『天使にラブソングを』に『ノートルダムの鐘』と同じ歌詞がある!

ミュージカル映画『天使にラブソングを(Sister Act)』より「ヘイル・ホーリー・クィーン(Hail Holy Queen)」の英語歌詞を見てみると、後半がラテン語で歌われていますが、そのパートが劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』の「神よ 弱き者を救いたまえ(God Help the Outcasts)」と同じだと分かりました!

ラテン語歌詞の意味と、同一になっているパートをお伝えします。

アルバムを視聴する ・英語:Sister Act
・楽譜:

 

「神よ 弱き者を救いたまえ」の歌詞

 

まさか「ヘイル・ホーリー・クィーン(Hail Holy Queen)」と「神よ 弱き者を救いたまえ(God Help the Outcasts)」に同じ歌詞があるなんて思わないですよね!私もびっくりしました。

たまたま「神よ 弱き者を救いたまえ(God Help the Outcasts)」のラテン語歌詞を調べていたら「ヘイル・ホーリー・クィーン(Hail Holy Queen)」にも同じ歌詞がある…ということが分かったのです。

歌詞を比較する前に「神よ 弱き者を救いたまえ(God Help the Outcasts)」のラテン語歌詞がどういう内容か、ご存じない方は次のリンクからご確認くださいね。

 

それでは『ノートルダムの鐘』より「神よ 弱き者を救いたまえ(God Help the Outcasts)」の歌詞を見てみましょう。

エスメラルダがノートルダム大聖堂で、キリストに向かって歌うシーンです。

 

Salve regina, Mater misericordiae
Vita, dulcedo, et spes nostra, salve
Ad te suspiramus gementes et flentes
In hac lacrimarum valle …

―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “God Help the Outcasts” (作詞:Stephen Schwartz)

 

この “Salve regina” に注目しましょう。

 

 

『ヘイル・ホーリー・クィーン』の歌詞

 

一方の「ヘイル・ホーリー・クィーン(Hail Holy Queen)」はどうでしょうか?

 

Salve, salve, salve Regina
Alleluia
Mater amata intermerata
Sanctus sanctus dominus
Virgo respice mater adspice
Sanctus sanctus dominus
Alleluia

―ミュージカル映画『天使にラブソングを』より “Hail Holy Queen”

 

この曲のとっても印象的な歌詞で、何度も何度も歌われるのがこの “Salve regina” ですね。

では、何故2つの作品で同じ歌詞があるのでしょうか?

 

元になっているのは、聖歌『サルヴェ・レジーナ』

 

実はこれ、元々どちらの歌詞も『サルヴェ・レジーナ』という聖歌が元になっているんです。

まずは曲を聴きながら歌詞を見てみましょう。

 

Salve regina, mater misericordiae:
vita, dulcedo, et spes nostra, salve.
Ad te clamamus, exules, filii Hevae.
Ad te suspiramus, gementes et flentes,
in hac lacrimarum valle.

Eia ergo, advocata nostra,
illos tuos misericordes oculos ad nos converte.
Et Jesum, benedictum fructum ventris tui.
nobis post hoc exsilium ostende.
O clemens: O pia:
O dulcis virgo Maria.

サルヴェ・レジーナ(wikipedia)

 

ちなみに日本語に訳すとこうなります。

 

元后あわれみの母
われらのいのち、喜び、希望。

旅路からあなたに叫ぶエバの子。
嘆きながら泣きながらも涙の谷にあなたを慕う。
われらのために執り成す方。
あわれみの目をわれらに注ぎ、
とうといあなたの子イエスを
旅路の果てに示してください。

おお、いつくしみ、
恵みあふれる
喜びのおとめマリア。
グレゴリオ聖歌「サルヴェ・レジナ Salve Regina(元后あわれみの母)

 

Salve Reginaは「元后あわれみの母」という意味で、『サルヴェ・レジーナ』はマリア様に捧げる合唱だということが分かります。

ちなみに “Alleluia” は「主をほめたたえよ」という意味です。

どちらも教会に関係がある作品ですから、このように聖歌の歌詞が引用されたのでしょう。

作品を越えて、こういった発見があるのは面白いですよね。是非あなたも探してみて下さい!

 


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