Shall We Dance?/英語歌詞を徹底分析!

劇団四季ミュージカル『パリのアメリカ人(An American in Paris)』より“Shall We Dance?”の英語歌詞を見てみると、富豪のマイロが大人の女性を醸し出しながら、ジェリーを誘っているのが分かります。

お洒落なメロディーに身を委ねながら、マイロはどんなことを歌っているのでしょうか?

【ブロードウェイミュージカル“An American in Paris”/“Shall We Dance?”/作詞:Ira Gershwin】

Shall weの意味と曲の構成

この曲は“shall we ~”から始まるフレーズで構成されているので、まずこの意味を知るところから始めましょう。“Shall we ~”は「~しましょうよ」という意味です。ですから、マイロは「踊りましょうよ」と歌っているんですね。

同じような表現に“Let’s”や“Why don’t ~”がありますが、いずれも意味は同じです。感覚的には、上から順にカジュアルな印象になります。

 

  • Let’s dance.
  • Why don’t we dance?
  • Shall we dance?

 

ちなみに『ウィキッド』の“Dancing Through Life(人生を踊り明かせ)”で、ボックとネッサローズが踊る場面がありますが、その時にボックが誘う言い方は“Let’s dance.”でしたよ。

さて、話を戻して“Shall We Dance?”の歌詞を見ていきましょう。冒頭では3つのフレーズが“shall we dance”と対比した形で歌われています。

 

Shall we dance or keep on moping?
Shall we dance or walk on air?
Shall we give in to despair
Or shall we dance with never a care
―ブロードウェイミュージカル “An American in Paris” より “Shall We Dance?”(作詞:Ira Gershwin)

 

整理するとこうですね。

 

  • Shall we dance or keep on moping?
  • Shall we dance or walk on air?
  • Shall we give in to despair or shall we dance with never a care

 

いずれも「踊りましょうよそれとも~」という構成になっていることが分かります。踊ることに対比して歌われている内容はこうなっています。

 

  • keep on moping…ふさぎ込んだままでいる
  • walk on air…有頂天になる
  • give in to despair…自棄になる

 

3つ目の“shall we dance with never a care”は「何も気にせず踊りましょうよ」という意味です。ふさぎ込んだり、浮き足立ったり、自暴自棄になったままでいる?それとも踊る?と歌っているのがこの最初のブロックだと分かりますね。何とも大人らしい誘い文句です。

 

 

何故踊るのか

続いてマイロはこんな風に歌っています。

 

Life is short, we’re getting older
Don’t you be an also-ran
You better dance little lady
Dance little man, dance whenever you can
―ブロードウェイミュージカル “An American in Paris” より “Shall We Dance?”(作詞:Ira Gershwin

 

全体的にはあまり難しい内容ではないですね。「人生は短く、私たちは年を取っていく。だから女も男も踊れる時に踊った方が良いのよ。」というのがここで歌われていることですが、1つ難しいのは2行目の“don’t be an also-ran”の部分。調べてみたところ“also-ran”には次のような意味がありました。

 

  • also-ran…等外馬、落選者、取るに足らない人間

 

つまり、つまらない人間にはなるな…ということですね。踊らずにふさぎ込んで、浮き足立って、自暴自棄になるような人間にはなってはダメ…ということですね。そしてこんな風に歌います。

 

Drop that long face
C’mon have your fling
Why keep nursing the blues?
If you want this whole world on a swing

Put on your dancing shoes
Stop wasting time
Put on your dancing shoes
Watch your spirits climb
―ブロードウェイミュージカル “An American in Paris” より “Shall We Dance?”(作詞:Ira Gershwin

 

最初の2行には2つのイディオムがあります。

 

  • long face…悲しそうな顔つき、陰気な顔つき
  • have a fling…羽目を外す

 

「悲しそうな顔はやめて、羽目を外して」と歌っているんですね。

残りの2行では、曲調が2種類出てきているのに気付いたでしょうか?そうです、“blues”と“swing”です。このフレーズの意味は「もしこの世の中をスウィングしたいなら、ブルースばかり気にかけてちゃダメよ。」でしょう。それぞれジャズの曲調です。

 

ジャズ用語。元来、ジャズ演奏に特有の、体が揺れ動くようなリズム感を形容することばであるが、1935年にベニー・グッドマン楽団がその演奏する音楽を「スウィング・ミュージック」と称して爆発的人気を得たことから、ジャズそのものを意味する流行語となった。以後の30年代がビッグ・バンドによるスウィング・ジャズの黄金時代といえる。
スウィング(コトバンク)

 

四分の四拍子の哀愁を帯びた歌曲。アメリカ黒人に歌われた哀歌。ジャズの音楽的基盤になった。
ブルース(コトバンク)

 

説明を見てみても、どちらが明るく楽しい雰囲気か一目瞭然ですね。

最後にマイロは「ダンスシューズを履いて、時間を無駄にするのはやめて、スピリットが向上するのを目で見て」と歌っています。とても素敵で大人な誘い文句の数々、そして理知的な言葉に魅力を感じます!こんな風に誘われたら、小さなことは気にせず踊りたくなってしまいませんか?

 

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