表現が逆!「悪人は罰を受ける」の英語版はどういう意味?

劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“The Bells of Notre Dame(ノートルダムの鐘)”英語歌詞を見てみると、「悪人は罰を受ける」というフレーズが出ていますが英語版ではそういう表現の仕方はされていません。

どのような表現なのでしょうか?

このフレーズが出てくる曲

「悪人は罰を受ける」という表現は、“The Bells of Notre Dame(ノートルダムの鐘)”だけでなく、“Esmeralda(エスメラルダ)”や“Finale(フィナーレ)”でも出てきます。

劇団四季版と英語版を比較してみると、次のようになっていますよ。まずは各曲のどのようなシーンでこのフレーズが出てくるか見ていきましょう。

 

The Bells of Notre Dame

英語版

JEHAN:
Enough, Claude! Enough of your pieties! It’s too late for me anyway. But if you have truly discovered charity at this late date, there is someone you can help.

FROLLO:
A baby? Yours? A…a monster! It’s God’s punishment on you! The wicked shall not go unpunished!
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “The Bells of Notre Dame”

 

劇団四季版

ジュアン:
やめてくれ!何て信心深いんだ、俺はもう手遅れだ。でも今更だけど本当に慈悲の心があるなら救って欲しいんだ。

フロロー:
赤ん坊?お前の?…怪物だ!これは神の裁きだ!悪人は罰を受ける
―ミュージカル『ノートルダムの鐘』より「ノートルダムの鐘」

 

Esmeralda

英語版

All:
Hunt down the gypsy Esmeralda
Don’t let her flee
And vanish in the night
These are the flames of Esmeralda
While she is free
Our torches must burn bright

(Frollo: Have no fear, my boy. We will find her and capture her.)

Frollo:
The Wicked shall not go unpunished
The heart of the wicked is of little worth
The Wicked shall not go unpunished
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Esmeralda”

 

劇団四季版

全員:
探し出せエスメラルダ
逃すな
捕らえるのだ
松明を燃やそう
あの女
見つけるまで

フロロー:
悪人は罰を受ける

邪悪な心は災い
悪人は罰を受ける
―ミュージカル『ノートルダムの鐘』より「エスメラルダ」

 

Finale

英語版

Frollo:
Yes, as I tried to teach you! But he was wicked and weak!

Quasimodo:
He? You are the weak one. You’re the wicked one! And the wicked shall not go unpunished!

Congregation:
The Wicked shall not go unpunished
The heart of the wicked is of little worth
The Wicked shall not go unpunished
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Finale”

 

劇団四季版

フロロー:
あぁ、お前と同じように。だがあいつは邪悪だった、弱かった。

カジモド:
違う、弱いのはお前だ。邪悪なのもお前だ。悪人は罰を受けるんだ!

アンサンブル:
悪人は罰を受ける

邪悪な心は災い
悪人は罰を受ける
―ミュージカル『ノートルダムの鐘』より「フィナーレ」

 

罪をより強調するように使われていることが分かりますね。そして、フロローが使ってきたフレーズを、“Finale(フィナーレ)”ではカジモドが使い、戒めている点が印象的です。

 

 

英語版の意味

では、英語版では何と言っているのでしょうか。

劇団四季版では「悪人は罰を受ける」というストレートな表現になっていますが、英語版ではそうではないんです。

“The Wicked shall not go unpunished”の“wicked”とは「邪悪な」という意味があり、“the”がついていることで特定の人間を指しています。ですのでここは「邪悪な者」ですね。各シーンで邪悪な人間が誰なのか…は異なってきます。

“unpunished”は“un-”と“punished”に分けて考えると分かりやすいです。“punished”は「罰する、処罰する」という意味で、単語の先頭に“un-”が付く場合は「~でない」という意味になりますから、「処罰されない」です。

従ってこの文章は「邪悪な者は、処罰されない訳にはいかない」と言っているんです。これが劇団四季版では「邪悪な者は処罰される」というストレートな表現になっているんですね。

比較してみると、英語版の方がより逃げ場のない表現になっているように感じませんか?悪人は処罰を受けて当然だ、罰を受けるに値する存在だ…というニュアンスが読みとれます。

この違い、是非知っていて下さいね。

♪『ノートルダムの鐘』の曲一覧はこちらから:ノートルダムの鐘/英語歌詞を徹底分析!日本語で意味を理解しよう

⇒【ノートダムの鐘】オリジナルキャスト画像集はこちら☆・’

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※CDでは上演される一部の曲しか収録されていないため、本サイトでは、曲名・曲順・歌詞は全て上演内容に順じています。参考サイトは次の通りです。CDの内容とは一部異なりますので予めご了承下さい。(参考サイト:LYRICS TO DISNEY’S HUNCHBACK OF NOTRE DAME MUSICAL (LA JOLLA PLAYHOUSE AND PAPER MILL PLAYHOUSE)

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