徹底分析!The Tavern SongにおけるEsmeraldaとPhoebusのやりとり②

ミュージカル“ノートルダムの鐘”よりThe Tavern Song (Thai Mol Piyas)の英語歌詞を見てみると、EsmeraldaとPhoebusのやりとりが伺えます。素直に話さない2人の、裏をかいた取引のような会話は、英語で読んでも案外難しくはありません。その内容を1つ1つ丁寧に解説していきます。今回は、EsmeraldaとPhoebusが会話をしてキスをするところまで!

※CDでは上演される一部の曲しか収録されていないため、本サイトでは、曲名・曲順・歌詞は全て上演内容に順じています。参考サイトは次の通りです。CDの内容とは一部異なりますので予めご了承下さい。(参考サイト:LYRICS TO DISNEY’S HUNCHBACK OF NOTRE DAME MUSICAL (LA JOLLA PLAYHOUSE AND PAPER MILL PLAYHOUSE)

まず、前回までのやりとりは次の記事をご覧ください:徹底分析!The Tavern SongにおけるEsmeraldaとPhoebusのやりとり①

The Tavern Song (Thai Mol Piyas)の歌詞の中身を1つずつ見てみましょう。

Esmeralda(エズメラルダ):
I have that way about me.

Phoebus(フィーバス):
Too bad. Makes seeing you that much more difficult.

Esmeralda:
And does that disappoint you?

Phoebus:
Does that surprise you?

Esmeralda:
Frankly, yes.

Phoebus:
Me too.
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “The Tavern Song (Thai Mol Piyas)”

ここで難しいのは、全ての台詞にthatが入っていることです。これらが何を指しているのかを理解しない限り、やりとりを理解するのは難しいでしょう。それぞれのthatを整理すると次のようになります。

  • I have that way about me.→直前にPhoebusが言っていた“Not the most popular girl around the cathedral if you lose friends easily, don’t you?(友達をなくしやすいんじゃないか?)”
  • Too bad. Makes seeing you that much more difficult.→同上。
  • And does that disappoint you?→直前の“Makes seeing you that much more difficult.(それは君を理解するのをより難しくさせる)”
  • Does that surprise you?→直前の“And does that disappoint you?(それは君をがっかりさせる?)

それぞれの意味を整理するとこうなります。

  • I have that way about me.→(「友達をなくしやすいんじゃないか?」と言うPhoebusに対して)私も自分についてそう(友達をなくしやすいと)感じているわ。
  • Too bad. Makes seeing you that much more difficult.→残念だな、それ(友達をなくしやすいという性格)は君を理解するのをより難しくさせる。
  • And does that disappoint you?そう(理解するのが難しいの)だとしたら、あなたはがっかりする?
  • Does that surprise you?そう(俺ががっかするの)だとしたらは君をびっくりさせる?

ああ言えばこういう…気の強いEsmeraldaとからかうのが上手いPhoebusのやり取り。微笑ましくて好きですね。

続きを見ていきましょう。

Esmeralda:
Well, maybe you’ll just have to bend the rules a bit, and stop for a good soldier like you?

Phoebus:
I told you. I’m not as good as everybody likes to think.

Esmeralda:
That’s a relief.

  • well…さて、ところで
    (話題を変える時にこのwellはよく使いますので、覚えておくと便利ですよ。)
  • bend…曲げる(規則などを都合の良いように曲げる、の意味も含む)
  • rules…規則、ルール
  • bit…少し、少しだけ
  • soldier…軍人
  • like you…あなたのように、あなたのような
  • relief…ほっとする、安心

ここは文字通りに意味を理解しても理解できないでしょう。前後関係をよく分かっていないと「?」と思ってしまうかもしれません。

ジプシーには生きづらいこのパリで、もう少し規則を緩くできないか…と言っているのが初めの“Well, maybe you’ll just have to bend the rules a bit, and stop for a good soldier like you?”の部分です。「ところで、もしかしたら規則をもう少し曲げて、やめるっていうのはどうかしら。」という内容。“for a good soldier like you?”は、Esmeraldaの対話の上手いところが出ていますが、「あなたのような良い軍人さんなら(出来るんじゃない)?」というニュアンスです。

続く“I told you. I’m not as good as everybody likes to think.”は「言っただろ、俺は皆が思うほど良い奴じゃないんだ。」ですね。難しいのは次です。

That’s a relief.”、意味は「それは安心ね」。Esmeraldaは自分たちのために規則を和らげるよう頼んでおり、「俺はそんなにいい奴じゃない」とPhoebusに言われているのに、何が「安心ね」なのでしょうか。

これは皮肉でそう言っているのです。「ああ、やっぱりあなたも規則を変えられない軍人なのね。安心したわ。」という皮肉を込めたニュアンスがぎゅっと凝縮されています。

立場も考え方も譲らないEsmeraldaとPhoebus。こんなやりとりに魅せられる方も多いんじゃないでしょうか?続きもお楽しみに!

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