サウンド・オブ・ミュージック、オープニングのラテン語意味

劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)』より“Preludium(前奏曲)”の英語歌詞を見てみると、オープニングが讃美歌のような音楽で始まります。

とても美しく、包み込まれるような音楽ですが、ラテン語意味を理解できませんね。どのような意味なのでしょうか?

※こちらの歌詞は映画版『サウンド・オブ・ミュージック』を元にしております。

歌詞のおさらい

Preludium(前奏曲)”の歌詞から見ていきましょう。

 

Dixit Dominus Domino meo
Sede a dextris meis
Donec ponan inimicos tuos
Scabelleum pedum tuorum
Dominus a dextris tuis
Confregit in die irae suae reges
De torrente in via bibet
Propterea in exaltabit caput
Gloria Patri, et Filio
Et Spiritui Sancto
Sicut erat in principio
Et nunc, et semper
Et in saecula saeculorum. Amen
Rex admirabilis
Et triumphator nobilis
Dulcedo ineffabilis, ineffabilis
Totus desiderabilis
Totus desiderabilis
Alleluia, Alleluia, Alleluia, Alleluia
ーミュージカル“The Sound of Music”より“Preludium (Dixit Dominus)”

 

うーん、さっぱり分かりませんね。

曲調からして讃美歌なんでしょうが、宗教音楽というのは知識がなければ理解が難しいですからね!1つずつ調べていくことにしましょう。

 

讃美歌“Dixit Dominus”

どういった曲?

この歌詞について書かれている日本語の記事がなかなかなかったので、少々苦労しました。冒頭の“Dixit Dominus”で検索したところ、どうやらゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel/1685-1759)が作曲した“Dixit Dominus”ということが分かりました。日本語では『主は言われた(ディキシット・ドミヌス)』、英語では“The Lord Said”と言うようです。

ヘンデルは、バロック調を代表する作曲家の一人で、ドイツ生まれです。最終的にはイギリスに帰化しているようですね。

この曲については日本語での解説がなかったので、まずは英語のwikipediaの説明から見ていきましょう。

 

Dixit Dominus is a psalm setting by George Frideric Handel (catalogued as HWV 232). It uses the Latin text of Psalm 110 (Vulgate 109), which begins with the words Dixit Dominus (“The Lord Said”).

The work was completed in April 1707 while Handel was living in Italy. It is Handel’s earliest surviving autograph. The work was written in the baroque style and is scored for five vocal soloists (SSATB), five-part chorus, strings and continuo. It is most likely that the work was first performed on 16 July 1707 in the Church of Santa Maria in Montesanto, under the patronage of the Colonna family.

The score was published in 1867. A typical performance lasts a little over 30 minutes.
Dixit Dominus/Handel(wikipedia)

 

要点をまとめるとこういうことが書かれています。

 

  • ヘンデルによって書かれた讃美歌
  • ヘンデルがイタリアに住んでいた期間の、1707年4月に完成
  • バロックスタイルで書かれている
  • サンタマリア教会で1707年7月に初演奏がなされたとされている
  • 1867年に楽譜が出版された

 

曲はこういった感じですね。

 

 

歌詞の意味は?

それでは歌詞の意味を1つずつ見ていきましょう。

どうやら、『主は言われた(ディキシット・ドミヌス)』の全てをそのままその通り歌っているわけではなさそうで、部分的に抜き出して構成されたのが、この“Preludium(前奏曲)”なんですね。

上から順に、ラテン語、英語、日本語にして比較していきましょう。

 

Dixit Dominus Domino meo
Sede a dextris meis
Donec ponan inimicos tuos
Scabelleum pedum tuorum
The Lord said unto my Lord:
Sit thou on my right hand, until I make thine enemies thy foot-stool.
Dixit Dominus/Handel(wikipedia)
神が私の主に言われる
「私の右に座れ、
私はあなたの敵を
あなたの足台にしよう」
I. DIXIT (主は言われる)

 

