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Christmas Bells/ロジャーとミミのやりとり

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より“Christmas Bells”を見てみると、登場人物のあらゆるやりとりが同時進行的に描かれているため、とても目まぐるしいですよね。とくに後半なんてあちらこちらで会話がなされているので、追いついていくのに精一杯の方もいるでしょう。

今回はロジャーとミミの会話を抜き取って解説していきますので、しっかり内容を把握してくださいね。

直前のマークとロジャーのやりとりは、こちらの記事をご覧ください。

 

ミミに謝るロジャー

ミミを見つけて、ロジャーは呼び止めます。そして自分が悔いていたことを謝っていますね。

 

ROGER:
Hey

MIMI:
Hey

ROGER:
I just want to say
I’m sorry for the way —

MIMI:
Forget it

ROGER:
I blew up
Can I make it up to you?

MIMI:
How?

ROGER:
Dinner party?

MIMI:
That’ll do
―ミュージカル“RENT”より“Christmas Bells”

 

ロジャーの台詞は次の4行が1つづきになっています。意味合いは

 

  • I just want to say…僕はただ言いたいんだ
  • I’m sorry for the way –…悪かった、その…
  • I blew up…怒り方が…
  • Can I make it up to you?…何か埋め合わせできないかな?

 

というような感じですね。ミミは“I’m sorry for the way –”の直後に“Forget it(忘れて)”と言っていますが、“Can I make it up to you?(何か埋め合わせできないかな?)”とロジャーはしっかり謝っています。こういうところに誠実さを感じますよね。

さっきまで「太ってやる!」と自暴自棄してマークに八つ当たりしていたロジャーですが、ミミとの埋め合わせで食事に行こうと誘います。結局どっちにしても食事に行きたいんでしょうね、ロジャーは(笑)

“That’ll do”は“Can I make it up to you?”と同じくよく使う表現ですが、「(それなら)良いわよ」といったニュアンスですね。

 

 

2人に絡んでくる麻薬常習者たち

そこへ麻薬を売りつけに、常習者たち(junkies)がやってきます。junkには「くずもの、安物」という意味があり、ジャンクフードはこれに当たります。その一方で「麻薬(ヘロイン)」という意味も持ちますので、この場合はヘロイン中毒の人たち…ということになりますね。

 

THE MAN:
Hey lover boycutie pie
You steal my client — you die

ROGER:
You didn’t miss me — you won’t miss her
You’ll never lack for customers

JUNKIES:
I’m willin’
I’m illin’
I gotta get my sickness off
Gotta run, gotta ride
Gotta gun, gotta hide — gotta go

THE MAN:
And it’s beginning to snow
―ミュージカル“RENT”より“Christmas Bells”

 

以前、エンジェルのAIDSとの向き合い方、生き方が分かる自己紹介で、甘いものは「かわいい子ちゃん」を指すという説明をさせて頂きましたが、今回、麻薬常習者が言っている“cutie pie(直訳:可愛いパイ)”も同じような意味になります。ちなみにロジャーに言っている“lover boy”は「色男」です。

麻薬常習者は話しかけていたミミをロジャーに捕られ、“You steal my client(お前、俺の客を捕ったな)”と不満を言っています。しかもその後に“you die(死ねよ)”ですからね、怖いです…。

その後のロジャーの台詞は麻薬というものを、もの凄く分かりやすく表現している言葉に思えます。

 

  • You didn’t miss me — you won’t miss her
    …お前は俺のことを取り逃がしてもいないし、彼女のことも取り逃がしていない
  • You’ll never lack for customers
    …客を欠くことなんてないだろ

 

一度やってしまった麻薬は、やめられないもの。一度買ってしまったら買い続けるしかありません。つまり、麻薬にはまってしまったロジャーとミミは一生麻薬売りのお客様…ということになります。悲しいですが、それが現実でこの表現はとても的確だと思います。

その後の麻薬常習者たちは、イライラから逃れたい、逃げ去りたい、隠れたい…というようなことを連呼しています。シンプルな言葉の中に麻薬の怖さが垣間見えてきますね。

続きはこちらから!

 

 

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