • slowpokes…のろま
  • hitmen…(やくざの)殺し屋
    (hitmenという単語はなかったのですが、hit manで「殺し屋」という意味になるので、ここはその認識で問題ないでしょう。)
  • hoofbeats…ひづめの音

まず、1つ1つの意味を理解する前のここだけ押さえましょう。この曲の歌の始まりの”gotta keep”についてです。歌詞の冒頭はこう始まっています。

Gotta keep
One jump ahead of the breadline
One swing ahead of the sword
―ミュージカル “Aladdin” より “One Jump Ahead”

gotta keep”って何だ?と思われた方が多いかも知れませんね。これはとてもカジュアルなフレーズで”got to keep”を崩した言い方です。

アメリカ英語では、”have to~”を崩して”got to~”という言い方にすることがよくあります。例えば”I have to go(私は行かなければならない)”を”I got to go”と言い変えますが、意味は全く変わりません。”got to”の方がカジュアルで軽い感じの響きになります。

keep”には「~し続ける」という意味がありますから、アラジンの歌い出し”gotta keep”は「し続けなきゃ」という意味だと分かります。

※”have to”と”got to”の違いについては、次のyahoo知恵袋に分かりやすい説明がありましたので、併せてご覧ください。

それでは1つずつ意味を見ていきましょう。

  • One jump ahead of the breadline
    ⇒パンの列を先回りして(出し抜いて)
  • One jump ahead of the lawmen
    ⇒法執行官を出し抜いて(先回りして)
  • One jump ahead of the slowpokes
    ⇒のろまな奴を出し抜いて(先回りして)
  • One jump ahead of the hitmen
    ⇒殺し屋を出し抜いて(先回りして)
  • One jump ahead of the hoofbeats
    ⇒ひずめの音を先回りして(出し抜いて)

貧困のあまり、物を盗まなければ日々を過ごせず、色んな階級の人を出し抜いてみたり、色んなものを先回りし続けなければいけない様子が目に浮かびますね!

「パンの列」とは「パンの施しを受ける失業者などの列」です。具体的なことは分かりませんが、失業者としてパンを配給してもらう目的に行ったところ、衛兵に追われて列から外れて前の方に逃げていったのかな?となんとなーく想像がつきます。また、「ひずめの音」とは「馬の足音」ですから、これも追ってくる馬に乗った衛兵たちに気付いたアラジンが捕まらないように先回りしているという状況がイメージつきます。

いかがでしたか?「逃げ足の速いアラジン」=「あらゆる人・者を出し抜いている」歌詞だということが分かりましたね。

実はこの歌詞、”One jump ahead”という表現を元に、”jump”の部分を別の単語に変て、よりやんちゃに動き回るアラジンの様子を描いています。これについてはまた別の記事で紹介しますので、出来上がりましたらこちらのページにリンクを貼らせていただきますね。

それではみなさん、サラ~ム!

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