「グリザベラ」で歌われる悲しくも美しい表現

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「グリザベラ(Grizabella)」の英語歌詞を見てみると、グリザベラのことを「扉も嘲笑う」という表現が出てきます。

グリザベラという猫をより一層引き立ているこの描写を詳しく見ていきましょう。

Music from the Musical

・作品名:キャッツ(CATS)

・曲名:グリザベラ ‐ 娼婦猫Grizabella: The Glamour Cat

・楽譜:Grizabella

・訳詞:浅利慶太(作詞:Trevor Nunn & Richard Stilgoe)

アルバムを視聴する/楽譜を見る ・日本語:キャッツ
・英語:CATS
・楽譜:

 

グリザベラ ‐ 娼婦猫(Grizabella)」の歌詞に、次のようなフレーズがあります。

 

In the light of the door which opens on her like a grin
―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Grizabella” (作詞:T.S. Eliot)

 

フレーズの中身を見てみましょう。

 

  • In the light of the door…扉の光の中
    (「扉から漏れる光の中」というニュアンスの方が、状況としては近いでしょう。)
  • open on her…彼女に面して
  • like a grin…嘲笑うように
    (「にやっと笑う」様子を思い描くとよいでしょう。)

 

扉から漏れる光の中にグリザベラが佇み、その扉の隙間がまるでにやっとグリザベラを嘲笑っているようだ…ということを表現しているのがこのフレーズになります。

たったワンフレーズですが、グリザベラがどれだけ隅に追いやられた存在かが明確に分かるフレーズとなっています。

歌詞の美しさは、こういった比喩表現でより一層深まりますね。

 

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