“My Shot”に出てくる、“shot”という単語が持つ4つの意味

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より“My Shot”の英語歌詞を見てみると、“shot”という単語が何度も出てくることが分かります。

しかしこの“shot”は全て同じ意味で使われている訳ではないんですね。全部で4つの意味があるこの単語について解説しますよ。

my shot

初めてこの曲を聴いた時、私は“shot”とは「撃つ」という意味だと思っていました。独立戦争が含まれる内容のミュージカルでしたから、迷いなくそう考えていたんですね。ですから「my shot=俺の一発」だと解釈していました。

しかし、歌詞の内容を見ていくとどうも意味が成立せず曲を何度か聴いた後で、“shot”の意味を調べてみると…想像していたのとは全く違った意味が出てきたのです。

 

  • shot…目指す、目標にする

 

“shot”が「目標」という意味であれば、“my shot”は「俺の目標」という意味。そしてハミルトンは非常にハングリーな男性ですから「俺の野望」がニュアンス的に近いでしょう。

何度も出てくるこのフレーズは“I’m not throwing away my shot!”という形で使われているので、「俺は俺の野望を捨てない」つまり「俺は俺の野望を諦めるつもりはない」という意味になります。

物凄くカッコイイフレーズなので、是非覚えて日常的に使ってみましょう!

 

have another shot

お次は曲の中盤でLafayette(ラファイエット)、Mulligan(ムリガン)、Laurens(ローレンス)が1人ずつ歌うパートに登場します。それぞれがソロで歌いながらも、最後は必ずハミルトンも含めた4人で“shot”と歌っていますよね。

ラファイエットは“with my shot”と言っているので、ここの“shot”の意味は先の「俺の野望」と同じです。ムリガンの“I’m gonna take a shot”は後程説明しますが「やってみる」という意味です。

ではローレンスの“have another shot”とはどういう意味なのかについてですが、これはこのような意味になります。

 

  • shot…(ウィスキーなどの)1杯

 

よく「ショットグラス」と言いますが、これはお酒を飲む小さなコップのことで、だいたい25~50mlのグラスを指すようです。テキーラなんかは、こういったショットグラスに入れて飲むことが多いですよね。

これを踏まえると、ローレンスが言っている“have another shot”は「もう一杯飲め」という意味になります。これからの独立に向けた野望を語らいながら「俺はこんなことやってやるからさ、まぁ、もう一杯飲めよ」といった具合です。

お酒を飲みながら歌うシーンですが、それであれば使うコップはジョッキやグラスでも良かったはずです。しかしこの曲題“my shot”に合わせて「ショットグラス」を使っているこだわりは、本当に芸が細かくてセンスが光るなと感じました。

ちなみに、ラファイエット、ムリガン、ローレンスがソロで歌いながら、最後はハミルトンも含めた4人で“shot”と歌う部分ですが、ここは必ず4人が立ち上がって持っているショットグラスを合わせて乾杯するという振付になっていますから、それもまたかっこいいんです!

このセンスに重ねて、劇場ではこんなショットグラスが売っていたものだから、思わず買ってしまいました。まだお酒を入れて飲んではいませんが、そのうち…

 

 

you’re gonna get shot

3つ目はハミルトンの親友でありライバルであるBurr(バー)のソロ“If you talk, you’re gonna get shot!”からです。

未来のアメリカについて語らうハミルトン、ラファイエット、ムリガン、ローレンスはやや興奮気味。そんな4人に対して「落ち着け」と冷静に介入するのがバーです。

気持ちは分かるが、この状況下で過激なことを言ったら危ないぞ…といった感じに忠告しているんですが、この中に登場する“shot”の意味はこうです。

 

  • shot…(鉄砲、弾丸を)撃つ

 

これこそ、まさに私が最初に想像していた通りの意味の“shot”ですね。

“get shot”は受動態になっていますから「撃たれる」という意味で、“gonna”は“going to”の短縮形(カジュアルな言い方)ですから、「もししゃべったら、お前たち撃たれるぞ!」と忠告しているんですね。

情熱的ですぐに熱くなるハミルトンの性格と、石橋を叩いて渡る冷静なバーの性格が分かるパートですね。

 

time to take a shot

そして最後、4つ目です。この“shot”とは1つ目の“shot”の「目標、野望」の延長線上にある意味だと考えて良いでしょう。

 

 

つまり、ハミルトンは「俺は野望を諦めない」とこの曲を通して歌いつつ、最後には「今こそ立ち上がれ、やってやる時だ(行動に移す時だ)!(We gonna rise up; time to take a shot)」と歌っているわけです!

アンサンブルも含めて“We gonna rise up; time to take a shot”と“Not thrown’ away my shot”が交互に歌われるところなんて、最高にカッコイイですよね。

いかがでしたか?

“shot”という1つの単語で統一性を持たせながら、意味に幅があるので表現に富んだ歌詞になっていることが分かります。

曲の解説もしていきますので、是非併せてご覧くださいね。

 

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