猫の名前は3+1!英語版で歌われる歌詞のユーモアとは?

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「ネーミング オブ キャッツ – 猫の名(Naming of Cats)」の英語歌詞を見てみると、猫には4つの名前があるということが分かります。

日本語と英語、それぞれ言っていることは同じですが、英語の説明の仕方が少し独特ユーモアに富んでいるの、ご存知でしたか?

Music from the Musical

・作品名:キャッツ(CATS)

・曲名:ネーミング オブ キャッツ – 猫の名The Naming Of Cats

・訳詞:浅利慶太(作詞:Trevor Nunn & Richard Stilgoe)

アルバムを視聴/楽譜 ・アルバム(日本語):キャッツ
・アルバム(英語):CATS
・楽譜:

 

猫には3つの名前がある

日本語

 

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』を何度も観て曲を覚えてしまっている方は、基本的な猫の名前が3つあることはご存知でしょう。

歌い出しでこう歌われている通りですね。

 

猫に名前をつけるのは
とてもむずかしいことなのです

信じられないかも
しれないけれど
猫には3つの名前がある

―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「ネーミング オブ キャッツ – 猫の名」(訳詞:浅利慶太)

 

 

英語

 

英語でも「3つの名前がある」と歌われていることに変わりはないのですが、日本語では歌われていないところに面白い表現が潜んでいるのです。

 

The naming of cats is a difficult matter
It isn’t just one of your holiday games
You may think at first I’m as mad as a hatter
When I tell you a cat must have three different names

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Naming of Cats” (作詞:T.S. Eliot)

 

2、3行目が日本語では省かれていて、ちょっと面白くてお洒落な表現になっています。

 

・It isn’t just one of your holiday games…それ(名前を付けること)は、単なる休日のお遊びの1つではないのです

・You may think at first I’m as mad as a hatter…あなたは私を帽子屋くらいイカれていると思うでしょう

 

“hatter” とは『不思議の国のアリス』に出てくる「イカれ帽子屋(mad hatter)」のこと。 “mad as a hatter(帽子屋くらいイカれている)” と言われれば、間違いなく彼のことを指していると分かります。

つまりここでは「猫の名前を付けることを、休日のゲームくらいに軽く考えているなら、それは大間違いだ。私が猫には3つの異なる名前が必要なんだと伝えたら、『アリス』の帽子屋みたいにイカれていると思うだろうね」と歌っているんですね。

残された1つの名前

日本語

 

歌詞の中では3つの名前がある上に、実はもう1つの名前があるということにも触れていますね。

『キャッツ(CATS)』ファンの方はもちろんご周知のことかとは思いますが、後半にこのような歌詞が出てきます。

 

少し個性が出てきたけれど
ほんとうの名前は
残されたままなのだ

最高の名前は
かくされたままなのだ

人間には
この名前は見つけられない
人間の能力では発見できない

―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「ネーミング オブ キャッツ – 猫の名」(訳詞:浅利慶太)

 

先に出てきた3つの名前とは別に4つ目の名前があり、それは「本当の名前で、人間の能力では見つけられない最高の名前だ」と説明されていますね。

 

英語

 

その部分が英語でどのように歌われているのかというとこうなっています。

 

But above and beyond there’s still one name left over
And that is the name that you never will guess
The name that no human research can discover
But the at himself knows, and will never confess

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Naming of Cats” (作詞:T.S. Eliot)

 

内容はこのようになっています。

 

・But above and beyond there’s still one name left over…しかしそれに加えて1つの名前がまだ残っている

・And that is the name that you never will guess…そしてそれはあなたが絶対に当てることの出来ない名前なのだ

・The name that no human research can discover…その名前はどんな人間も調査したり発見したりすることはできない

・But the at himself knows, and will never confess…しかし彼ら自身は知っている、そして絶対に明かしたりはしない

 

どうです?なんだか格好よくないですか?

日本語ではとてもうまい具合に音数に当てはめて、英語に忠実な表現がされていますよね。それもまた、すごいところ!

 

いかがでしたか?

『キャッツ(CATS)』を観ると猫とは誇り高き生き物だ分かりますが、こういった表現の1つ1つに猫たちの高飛車で上から目線な雰囲気が伝わってきます。

次の記事ではこれら4つの名前が具体的にどのようなもので、どのように説明されているか比較していきますので、こちらもしっかり押さえてくださいね。

 

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