必読!聖アフロディジアスを徹底調査!②出身地はどこ?


劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より「エジプトへの逃避(Flight Into Egypt)」の英語歌詞を見てみると、聖アフロディジアス(Saint Aphrodisius)という名前の聖徒が出てきます。
聖アフロディジアスとは、一体何者なのでしょうか?今回は彼の出身国について説明しますよ。
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Contents:
前回のおさらい
聖アフロディジアス。
『ノートルダムの鐘』で、ちょこちょこ登場するにも関わらず、彼についてほとんど説明されていないのが現状ですよね。
「聖アフロディジアスって誰?」「何で首が取れてるの??」と、もやもやしている方も多いのではないでしょうか。
前回は、聖アフロディジアスがベジエの司祭であり、暴徒によって斬首されたことを説明しています。
どこ出身なの?
ここで気になるのは、聖アフロディジアスはどこの人物なのか…ということ。
日本語の説明がなかったので、英語で見ていきましょう。
According to Gregory of Tours, Aphrodisius was an Egyptian who was martyred in Languedoc along with his followers Caralippus (Caralampus), Agapius, and Eusebius.
― “St. Aphrodisius” (wikipedia)
歴史家で聖職者トゥールのグレゴリウスによると、聖アフロディジアスはエジプト人だと説明されています。
そう考えると何故「エジプトへの逃避」なのかも、ある程度説明がつきそうです。
また「従者3人と共にラングドックで殉教した」ことについても触れられています。ラングドックはフランスなので、比較的広範囲にわたって活動した聖徒だといえそうですね。
ベジエとラングドックの位置関係は次の通りですよ。
今回は、聖アフロディジアスがエジプト人だと分かりましたね。
ちなみに、ジプシーもエジプト方面からやってきた人々のことを指すようです。
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