劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』に登場する、「犯罪王」のマキャヴィティ。
原作『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法』を読んでみると、なかなか深い意味を持った名前だと分かりました。
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原作を読んでみると、マキャヴィティの名前の由来について説明されていました。
この名前のソースは2つ考えられる。
1つは、イタリアの策謀政治を提唱した政治家マキャヴェリ、Machiavelliである。もう1つは、コナン・ドイルの、『シャーロック・ホームズ最後の事件』(1893)に登場する、学者犯罪人、ジェームス・モリアーティ教授である。
詩のマキャヴィティのモデルとしては、後者に、かぎりなく近いが、ネーミングの上では、この2つの名前を合成したものであろう。
―T.S.エリオット『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(p.22)
いずれもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらも恐ろしい存在だということは確かです。
策謀、政治家、学者、犯罪人…どれも頭のキレる存在で、マキャヴィティにピッタリの要素ばかりですね。
マキャヴィティに限りなく近いモデルは、ジェームス・モリアーティ教授だとあります。
これは次の記事でも説明していますが、マキャヴィティの容姿・代名詞は、モリアーティ教授のものとピタッと当てはまります。
『シャーロック・ホームズ』の作者アーサー・コナン・ドイルも、『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法』の作者T.S.エリオットもイギリスの作家ですから、T.S.エリオットはコナン・ドイルの作品から影響を受けたのでしょうね。
劇団四季が上演するミュージカル。原作は詩人T・S・エリオットの『キャッツ – ポッサムおじさんの猫とつき合う法(The Old Possum’s Book of Practical Cats)』であるが、その中に登場するマキャヴィティというキャラクターは、ホームズシリーズのファンであったエリオットがモリアーティをモデルに作ったものである。
―ジェームズ・モリアーティ(wikipedia)
名前は2者の合成ですが、内面的モデルはアーサー・コナン・ドイルの作品から得ていますから、とっても贅沢な名前であると同時に、贅沢なキャラクターだなと感じました!
マキャヴィティを見る時は、是非名前の由来とモデルとなった人物を思い出してくださいね。
「マキャヴィティ – 犯罪王(Macavity:The Mystery Cat)」の、他の記事はこちらから。
それでは皆さん、良い観劇ライフを…
以上、あきかん(@performingart2)でした!
こんにちは!
ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。