Christmas Bells/マークとロジャーのやりとり

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より “Christmas Bells” の英語歌詞を見てみると、登場人物のあらゆるやりとりが同時進行的に描かれているため、とても目まぐるしいですよね。とくに後半なんてあちらこちらで会話がなされているので、追いついていくのに精一杯の方もいるでしょう。

今回はマークとロジャーの会話を抜き取って解説していきますので、しっかり内容を把握してくださいね。

マークとロジャーの会話になる直前はコリンズとエンジェルがやりとりしていますので、そちらの内容については次の記事をご覧ください。

Music from the Musical・作品名:レント(RENT)
・曲名:Christmas Bells
・訳詞:Jonathan Larson
アルバム視聴/楽譜/台本 ・アルバム(英語):Rent
・楽譜:

・台本:

 

ミミとロジャーの関係を整理するマーク

ロジャーは家であった出来事をマークに話したようで、次のような会話で始まっています。

 

MARK:
… She said, “Would you light my candle?”
And she put on a pout
And she wanted you
To take her out tonight?

ROGER:
Right

MARK:
She got you out!

ROGER:
She was more than okay
But I pushed her away
It was bad — I got mad
And I had to get her out of my sight

MARK:
Wait, wait, wait — you said she was sweet
―ブロードウェイミュージカル “RENT” より “Christmas Bells” (作詞:Jonathan Larson)

 

まずマークはロジャーの言ったことを1つずつ咀嚼しているんですね。

 

  • … She said, “Would you light my candle?”…それで、彼女(ミミ)は「キャンドルに火を付けて」と言って
  • And she put on a pout…すねて
  • And she wanted you to take her out tonight?…彼女はお前に連れ出して欲しがった、だって?

 

“take ~ out” は「~を連れ出す」という意味です。このシーンでは、デートに連れ出すというニュアンスが強まります。ちなみに “go out with ~” とは「~とデートする」という意味ですよ。

ロジャーの “Right” とは「その通り」という意味です。正確に言えば “That’s right” ですが、省略されています。自分がマークに説明したことを正確に整理したことに対して言っているんですね。

これまでの話の流れを理解している人はお分かりかと思いますが、ロジャーはミミと出会って、一度ミミが働く “Cat Scratch Club(キャット・スクラッチ・クラブ)” に行っています。マークが “She got you out!(彼女がお前を連れ出したって訳だ)” と言っているのは、そのことを指しているのでしょう。ミミはロジャーに連れ出してもらいたかったのに…ね。

ちなみに、ミミが働いているクラブの名前の意味はこうです。

 

  • cat…猫
  • scratch…ひっかく(爪痕)
  • club…クラブ

 

なかなかセクシーなネーミングですよね。

ロジャーはミミは「OK以上だ(more than okay)」、つまり「もの凄く魅力的だ」と言っているのですが、彼女を見ていられず、どうかしていてミミを押しやってしまった…あれは良くなかった…と後悔しています。

“sweet(可愛い)” と言っていたのにこんな行動に出てしまったロジャーに納得できないマークは「ちょっと待てよ、どういうことだ?」と付いていけない様子。ここまでが前半のやりとりですね。

 

 

失態を発散しようとしたところへミミ登場

ミミにこんなことをしてしまって、ロジャーは酷く後悔しているのですが、後悔先に立たず。もう、やけ食いだ…ということで始まるのが続きの会話です。

 

ROGER:
Let’s go eat — I’ll just get fat
It’s the one vice left when you’re dead meat
(MIMI has entered looking furtively for THE MAN.)
There — that’s her

MARK:
Maureen?

ROGER:
Mimi!

MARK:
Whoa!

ROGER:
I should go

MARK:
Hey — it’s beginning to snow
―ブロードウェイミュージカル “RENT” より “Christmas Bells” (作詞:Jonathan Larson)

 

自暴自棄になってしまってロジャーは “I’ll just get fat(俺はとりあえず太る)” と断言しているのが可愛いですね。

“It’s the one vice left when you’re dead meat” というのは少し難しいのですが、「破滅した奴が唯一犯せる堕落行為だ」といったところでしょう。 “dead meat” とは直訳して「死んだ肉」ですが、意味合いとしては「死人のようになってしまった人」つまり、破滅してしまった人と解釈できます。

そんなことを話していたらミミを見つけます。一度「モーリーンか?」と期待してしまうマークが可愛らしい。

続きはこちらからご覧ください。

 

また、ミミを呼びとめてからの3人のやりとりはこちらからご覧ください。

 


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