Dominus a dextris tuis
Confregit in die irae suae reges
The Lord upon thy right hand,
shall wound even kings in the day of his wrath.
Dixit Dominus/Handel(wikipedia)
主はあなたの右に立ち、
怒りの日に諸王を打ち砕かれる。
I. DIXIT (主は言われる)

 

De torrente in via bibet
Propterea in exaltabit caput
He shall drink of the brook in the way,
therefore shall he lift up his head.
Dixit Dominus/Handel(wikipedia)
彼は道ばたの渓流から水を飲み
それによってこうべを上げるであろう。
I. DIXIT (主は言われる)

 

Gloria Patri, et Filio
Et Spiritui Sancto
Sicut erat in principio
Et nunc, et semper
Et in saecula saeculorum. Amen
Glory be to the Father, and to the Son, and to the Holy Spirit.
As it was in the beginning, is now; and ever shall be, world without end. Amen.
Dixit Dominus/Handel(wikipedia)
願わくば父と子と精霊とに栄光あれ
初めにありしごとく 今も いつも
代々に至るまで。アーメン。
I. DIXIT (主は言われる)

 

ここまでだと、背中を押されているというか、心強いというか…そういった感覚受けますね。

 

 

讃美歌“Jesu Rex admirabilis”

どういった曲?

こちらは本当に情報がなく苦戦…。まずはやっと見つけた英語の解説を順に読み解いていきましょう。

 

Iesu, Rex Admirabilis is part of the hymn Iesu, Dulcis Memoria which is attributed to St. Bernard of Clairvaux (1090-1153). This hymn was used at Matins for the Feast of the Holy Name of Jesus, which was celebrated on the Sunday between the Circumcision and Epiphany, or failing such a Sunday, on January 2. In the liturgical revisions of Vatican II, the feast was deleted, though a votive Mass to the Holy Name of Jesus had been retained for devotional use. With the release of the revised Roman Missal in March 2002, the feast was restored as an optional memorial on January 3.
O Jesus, King Most Wonderful

 

要点をまとめます。

 

  • “Jesu Rex admirabilis”は“Iesu, Dulcis Memoria”の讃美歌の一部。
  • クレルヴォーのベルナルドゥス(Bernard of Clairvaux/1090-1153)作だとされている。
  • この讃美歌は日曜日の朝課に歌われている。

 

曲はこのような感じです。この曲が、みなさんが冒頭でイメージする曲なのではないでしょうか?

 

歌詞の意味は?

それではさっそく歌詞を見ていきましょう。上から順にラテン語、英語、日本語になっています。

 

Rex admirabilis
Et triumphator nobilis
Dulcedo ineffabilis, ineffabilis
Totus desiderabilis
Totus desiderabilis
O JESUS, King most wonderful!
Thou Conqueror renowned!
Thou Sweetness most ineffable!
in whom all joys are found!
O Jesus, King Most Wonderful
賛嘆すべき 王(であるキリスト)
そして、高貴な凱旋者
言葉に表せない喜び(甘味)
全体の 願うことの出来る
ミクロコスモス大学講座2002年12月28日ラテン語基礎「導入1」

 

こちらの歌詞は日本語になっているものを見つけることが出来ず、直訳されているものを引用しているので、少し歌詞としてはぎこちないですが、意味は理解できますね。

ちなみに最後の“Alleluia”とは「ハレルヤ」のことで、「主を褒め称えよ」という意味になりますよ。

いかがでしたか?2つの歌詞が組み合わさっている歌詞だとお分かりいただけたのではないでしょうか?ラテン語で分からない…とあきらめてしまうよりも、少しだけ調べてみるとミュージカルへの理解、体感が深くなりますね。

⇒オリジナルキャスト画像集はこちら☆・’

*良い記事だと思って下さった方、是非「いいね!」をお願い致します*
*facebookページへ参加して下さる方はこちらから→LOVE performing arts
*twitterをフォローして下さる方はこちらから→LOVE performing arts (@performingart2)

「なるほど!」と思ったらシェア♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です