衣裳とは異なる!英語歌詞に書かれているマキャヴィティの外見

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「マキャヴィティ – 犯罪王(Macavity:The Mystery Cat)」の英語歌詞を見てみると、日本語とは少し異なる表現で外見について触れられています。

それは衣裳とはだいぶ異なるもので、ある人物を彷彿させるルックスでした。

マキャヴィティの動作や行動についても丁寧に歌われているので、イメージしながらみていきましょう。

Music from the Musical

・作品名:キャッツ(CATS)

・曲名:マキャヴィティ – 犯罪王(Macavity:The Mystery Cat)

・訳詞:浅利慶太(作詞:Trevor Nunn & Richard Stilgoe)

アルバムを視聴する/楽譜を見る ・日本語:キャッツ
・英語:CATS
・楽譜:

 

 

歌詞の比較

日本語

 

劇団四季の歌詞ではこのように歌われています。

 

マキャヴィティ イズ ア
ジンジャーキャット 細みの男

まなざし鋭く 渋みの男
ひたいには深い シワが刻まれ

飾らぬ身なりは ほこりまみれ
身のこなしは まるで蛇のよう

ねむっている時も
ホラ みてるわ!

―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「マキャヴィティ – 犯罪王」(訳詞:浅利慶太)

 

細身で、薄汚れた、枯れたイメージがしますね。

 

英語

 

では、英語ではどのように歌われているのでしょうか?

 

He’s very tall and thin
You would know him if you saw him for his eyes are sunken in
His brow is deeply lined in thought
His head is highly domed
His coat is dusty from neglect
His whiskers are uncombed

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Macavity:The Mystery Cat” (作詞:T.S. Eliot)

 

フレーズを1つ1つ見ていきましょう。

 

・very tall and thin…とても背が高く、そして細身

・his eyes are sunken in…目がくぼんでいる

brow is deeply lined…額には深く筋が入っている

・head is highly domed…頭は高いドーム状

・coat is dusty…毛皮は埃っぽい

whiskers are uncombed…頬ひげはぼさぼさ

 

頭の形の表現が、日本語では訳されていない部分ですね。

ミュージカルで見慣れた赤く、激しく、荒々しい雰囲気とは対照的で、陰気で険しい印象を受けます。

でもこちらの方が「犯罪王」っぽくって、現実味がある気がしませんか?

 

歌詞は、彼の行動も歌っています。

 

He sways his head from side to side
With movements like a snake
And when you think he’s half asleep
He’s always wide awake!

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Macavity:The Mystery Cat” (作詞:T.S. Eliot)

 

内容は次の通りですね。

 

sways his head from side to side…頭を横から横へゆらゆらと揺らす

・movements like a snake…ヘビのような動きで

・And when you think he’s half asleep…もし彼は寝ぼけ眼だとあなたが思ったなら

・He’s always wide awake…彼はいつだって目が覚めている

 

頭をゆらゆら動かしながら、ぼーっとしているように見えて、いつも冴えわたってるマキャヴィティ。

次『キャッツ』を鑑賞する際は、マキャヴィティを隅から隅まで見てしまいそうですね!

 

モデルは「ジェームス・モリアーティ教授」だった!

 

さて、日本語と英語の対比をして、「そうなんだ」と満足するにはまだ早いです。

実は、マキャヴィティはある人物がモデルになっていると言われています。

それが、かの有名な小説『シャーロック・ホームズ』に登場する、ホームズの宿敵ジェームス・モリアーティ教授(Professor James Moriarty)なんです。

マキャヴィティの名前はモリアーティ教授が由来だと言われていますが、その容姿もどうやらモデルになっているようなんです。

 

ホームズはモリアーティの容貌についてこう述べている。「彼はすこぶる背が高く痩せていて白くカーブを描く突き出た額を持ち、深く窪んだ眼をしている。ひげは綺麗に剃られ、青白く、苦行者のようであり、顔立ちにおよそ教授らしきものを漂わせている。彼の背は長年の研究から曲がり、顔は前へ突き出て、爬虫類のように奇妙に、いつでもゆらゆらと左右に動いている」(最後の事件)。

ジェームズ・モリアーティ(wikipedia)

 

どうですか?

マキャヴィティの容姿とバチッと当てはまりますよね?

原作『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法』を読むと、名前の由来になっていることは書かれていましたが、まさか容姿までも彼がモデルになっているとは考えもしませんでした。

また「犯罪王」というのも、モリアーティ教授についていた代名詞なんですよね。

 

シャーロック・ホームズがモリアーティを評して曰く、「彼は犯罪界のナポレオンだよ、ワトソン君。この大都会の半分の悪事、ほぼすべての迷宮入り事件が、彼の手によるものだ」(最後の事件)。

ジェームズ・モリアーティ(wikipedia)

 

日本語だと分かりづらいですが、英語歌詞では “The Napoleon of Crime!(犯罪界のナポレオン)” という表現があります。こういった点から見ても、モリアーティ教授の要素がぎっしり詰め込まれていることがわかりますね!

いかがでしたか?

マキャヴィティの歌詞は、英語で聴くと「あ!シャーロック・ホームズのモリアーティ教授みたいだ!」と分かるようになっていたんです。

モリアーティ教授については、こちらで画像付きでまとめています。是非併せてご覧くださいね。

 

名前の由来については、こちらの記事をご覧くださいね。

 

その他 “Macavity: The Mystery Cat(マキャヴィティ – 犯罪王)” の歌詞解説や、ミュージカル『キャッツ』についてはこちらの記事をご覧ください。


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