『ハミルトン』を観る前に押さえよう!今更聞けない「ラップ」とは

 
こんにちは!

ミュージカル考察ブロガー、あきかん@performingart2)です。
 

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』は、全曲がラップ調の歌詞で構成されたヒップ・ホップミュージカル。

今までミュージカルで使われることのなかったこの曲調は、多くの観客を魅了しました。

しかし、今更ですが…ラップとは一体どういうものなのでしょうか?音楽としてのラップがどういうものなのか、しっかり説明出来る方はいらっしゃいますか?

今回、せっかくミュージカルでラップが取り上げられていますので、これを機に音楽としてのラップを改めて勉強しましょう。

ラップと聞くと、ファンキーなお兄さん達が “Hey, yo!” と言いながら、マイクを片手に韻を踏んでラップバトルを繰り広げる光景をイメージするでしょう。

ラップという音楽は「演説調であり、主張である」という特徴が一番大きいです。

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』でも、アメリカ独立を目指した男達、そしてその時代を共に生きた女性達の主張・感情のぶつかり合いを楽しみましょう。

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ラップとは?

特徴

 

それではまず、ラップがどのように説明されているか、順番に見ていきましょう。

 

ラップ (rap) とは、音楽手法、歌唱法の一つ。「韻律、リズミカルな演説、ストリートの言葉」を組み込み、バックビートや伴奏など様々な方法で唱えられる。ラップの要素には、「内容」(何が言われているか)、「フロウ」(リズム、韻)、「話し方」(終止、声調)が含まれる。ラップはインストルメンタルトラックの時間通りに実行されるという点で、スポークン・ワードとは異なる。

ラップ(wikipedia)

 

ラップは音楽の1つですが、大きな特徴は次の通りです。

 

・ 演説調である(一方的な主張、会話ではない)

 

・ 言葉の使い方にリズム感がある

 

・ 言葉に韻を踏んでいる

 

・ 歌い方(文脈の終止やふしまわし)に重視する

 

引用元にも書かれていますが、リズム感があった上で韻を持たせるため、そういった点で通常の演説とは異なります。

もともと、口頭で伝統や伝説を良い伝えるために出来た南アフリカのグリオの伝統ようですから、より多くの人に内容を覚えて欲しいということから、リズムや韻を重視するようになったのでしょう。

普通の演説よりも、耳に心地よく魅力のある音楽ですよね。ちなみに「ラップ」の由来は次の通りです。

 

もとは擬音語で、トントン、コツコツ、といった物音を意味する。心霊現象のひとつであるラップ現象(ラップ音)はこの意味である。
俗語としてはさまざまな意味に転じたが、黒人英語では「おしゃべり」や「会話」の意味し、そこから「しゃべるような歌」という意味に広がった。

ラップ(wikipedia)

 

ヒップホップとの関係

 

『ハミルトン(Hamilton)』はヒップ・ホップ・ミュージカルということですが、一方でヒップ・ホップとは何なのでしょうか?

 

ヒップホップ (hip hop) は、1970年代のアメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス区で、アフロ・アメリカンやカリビアン・アメリカン、ヒスパニック系の住民のコミュニティで行われていたブロックパーティから生まれた文化。

80年代には、ヒップホップには三大要素があると言われていた。ラップ、ブレイク・ダンス、グラフィティ・アートがその構成要素である。現在ではMC、DJ、ブレイクダンス、グラフィティが四大要素であるという説もある。これにスクラッチとブレイクビーツが加われば構成要素は、ほぼ出そろう。

ヒップホップ(wikipedia)

 

ここで分かるのは、「ヒップホップ」とはある特定のコミュニティから生まれた文化で、以下の三大、もしくは四大要素があるということです。

 

三大要素

 

1. ラップ

 

2. ブレイク・ダンス

 

3. グラフィティ・アート(スプレーによる落書きアートのこと)

 

四大要素

 

1. MC

 

2. DJ

 

3. ブレイク・ダンス

 

4. グラフィティ・アート

 

ということは、ラップというのは、ヒップホップ文化の1つの要素だということですね。

ちなみに、「ヒップホップ」の由来は次の通りです。

 

hipはかっこいい(スラング)、hopは(ぴょんと)跳ぶ/跳躍するという意味で、アフリカ・バンバータは、音楽やダンスのみならず、ファッションやアートを含めた黒人の創造性文化を「黒人の弾ける文化」という意味を込めてヒップホップと呼称した。

ヒップホップ(wikipedia)

 

 

スラングが非常に多い

 

ヒップホップという文化に属するラップは、非常にスラングが多いです。

先にも説明した通り、ヒップホップの「ヒップ」とは、「かっこいい(スラング)」という意味ですしね。

ではスラングは何か…ということですが、簡単に言ってしまえば若者言葉です。ある特定の集団にしか通用しない、隠語のようなものを指します。

例えば日本語で言えば、少し前に流行った “JK(女子高生)” 、 “KY(空気読めない)” などがそうで、これらは若者(特に女子高校生)という特定の集団の間で使われる隠語でした。

こういった隠語の中には、性的、暴力的、差別的な意味を持つ単語も多くあります。

 

ラップを使ったミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』は挑戦的

 

さて、ラップがどういう文化のもとに生まれた音楽か、お分かり頂けたと思います。

主にスラングで構成された音楽であるラップを、歴史上の偉人であるアレクサンダー・ハミルトンを主人公にした作品で使うというのはかなり挑戦的であったでしょう。

しかし、今までミュージカル化されたことがなかったこの偉人を、アメリカの文化であるラップでやることこそに意味があったのだと感じます。

でなければ歴史の話しに興味を持てず、鑑賞する方は半分以下だったかもしれません。

是非、こういった事前知識を持った上で、音楽を聴いてみて下さい。

そして本サイトでも、普段馴染みのないスラングの単語にも気をつけながら解説を行えたらと思っています。

汚い言葉も所々見受けられますが、そういったこともしっかり理解していけたらと思っています。

ハミルトンとラップ、そして政治に関係する本を発見しましたので、是非こちらも参考にしてみてくださいね。

 


それでは皆さん、良い観劇ライフを…

以上、あきかん@performingart2)でした。

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