ミュージカル『シックス(SIX)』より “Ex-Wives” の英語歌詞に登場する6人の女性は、ヘンリ8世の6人の妻たち。
その3人目はジェーン・シーモア(Jane Seymour)という人物です。
ミュージカルにおけるイメージカラーはブラック。彼女がどのような人物だったか、簡潔に見ていきましょう。
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“Ex-Wives” がどのような曲かは、こちらの記事で解説しています。
“Ex-Wives” で歌われている概要
“Ex-Wives” の後半では、6人の妻たちが、それぞれどのようにヘンリ8世との結婚生活を終えたかが、簡潔に歌われています。
ジェーン・シーモアは「死別(Died)」。彼女のパートではこのように歌われています。
Jane Seymour, the only one he truly loved(Rude)
When my son was newly born, I died
But I’m not what I seem, or am I?
Stick around and you’ll suddenly see more―ウェストエンドミュージカル“SIX”より “Ex-Wives”(作詞:Toby Marlow, Lucy Moss)
要点をまとめると、このようなことが歌われています。
- ジェーン・シーモア、たった1人真に愛された者
- 息子が初めて生まれた時、私は死んだ
- でも私は見られた通りの人間ではない、それとも見られた通りの人間なのかしら?
- 私についてきてくれたら、きっと今まで以上ものが見えるはずよ
ここを詳しく解説していきます。
押さえておくべき2つのこと
キャサリン・オブ・アラゴンとアン・ブーリンの侍女だった
ジェーン・シーモアは、もともと侍女として宮廷に仕えていました。
しかし、アン・ブーリンが息子を出産できなかったことや、複数の男性と体の関係を持ったことから、ヘンリ8世の心は次第にアンの侍女であったジェーン・シーモアに移り、アンの処刑執行の翌日には婚約を公表しています。
アンと真逆な性格のジェーンは、ヘンリ8世に言い返したことがなかったそうで、その様子は彼女の歌う曲 “Heart of Stone” によく表れています。
息子エドワードを出産後、死去
キャサリン・オブ・アラゴンとアン・ブーリンと異なるのは、ジェーン・シーモアが息子を出産したという点です。
しかし何の定めか、産後の体調が回復せぬまま亡くなってしまいます。
ヘンリ8世には6人の王妃がいましたが、彼女だけがウィンザー城内の王室霊廟において隣に眠ることを許されています。
自らの命を落とすことになってしまいましたが、息子の出産や死後の対応を見ると、彼女が「王妃として」の役目を果たし、それ故にヘンリ8世から愛されていたことが分かりますね。
それでは皆さん、良い観劇ライフを…
以上、あきかん(@performingart2)でした!
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ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。