クロパンの歌う人種問題の提起…短く、明確なその内容とは?

あきかん

こんにちは!

ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。

劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より「奇跡もとめて(In a Place of Miracles)」の英語歌詞を見てみると、ジプシーというの人種について触れられているパートがあります。

日本語以上に重みのある英語フレーズの意味を知りましょう。

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歌詞の比較

 

かすかな光、かすかな希望が差すような曲奇跡もとめて(In a Place of Miracles)」。

登場人物がそれぞれの感情歌いますが、中でもクロパンのパートが印象的です。

いつもならば人を小馬鹿し、嘲るような内容を歌いますが、ここでは目前にある現実問題を歌っています

 

日本語

 

クロパン:
さすらいの旅へ
迎えてくれる
国はどこに

ジプシーたち:
奇跡もとめて

―劇団四季ミュージカル 『ノートルダムの鐘』 より 「奇跡もとめて」(訳詞:高橋知伽江)

 

英語

 

Clopin:
Romanis again must roam
Could there be country
Kinder to our race?

Gypsies:
In a place of miracles

―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “In a Place of Miracles” (作詞:Stephen Schwartz)

 

クロパンの訴える人種差別

 

“Romanis” とは「ロマ」のこと、つまり「ジプシー」のことを指しています。

そんなジプシーについて、クロパンはこう歌っています。

 

  • ロマ(ジプシー)達は、また放浪しなければならない
  • この世に国は存在するのだろうか
  • 我々のような人種を受け入れてくれる心の広い国は

 

日本語では内容を凝縮されていますが、英語だと質問形式になっており、人種差別の問題をより深く、重く感じられます

この問題提起、あなたはどう受け取りますか?

 

ジプシー(ロマ)についての詳細は次の記事をご覧くださいね。

 

奇跡もとめて(In a Place of Miracles)」の、他の記事はこちらから。

あきかん

それでは皆さん、良い観劇ライフを…

以上、あきかん(@performingart2)でした!

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