ミュージカルの歴史と作品内容をざっくり知るにはこの本がオススメ

「ミュージカルが好き!」
でも、各作品がいつ生まれ、どれくらいヒットし、どのようなメッセージが込められているか正確に説明できる人はなかなかいないのではないでしょうか?
そんなあなたにオススメの本があります。
それが『ミュージカル史』です。
ミュージカルのあらすじはもちろん、歴史的背景や年表、トニー賞受賞一覧など簡潔に説明されています。
「好き」にとどまらず作品のもっと深いところを知りたいあなた、そしてこれから舞台芸術の道に進もうとしているあなた…これは必読本です。
Contents:
この本との出会い
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生後間もなく5ヶ月を迎える息子と、お散歩がてら寄った近所のブックオフ。
私の大好きな「芸術」コーナーをさーっと見ていた時にこの本に出会いました。
間髪入れずに手にとり、装丁を確認。
ブロードウェイの名だたる作品の数々に、一目惚れしました。
しかも、ブログ『LOVE performing arts』で書いている作品がずらり。
・ ウィキッド
・ レ・ミゼラブル
・ キンキーブーツ
・ アラジン
・ オペラ座の怪人
・ ハミルトン
「『ハミルトン(Hamilton)』が入っているということは、比較的新しい本だな」 と判断し、値段も見ずに即決。
その日に一気読みしました。
感想
この本のを即決した理由は装丁だけでなく、この書き出しにあります。
ミュージカルを難じる言い草に、このようなものがある。
「いきなり歌ったり踊ったりするのは変だ」
こうした意見を耳にするたびに、この発言者はいったい何を見てそのような認識を抱くに至ったのか、私は大いに興味をそそられる。よほどひどいプロダクションを見たか、あるいはろくに見たこともないのではあるまいか。
(中略)
あるいはまったく別の観点からだが、こうも言える。「人間は、いきなり歌ったり踊ったりすることのある動物である」
―『ミュージカル史
』小山内伸 著、中央公論新社(p.12)
はい、書き出しから信用度高い(笑)。
何故なら、ミュージカル好きはみんなそう思っているから。
この本で面白い、読みやすいと思うのはこんなところです。
・ 作品が生まれた歴史的背景が分かる
・ どういったメッセージが込められた作品か分かる
・ トニー賞の受賞一覧が書かれている
1作品に割かれているページは、多くても5~6ページ程。
じっくり知るというよりは、概要だけさらっと押さえておくことが目的といった感じの本なので、私は辞書代わりに使うことに決めました。
特に読んでいて面白いのはこんなことです。
・ より良い作品とバッティングしたために、当時の評価はいまいちだったが、現在は超人気作
・ 時代によって、ミュージカルで扱う内容が変わっていく経緯
私は劇場で鑑賞するだけでは分からない、作品の背景などを調べるのが大好きなので、この本は本当に役立っています。
ミュージカル好きなあなたの本棚にも、ぜひ追加してください!
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