アンジェリカ・スカイラーとは?③偉人たちとの親交

ミュージカル『ハミルトン(Hamilton)』より“Alexander Hamilton”の英語歌詞を見てみると、3人の女性がハミルトンのことを愛していたということが分かります。

今回は3人のうち、アンジェリカ・スカイラー(Angelica Schuyler)の良好な人間関係についてご紹介しますよ。

『ハミルトン』ではアレクサンダー・ハミルトンに関係する女性が3人います。それがアンジェリカ・スカイラー(Angelica Schuyler)、エリザベス・スカイラー(Elizabeth Schuyler)、そしてマリア・レイノルズ(Maria Reynolds)です。

『ハミルトン』冒頭の曲“Alexander Hamilton”では、アレクサンダー・ハミルトンがどんな人物だったが分かりやすく説明されていますが、登場人物とハミルトンがどんな関係であったかも同時に歌われています。

これら3人の女性が歌うパートはここです。

 

Me? I loved him
―ミュージカル“Hamilton”より“Alexander Hamilton”

 

見てその通り、「私?私は彼を愛していたわ」という意味ですね。

3人の女性から愛されたらしい、ハミルトン…それぞれとの関係は、一体どういうものだったのでしょうか?今回は3人のうち、アンジェリカ・スカイラー(Angelica Schuyler)について調べました。

本題に入る前に、まだこちらの記事をお読みでない方は、是非先にお目通し下さいね。

 

 

 

性別を超えた親交

どんな人と交流があったか

さて、これまで娘として、妻として、姉としてのアンジェリカ・スカイラー、そしてハミルトンとの関係性を説明して来ましたが、今回は1人の人物としてどんな存在だったのかを見ていきたいと思います。

まず、こちらの引用を見てみましょう。

 

Angelica Schuyler Church was a well-traveled and intelligent woman who befriended many men in her lifetime, including Thomas Jefferson and the Marquis de Lafayette.
The flirtatious friendship of Alexander Hamilton and Angelica Church hits Broadway(OUPblog)

 

アンジェリカ・スカイラー・チャーチ(アンジェリカはジョン・バーカー・チャーチと結婚しているため、旧姓がスカイラー、新姓がチャーチです)はよく旅をした知的な女性で、彼女の人生では多くの男性と親交関係にあった…とあります。

この時代にアクティブで知識の多い女性はそう多くはなかったでしょう。“Satisfied”からも伺える、彼女のスカイラー家の長女としての自覚が、このように見聞を広めさせ、結果トマス・ジェファーソンやラファイエット伯爵とも性別の枠を超えた親交を深められたんでしょうね。

 

 

多くの文通を行った

また、ハミルトンだけでなく、多くの偉人と文通をしていたことも明らかです。

 

Some of her personal correspondence with Thomas Jefferson, Alexander Hamilton, George Washington, and the Marquis de Lafayette is preserved in the Library of Congress.
Angelica Schuyler Church(wikipedia)

 

ここに書かれているだけでも、トマス・ジェファーソン、アレクサンダー・ハミルトン、ジョージ・ワシントン、そしてラファイエット伯爵と文通を行っていると分かります。すごいですね、偉人たちばかりです!

これらの文通は、アメリカ議会図書館に保管されているようですよ。読んでみたいですねー!

 

衣裳のデザインも…

アンジェリカは政治家だけでなく、画家とも交流がありました。この引用を見てみましょう。

 

Even the rosy pink gown that actress Elise Goldsberry wears in the musical mirrors the 1785 John Trumbull portrait of Angelica.
The flirtatious friendship of Alexander Hamilton and Angelica Church hits Broadway(OUPblog)

 

アメリカ独立戦争時代の画家であったジョン・トランブル(John Trumbull)と交流のあったアンジェリカは、彼に肖像画を描かせていますが、ここでアンジェリカが身につけている淡いピンク色のドレスが、ミュージカルの衣裳の元にもなっているようです。

どんな肖像画であったかは、こちらのリンクからご確認ください。(椅子に腰かけているのがアンジェリカで、もう一人の女性はお手伝いさん、抱えている子どもは息子のフィリップです):OUPblog

このジョン・トランブルですが、実は偉大な画家で『アメリカ独立宣言』の絵画を描いた人物でもあります。恐らく、一度は目にしたこともあるのではないでしょうか?2ドル紙幣(2017.7.25現在)の裏側に使われている絵画でもあるようですよ。

どんな絵か知りたい方はこちらをご覧くださいね:『アメリカ独立宣言』

 

 

村に名前が付くほどの人物

また、彼女はどこへ行ってもエリートであったと書かれています。

 

She was a prominent member of the social elite wherever she lived; first in New York, then in Paris, London, and New York again. The village and the town named “Angelica”, both located in New York State, were named after her.
―  Schuyler Church(wikipedia)

 

アンジェリカは生涯でいくつもの土地に生活しており、ニューヨーク、パリ、ロンドンそしてニューヨークと大都市を渡り歩いてきましたが、ニューヨーク州にある「アンジェリカ」という名前の村は、アンジェリカ・スカイラー・チャーチにちなんで名づけられたのだそうですよ。

最後に、ニューヨーク州にあるアンジェリカという土地の場所だけ押さえておきましょう。次の地図からご確認くださいね。近くにハミルトンという土地もありますよっ!

 

♪『ハミルトン』の曲一覧はこちらから:ハミルトン/英語歌詞を徹底分析!

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