劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「ガス – 劇場猫(Gus:The Theatre Cat)」の英語歌詞の中には、ガスが劇場猫というだけあってイギリスの物語が3つ登場します。
その作品とは『骨董屋(The Old Curiosity Shop)』、『イースト・リン邸(East Lynne)』、そして『ディック・ウィッティントンと猫(Dick Whittington and His Cat)』です。
あまり馴染みのない作品だったので、どのような物語なのか調べてみました。
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『骨董屋』とは
『骨董屋』に触れられている歌詞は、次の部分です。
I have sat by the bedside of poor little Nell
―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Gus:The Theatre Cat” (作詞:T.S. Eliot)
「私(ガス)は、かわいそうなネルの傍に座っていた」という一文ですが、これがどんな自慢になるのか分からないですよね。
色々と調べてみたところ、イギリスで有名な物語 “The Old Curiosity Shop” (『骨董屋』)に出てくる少女ネルのことを指していることが分かりました。
この作品を書いたチャールズ・ディケンズは、『クリスマス・キャロル』でも有名なイギリスの作家ですが、日本で『骨董屋』という作品は馴染みが無いですね。
私も読んだことがないので、この作品のあらすじについては次の記事をご覧ください。
あらすじを見た限りでは悲しいお話しです…
猫が登場するということは書かれていませんでしたが、ガスはこの有名な作品が舞台で上演された時に「脇役としてネルのベッドサイドにいたんだぞ!」ということをアピールしたいんでしょうね。
ガスを知るのに読んでみたい作品の1つです。
もし、本を読む機会があり追記出来ることがあれば、こちらのページに追記させて頂きます。
『イースト・リン邸(East Lynne)』とは
“East Lynne” について触れられている歌詞は、次の部分です。
Then if someone will give him a toothful of gin
He will tell how he once played a part in East Lynne―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Gus:The Theatre Cat” (作詞:T.S. Eliot)
ガスにほんの一口のジンを与えると『イースト・リン邸』に出演したことを自慢するようですが、自慢したくなるこの作品はどのようなものなのでしょうか?
East Lynne” はイギリスの女性作家、Ellen Wood(エレン・ウッド)による小説です。
wikipediaで調べたところ、日本語で説明しているものがなかったので、英語の説明を解説していきますね。
East Lynne is an English sensation novel of 1861 by Ellen Wood. A Victorian bestseller, it is remembered chiefly for its elaborate and implausible plot, centring on infidelity and double identities.
There have been numerous stage and film adaptations.
― “East Lynne” (wikipedia)
ビクトリア女王時代のベストセラーで、精巧に作られたプロットや、無信仰心・二重人格についての物語として有名だそうです。
舞台や映画にもなっているようですが、まずは本を読んでみようと思います。
wikipediaの情報だけでは猫が登場する作品かどうか分かりませんでしたが、いずれにせよ、この舞台化された有名な作品にガスは出たのだと自慢しているわけです。
『ディック・ウィッティントンと猫』とは
さて、ここまでご紹介したのは2つの作品ですが、3つ目は『ディック・ウィッティントンと猫』という物語です。
この物語については次の記事でご紹介しているので、是非併せてご覧くださいね。
「ガス – 劇場猫(Gus:The Theatre Cat)」の、他の記事はこちらから。
それでは皆さん、良い観劇ライフを…
以上、あきかん(@performingart2)でした!
こんにちは!
ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。