スカイラー姉妹と結婚したらどうなる?ハミルトンとバーのかけ合い

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より“A Winter’s Ball”の英語歌詞を見てみると、スカイラー姉妹についてバーが触れ、ハミルトンと何やらかけ合いをしています。

Helpless”に続く直前の歌詞、どんなやりとりをしているのでしょうか?

歌詞のおさらい

まずは歌詞を見てみましょう。※赤字の部分は韻を踏んでいる箇所です。

 

BURR:
A winter’s ball
And the Schuyler sisters are the envy of all
Yo, if you can marry a sister, you’re rich, son

HAMILTON:
Is it a question of if, Burr, or which one?

BOTH:
Hey ×8
―ミュージカル“Hamilton”より“A Winter’s Ball”

 

そんなに長くはないやりとりですが、ハミルトンの返しがとってもキレる、面白い内容になっています。早速中身を見ていきましょう。

この歌詞に至るまでの歌詞解説は、次の記事をご覧くださいね。

 

 

 

バーの茶化しの内容は?

スカイラー姉妹は羨望の的

まずこの曲のタイトルにもなっている“A winter’s ball”は「冬の舞踏会」という意味です。ハミルトンと後に妻になるエリザベスの出会いの場ですね。

“And the Schuyler sisters are the envy of all”とあることから、スカイラー姉妹がこの舞踏会に出席していることが分かります。“of all”は「数ある中で、全体の中でも」といった意味合いで、“envy ”は「うらやましいもの、羨望の的」です。

したがって、ここは「冬の舞踏会、スカイラー姉妹はみなの羨望の的。」といった具合でしょう。何故スカイラー姉妹が羨望の的なのかといえば、それは裕福な生まれの姉妹だからですね。

姉妹の父親については次の記事をご覧ください。

 

スカイラー姉妹と結婚したら…

これに続くのがバーの茶化しです。“Yo, if you can marry a sister, you’re rich, son”の部分ですね。

“Yo”はラップでもよく耳にすると思いますが、“You(あなた)”のとてもカジュアルな言い方です。“Yo”は日本語でいえば「お前」でしょう。また、“son”は「息子」という意味ですが、年下の人を親しく呼ぶ時に使ったりします。バーがハミルトンを親しく“son”と呼ぶのに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは茶化し合い、ふざけ合いのシーンですから、馴れ馴れしく呼んでいると解釈すると良いでしょう。

この歌詞はそんなに難しくないと思いますが、“if”で始まっているので「もしyou can marry a sisterすれば、you’re rich」となります。ということは、バーは「もし(姉妹の内)1人と結婚することが出来れば、お前は金持ちになれるぜ」と言っているんですね。

確かに、何の財産もないハミルトンにしてみれば、逆・玉の輿のチャンスです!

 

 

ハミルトンの挑戦的な返しがニクイ!

で、ハミルトンがどう返すか…“Is it a question of if, Burr, or which one?”ですね。

これ、すごい返しなんですよー。

フレーズの中間にある“Burr”はバーに対する呼びかけなので、一度脇に置いて、2つの質問で構成されていることから理解を始めましょう。“Is it a question of ~ or ~ ?”の中に“or“が入っているのでそうと分かりますね。

そこでハミルトンがしている2つの質問というのが次の通りです。

 

  1. if…もし
  2. which one…誰か1人と

 

ということで、ここは「その質問は“もし”が主体の質問?それとも“誰か1人と”が主体の質問?」と聞いているんです。

少しピンとこない方もいるでしょうか?

他の記事でも書いている通り、ハミルトンは女性に大人気なんです。なのでハミルトンも女性関係に関しては自信に満ち溢れています。ですから、バーの質問に対して「バー、それは“もし”っていう質問かい?それとも“誰か1人と結婚したら”って質問かい?」と聞いているんですね。

もちろんハミルトンも素でこんな質問をしている訳ではありません!自信があるからこそ、そういう言い方をしているんです。むしろ「“もし”なんていうのは、この僕にふさわしくないないよ。この僕がスカイラー姉妹の誰かと結婚できない訳ないじゃないか。」くらいのニュアンスが含まれているといっても過言ではないでしょう(笑)

その直後に“Hey”が続き、そのまま“Helpless”に入っていきますが、ここの“Hey”は日本語にすれば「おい、おい」といった感じです。「おいおい、なかなかの自信家じゃないか…!」といったニュアンスで“Hey Hey Hey…”と言っているんですね。

いかがでしたか?

この曲は、バーのハミルトンに対する嫌悪感からはじまりますが、中盤からふざけはじめて、最後は最高に面白いやりとりで締めくくられています。しかも、バーとハミルトンのフレーズの後半がまるごとごっそり韻を踏んでいるのも最高にカッコイイんですよね。

短い曲ではありますが、楽しめるポイントが盛りだくさんですよ!

♪『ハミルトン』の曲一覧はこちらから:ハミルトン/英語歌詞を徹底分析!

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