ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より “The Story of Tonight” の英語歌詞を見てみると、何度も同じフレーズが繰り返されていることが分かります。
4人はどのようなことを歌っているのでしょうか?
『スリル・ミー』の解説・考察本を執筆しました!
「レオポルドとローブ事件」はどのような事件だったのか?何故「終身刑+99年」という判決だったのか?そんな疑問を解消しながら、ミュージカル『スリル・ミー』の刺激に迫る解説・考察本。
実際の事件ととミュージカルを比較しながら「実話」、「ニーチェの哲学」、「裁判」の3つの視点から作品に切り込んだ1冊。
Kindle(電子書籍)、ペーパーバック(紙書籍)、いずれも Amazon で販売中。
Kindle Unlimitedを初めてご利用の方は、体験期間中に0円で読書可能!
歌い出しが最高
この曲は歌い出しが最高に良いです。
- I may not live to see our glory…俺は俺たちの栄光を生きて目にすることはできないかもしれない
- But I will gladly join the fight…それでも俺は喜んで戦いに加わる
革命を起こすために行動をするということは戦争をするということ。しかし、戦争に加わって、戦って、生き延びて、独立を自分の目で見ることが出来る人は全体の一体何パーセントでしょうか。戦争とは常に生死と向き合わなければならないものです。
しかし、それでも良い。それでも加わって栄光を勝ち取りに行くと歌っているんです。男たちの熱い闘志が、ジンジンと心に響きますよね。
歴史に残る
仮に自分が死ぬとしても戦いに加わると歌ったあと、4人はこう歌います。
- And when our children tell our story…そして俺たちの子どもたちが俺たちの話をする時
- They’ll tell the story of tonight…彼らは今夜のことを話すだろう
4人の出会いは必然で、夢を同じくしたことは子どもたちによって語り継がれるだろう…ということが歌われているんですね。そして気分が良くなってか
- Let’s have another round tonight…今夜はもう一杯飲もう
と続いています。
グラスを掲げよう
彼らが持っているのはショットグラスで、それを掲げて祝福するものは2つあります。
自由に
まずは「自由」に対して。
- Raise a glass to freedom…自由にグラスを掲げよう
- Something they can never take away…奴らが二度と俺たちから取り上げられないもの
- No matter what they tell you…奴らが何と言おうと関係ない
今彼らが欲しいもの、それは自分たちの国、そして自由です。誰が何と言おうと関係ない、自由を勝ち取りもう二度と奪わせない…そんな闘志と立ち向かっていく様子が伺えますよね。
4人に
そしてもう1つは自分たち4人に対してです。
- Raise a glass to the four of us…俺たち4人にグラスを掲げよう
- Tomorrow there’ll be more of us…明日は俺たちよりも多くの者たちがいるだろう
- Telling the story of tonight…今夜の話をする者は
今はまだ少ないかもしれない同志だが、これからきっと増えていく。明日に向けた始まりの今日を祝おうという4人の気持ちの重なり合いが感じられますね。
“The Story of Tonight” の、他の記事はこちらから。
それでは皆さん、良い観劇ライフを…
以上、あきかん(@performingart2)でした!
こんにちは!
ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。