グリドルボーン…その名前の由来と意味


劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』に出てくる、美しい猫「グリドルボーン(Griddlebone)」。
原作『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法』を読んでみると、その名前の由来は美しい姿からは考えられないほど、恐ろしい名前だということが分かりました。
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原作を読んでみると、グリドルボーンの名前の由来について触れられていました。
griddle「鉄板でものを焼く」とbone「骨」の奇妙な合成語。
―T.S.エリオット『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法
』(p.26)
…ん?
「鉄板で」?「焼く」??…「骨」を!?!?
おぉぅ…なんとっ!
これは美女猫グリドルボーンの見かけによらず恐ろしい名前ですね。
「骨を鉄板で焼いてしまうようなメス猫」とでもいったら分かりやすいでしょうか。つまり、それほどの残虐さを名前で表しているといえます。
さすが、海賊たちを相手にしている猫は違いますね(汗)!
次に『キャッツ』を観劇する際は、グリドルボーンへの見方がきっと変わってくるはず…。なかなか凄みの利いた名前ですからね。
ちなみに次の絵本は原作に忠実な翻訳で、猫の名前も訳されています。
グリドルボーンは「アブリボーネ譲」となっていて、原作を英語で読んでいるのに近い感覚で楽しめる絵本なので、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。
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