フィーバスが行っていた戦場の様子


劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より「息抜き(Rest and Recreation)」の英語歌詞を見てみると、フィーバスが行っていた戦場の様子が歌われていると分かります。
どのような環境下に身を置いていたのでしょうか?
Contents:
歌詞のおさらい
一気に曲のトーンが変わるパートですね。ちょっと軍歌のような印象を受けますよね。ザッザッと行進している足音が背景に聞こえそうです。
SOLDIERS’ VOICES:
Cannon fodder lying in the field below the castle
Is this the third week or the fourth week of the siege?
The air filled with the stench
Of bodies in a trench
Whoever pays the most I call “my liege”
Summoned here to Paris now, I’m far away from battle
From clotting blood and rotting wounds of dead and dying menPHOEBUS & SOLDIERS’ VOICES:
And whatever I do
I’ll make sure this is truePHOEBUS:
I will never go back again!
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Rest and Recreation” (作詞:Stephen Schwartz)
悲惨な戦場
軍人たちが口にしているのは悲惨な戦場の状況です。改行を整理して、どのようなことが歌われているか見てみましょう。
- Cannon fodder lying in the field below the castle…城のふもとで横たわっている兵士たち
- Is this the third week or the fourth week of the siege?…今は包囲攻撃の3週目、それとも4週目なのか?
- The air filled with the stench of bodies in a trench…堀の中の死体が発する悪臭で満たされる空気
…どうですか?戦場の様子が手に取るように分かりますよね。視覚的にも、時間的にも、嗅覚的にも苦痛でなりません。
そしてパリへ召喚され戦場から離れた時のことを、彼らどう表現しているかというとこうです。
- I’m far away from battle from clotting blood and rotting wounds of dead and dying men…闘いから離れ、血の塊や死人や死にかけている男たちの腐りゆく傷から離れ
凄まじい表現ですよね。でもこれが現実、これが戦場の現実です。
そしてフィーバスが何を宣言するか… “I will never go back again!(もう二度と戻らない!)” ですね。ここ、パリに戻って来れたことをものにし、戦場に戻ることのないようこれを現実とする。そう言い切るほど、戦争というのは想像を絶する場所だというのが体感できます。
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