『RENT』の青空市場で売られる、普段売りに出されないもの

あきかん

こんにちは!

ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より “Christmas Bells” の英語歌詞を見てみると、クリスマス・イヴに青空市場が開かれてていることが分かります。

よくよく見ると、青空市場では普段お目にかからないようなものまで売りに出されているようですが…。


『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の解説・考察本を執筆しました!

ヘドウィグが探し求めた「カタワレ」とは?何故「ベルリンの壁」が登場するのか?「愛の起源」を解説しながら、ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の中毒性に迫る考察本。

台本と映画を踏まえてながら、プラトンの『饗宴』に影響を受けた「愛の起源」、ドイツの歴史、旧約聖書「アダムとイヴ」の3つの視点から作品に切り込んだ1冊。

Kindle(電子書籍)ペーパーバック(紙書籍)、いずれも Amazon で販売中。

Kindle Unlimitedを初めてご利用の方は、体験期間中に0円で読書可能

 

台詞のおさらい

まず、この歌詞を見てみましょう。

 

(The stage suddenly explodes with life.
The scene is St. Mark’s Place on Christmas Eve — an open-air bazaar of color,
noise, and movement.)

VENDORS:
Hats, bats, shoes, booze
Mountain bikes, potpourri
Leather bags, girlie mags
Forty-fives, AZT

VENDOR #1:
No one’s buying
Feel like crying

―ブロードウェイミュージカル “RENT” より “Christmas Bells” (作詞:Jonathan Larson)

 

“St. Mark’s Place(セント・マークス・プレイス)” で “open-air bazaar(青空市場)” が開かれているようですね。一体どんなものが売られているのでしょうか?

 

“St. Mark’s Place” とは?

このシーンの舞台となっているのは、ニューヨークにあるセント・マークス・プレイスというところです。

 

8丁目 (8th Street) は、ニューヨーク市マンハッタン区を東西に走る通り(クロスタウン)である。西端の6番街から3番街まで、およびアベニューBから東端のアベニューDまでを走る。その番地は5番街を境に東と西が変わる。3番街からアベニューAの区間はセント・マークス・プレイス (St. Mark’s Place) という名前に変わる。

8丁目 / セント・マークス・プレイス(wikipedia)

 

位置的には3番街からアベニューAの区間を指すことが分かりましたね。ではどのような場所なのでしょうか?

 

セント・マークス・プレイスの名前は、10丁目と2番街の角にあるバワリーのセント・マークス教会から取られている。セント・マークス・プレイスはイースト・ヴィレッジにおける文化の中心的な通りであるとみなされている。セント・マークス・プレイスには多くの小売店が並んでいる。(中略)また、通り沿いにはサングラスや衣類、アクセサリーなどを販売する露店が並ぶ。そして、レコード・ショップや数々のレストランやバーもこの通りに多くある。

8丁目 / セント・マークス・プレイス(wikipedia)

 

にぎやかな繁華街なんですね。ここまでの繁華街であれば物も売れそうですが、少し先の歌詞には

 

  • No one’s buying … 誰も買わない
  • Feel like crying … 泣きたい気持ちだ

 

とありますから、商売繁盛…とはいっていないようです。

 

 

売られているもの

“vendor” とは「売り歩く人」ですから、この場合青空市場で販売している人を指します。vendorが出品しているあらゆるものの名前を挙げていますので、ひとまず全て並べてみますね。

 

 

さてこの中で、よく目にするものは何で、目にしないものは何でしょうか?

 

よく目にする売り物

まずは「よく目にするもの」から見ていきましょう。

 

  • Hats … 帽子
  • bats … バット
  • shoes … 靴
  • booze … 酒
  • Mountain bikes … マウンテンバイク
  • potpourri … ポプリ
  • Leather bags … レザーバッグ(革の鞄)
  • girlie mags … ヌード雑誌

 

私もそうですが、恐らく “booze” 、 “potpourri” 、 “girlie mags” 辺りが難し方のではないでしょうか?

“booze” は動詞になると「大酒を飲む」という意味になるそうです。

girlie mags” は単語を2つに分けると分かりやすいです。 “girlie” の発音は「ガーリー」で、日本語では「女の子の、女の子っぽい」という意味で使われますが、英語では軽蔑的な意味を含んだ「女、女の子、若い子」という意味だそうです。そこから転じて「ヌード」という意味も持つようになったんでしょう。 “mag” とは “magazine(マガジン/雑誌)” の略で、複数形のため “s” がついています。

この辺りは市場で売っていても、納得のいくものばかりですよね。

ちなみに “Mountain bikes” と “potpourri” 以外は2つずつ韻を踏んでいます。

 

ほとんど目にしない売り物

では一方の「ほとんど目にしない物」にはどのようなものがあるのでしょうか?

 

  • Forty-fives … 45 口径ピストル
  • AZT … アジドチミジン(HIV の治療薬)

 

ピストルとHIVの治療薬…そうそうお目にかかれない代物ですね。この市場が行われている場所がどんな場所か、容易に想像できそうです。

AZTは『RENT』でとてもよく使われる単語の1つですから、別の記事で詳しく説明させて頂きますね。

 

あきかん

それでは皆さん、良い観劇ライフを…

以上、あきかん(@performingart2)でした!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください