“The Reynolds Pamphlet”で歌われる不倫内容

あきかん

こんにちは!

ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より “The Reynolds Pamphlet” の英語歌詞では、ハミルトンが執筆した「レイノルズ・パンフレット」が世間に何をもたらしたかが歌われています。

マリア・レイノルズ事件とは何だったのか、そしてハミルトンの身の回りの人間の反応はどうだったのか、見ていきましょう。

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「レイノルズ・パンフレット」、この世に出る

「レイノルズ・パンフレット」とは、ハミルトンが執筆した書物で、マリア・レイノルズと不倫し彼女の夫に口止め料を渡していたことを明らかにした書物のこと。

マリア・レイノルズと事件については、こちらに詳しくまとめていますので、併せてご覧ください。

この曲は「不倫した張本人が、その暴露本を出すなんて…あいつ気違いなのか?」といったスタンスで歌われている感覚です。

それ故に、冷やかし野次馬茶化しが入っていることを念頭に置いておきましょう。

The Reynolds Pamphlet” はこんな風に始まります。

FULL COMPANY:
The Reynolds Pamphlet

JEFFERSON/MADISON/ANGELICA:
Have you read this?

BURR/JEFFERSON/MADISON:
Alexander Hamilton had a torrid affair
And he wrote it down right there

MADISON:
Highlights!

―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “The Reynolds Pamphlet”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

登場人物が口々にこんなことを歌っていますね。

・ レイノルズ・パンフレットだ

・ これ、もう読んだ?

・ アレクサンダー・ハミルトンが熱い不倫をして、奴はそれをここに書き記した

・ ハイライトだ!

興味津々な様子ですが、1つ気を付けたいのは “Have you read this?” と歌うところに、アンジェリカが含まれているということ。

アンジェリカの立場で言っても「これ、もう読んだ?」に変わりはありませんが、含まれる意味が変わってきます。

ジェファーソンとマディソンはことを面白がっていますが、アンジェリカは深刻です。

それはもちろん、妹エリザベスのことを気にして…ですね。

「レイノルズ・パンフレット」の内容

ここは「レイノルズ・パンフレット」に書かれている内容を読み上げているところ。

HAMILTON/JEFFERSON:
“The charge against me
Is a connection with one

JAMES:
James Reynolds!
For purposes of
Improper speculation

BURR:
My real crime is an
Amorous connection with his wife
For a considerable time
With his knowing consent

MADISON/BURR/JEFFERSON:
Damn!

―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “The Reynolds Pamphlet”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

読み上げられているのはこんなことです。

・ 私(アレクサンダー・ハミルトン)に対する非難は、ジェームズ・レイノルズとの不適切な利益をねらったことによる繋がりに対してである。

・ 私の本当の罪は、彼(ジェームズ・レイノルズ)の同意を得た上で、彼の妻とそれなりの関係(肉体関係)を持ってしまったことだ。

ここまで読んで、普通の人なら「は?」と思いますよね。

それがまさに “Damn!(まじかよ!)” で表現されています。

そして内容はまだ続きます。

特にエリザベスとしては、最も読みたくない部分ですね。

HAMILTON/JEFFERSON/MADISON:
“I had frequent meetings with her
Most of them at my own house.”

(中略)

HAMILTON/JEFFERSON:
“Mrs. Hamilton with our children being absent
On a visit to her father.”

―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “The Reynolds Pamphlet”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

大体想像がつくかと思いますが、こんなことが書かれています。

・ 私は頻繫に、ほとんどの時間を私(アレクサンダー・ハミルトン)の自宅で過ごしました。

・ 妻・ハミルトン(エリザベス)が私の子ども達と、義父(フィリップ・スカイラー)に会いに行って不在にしている間に。

サイテー、サイテー、サイテー!

これを読んで喜ぶのはハミルトンの政敵の3人(ジェファーソン、マディソン、バー)です。

“Well, he’s never gon’ be President now(これで奴はもう大統領にはなれない)” 、 “That’s one less thing to worry about!(心配事が減ったぞ)” 、 “At least he was Honest with our money!(少なくとも、我々の金を不正に使ったわけではない)” と喜んでいます。

妹を心配するアンジェリカ

ここでアンジェリカが登場します。

アンジェリカは、結婚してロンドンに住んでいたのですが、アメリカまで戻ってきたんですね。

「こんなことのために?バカかよ!」といった風に、アンサンブルに煽られていますが、そんな奴等には目もくれないアンジェリカ。

ANGELICA:
I came as soon as I heard

JEFFERSON:
What?!

HAMILTON:
Angelica

COMPANY:
All the way from London?!
Damn

―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “The Reynolds Pamphlet”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

アンジェリカとハミルトンは友好とも不倫ともいえない絶妙な関係性にあったため、ハミルトンは自分を心配して来てくれたんだと思ったんですね。

「分かってくれる人が来てくれて良かった」と感謝するも「私はあなたの為に戻ってきたんじゃない」と反発されます。

HAMILTON:
Angelica, thank God
Someone who understands what I’m
Struggling here to do

ANGELICA:
I’m not here for you

ENSEMBLE:
Oooooh!

―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “The Reynolds Pamphlet”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

次の部分は、 “Satisfied” と一部歌詞がかぶっていることにより、かつてエリザベスに自分が好きだったハミルトンを譲ったシーンを彷彿させています。

ANGELICA:
I know my sister like I know my own mind
You will never find anyone as trusting or as kind
I love my sister more than anything in this life
I will choose her happiness over mine every time
Put what we had aside
I’m standing at her side
You could never be satisfied
God, I hope you’re satisfied

―ブロードウェイミュージカル “Hamilton” より “The Reynolds Pamphlet”(作詞:Lin-Manuel Miranda)

歌っているのはこんなこと。

・ 私は妹の事なら自分の気持ちと同じくらい分かるの

・ あんなに信頼できて優しい子はいないわ

・ 私はこの世で妹以上に愛する人はいないわ

・ 私の幸せ以上に彼女の幸せを選ぶの

・ 今までの関係は脇に置いて

・ 私は妹の味方

・ あなたって本当に満足することがないのね

・ あぁ、これで満足したでしょうね

色付きの歌詞が “Satisfied” と重なってしまっているということが、悲しいですね…。

『ハミルトン』は作品を通して特定のフレーズが何度も使われるので、その点にも注目しながら聴いてみてくださいね。

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