Saks/単語を理解して『RENT』を深めよう

あきかん

こんにちは!

ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。

東宝ミュージカル『レント(RENT)』より “Christmas Bells” の英語歌詞を見てみると、 “Saks” という聞きなれない単語が出てきます。

これはどういう意味なのでしょうか?


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台詞のおさらい

 

まず、歌詞の冒頭部分ですね。5人のホームレスによって歌われている歌詞を見てみましょう。

 

FIVE HOMELESS PEOPLE:
Christmas bells are ringing
Christmas bells are ringing
Christmas bells are singing
On TV – at Saks

SQUEEGEEMAN:
Honest living, honest living
Honest living, honest living
Honest living, honest living

―ブロードウェイミュージカル “RENT” より “Christmas Bells” (作詞:Jonathan Larson)

 

“Honest living, honest living” の意味については、次の記事で説明していますのでご覧くださいね。

 

“Saks” とは?

 

もう一度歌詞を見てみましょう。それぞれこういう意味になります。

 

  • Christmas bells are ringing … クリスマスベルが鳴っている
  • On TV – at Saks … テレビで、Saksの

 

“Christmas bells are ringing” が歌われる時は、いつも歌われている場所以外のところで「クリスマスベルが鳴っている」ことが歌われていますね。今回も、「Saksのテレビから、クリスマスベルが聞こえてくる」様子が歌われています。この文脈から考えるに、 “Saks” とは場所であろうと推測できます。

調べてみたところ、wikipediaにはこう説明がありました。

 

サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)は、アメリカ合衆国・ニューヨーク市マンハッタンの5番街 (Fifth Avenue) を拠点とする、高級百貨店チェーンである。

サックス・フィフス・アベニュー(wikipdeia)

 

なるほど、 “Saks” とは “Saks Fifth Avenue” を省略して呼んだもので、高級百貨店なんですね。日本でいえば、伊勢丹、三越、高島屋のようなものでしょう。

したがって、この百貨店の売り場にあるテレビではクリスマスベルが鳴っている…ということを歌っているんですね。

ちなみにこの3行目だけは “ringing” ではなく “singing(歌っている)” となっており、よりクリスマスの明るく楽しい表現がされているといえるでしょう。こういった表現は世間とホームレスとが置かれている状況をより開いていき、聴いていても辛いですね…。

Saks Fifth Avenue(サックス・フィフス・アベニュー)がどのようなお店か見てみたい方は、是非ホームページをご覧ください。

 

(追記:2018.3.16)

実際に、Saks Fifth Avenueを観てきました!こちらの記事にまとめていますので、ご覧くださいね。

 

あきかん

それでは皆さん、良い観劇ライフを…

以上、あきかん(@performingart2)でした!