ライチョウ肉しか食べない?ラムタムタガーのつっぱりっぷり8連発

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「ラム・タム・タガー/つっぱり猫(Rum Tum Tugger)」の英語歌詞を見てみると、ラム・タム・タガーのあまのじゃくっぷりが伺えます

英語歌詞にしか書かれていない、彼のあまのじゃくっぷりを見ていきましょう。

Music from the Musical

・作品名:キャッツ(CATS)

・曲名:ラム・タム・タガー – つっぱり猫The Rum Tum Tugger

・楽譜:Rum Tum Tugger

・訳詞:浅利慶太(作詞:Trevor Nunn & Richard Stilgoe)

アルバムを視聴/楽譜 ・アルバム(日本語):キャッツ
・アルバム(英語):CATS
・楽譜:

 

出されたものは、口にしない

 

1つ目は、タガーの食事についてです。

 

If you offer me pheasant I’d rather have grouse

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

馴染みのない単語が続きまずが、意味はこうなります。

 

・If you offer me pheasant…キジの肉を出されりゃ

・I’d rather have grouse…ライチョウの肉しか食べない

 

はぁ~…厄介!

ライチョウの肉しか食べないのではなくて「キジの肉を出されればキジの肉を食べず、ライチョウの肉しか食べない」なんて!

出されたものを素直に食べたりはしないというタガーの様子が伺えます。あまのじゃく~!

 

居場所は自分で決める

 

2つ目は、タガーの居場所についてです。

 

If you put me in a house I would much prefer a flat
If you put me in a flat then I’d rather have a house

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

これはどういう意味なのでしょうか?

 

・If you put me in a house I would much prefer a flat…家に入れられれば屋根裏を選ぶし

・If you put me in a flat then I’d rather have a house…屋根裏に入れられれば家の方が良いと言う

 

“house” はご存知の通り「家」ですが、 “flat” とは「屋根裏」のことです。

「家にいなさいと言えば屋根裏にいたがるし、屋根裏にいなさいと言われれば家を選ぶ」。付き合いきれないですね、こんな猫が家にいたら(涙)。

家や屋根裏に限らず、結局どこにやっても「ここじゃない、あそこじゃない」というんでしょうね、タガーは。

 

与えられたネズミは食べたくない

 

3つ目では、猫の定番ネズミについて歌われています。

 

If you set me on a mouse then I only want a rat
If you set me on a rat then I’d rather chase a mouse

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

“mouse” も “rat” も大別すればどちらも「ネズミ」なのですが、 “rat” とは「ドブネズミ」のことなんです。

ですから、小さな “mouse” に対して、 “rat” とは大きくてかわいげのない、あまり綺麗とは言えない場所にいるネズミのことを指しています。

 

・If you set me on a mouse then I only want a rat…ねずみを仕掛けられたら どぶねずみしか食べたくなくなる

・If you set me on a rat then I’d rather chase a mouse…どぶねずみを仕掛けられたら むしろねずみを追い回したくなる

 

せっかく餌を与えようと努力しているのに…飼い主さんも大変だ!

でも、こんな程度では済まされません!わがままなタガーの行動はまだまだ続きます。

 

家に入るかどうかは自分で決める

 

4つ目はどうでしょうか?

 

When you let me in, then I want to go out
I’m always on the wrong side of every door
And as soon as I’m at home, then I’d like to get about

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

“let me in” とは「(~に)入れてもらう」という意味ですから、飼い主さんがタガーを家に入れてくれている様子が伺えます。

 

・When you let me in, then I want to go out…入れてもらえれば、すぐに出たくなるし

・I’m always on the wrong side of every door…俺はいつも全てのドアの反対側(間違った方)にいる

・And as soon as I’m at home, then I’d like to get about…家に着けば、すぐに出かけたくなる

 

2行目の “wrong side of every door(全てのドアの間違った方)” とは、「飼い主の意図に反した方にいる」という意味でしょう。

こちら側に来て欲しいという時は反対側にいるし、あっち側に行ってほしいという時はこちら側にいる…といった具合なんでしょうね。

日本語ではこのように歌われていますよ。

 

中にいるときゃ
出たくなる

表の時は裏側さ
帰ったとたんに 出かけちゃう

―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より「ラム・タム・タガー – つっぱり猫」(訳詞:浅利慶太)

 

何だかだんだんイライラして来ました!「もー!」って感じですね。

でも、これがカッコ良くて「ミャーォ」と言ってしまうメス猫もいるんだから仕方ない…(苦笑)。

 

 

好きな場所は引き出しだけど…

 

5つ目は、タガーの好きな場所について歌われています。

 

I like to lie in the bureau drawer
But I make such a fuss if I can’t get out

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

“bureau” とは「書き物机」、 “drawer” とは「引き出し」のことです。なので、タガーは引き出しの中に横たわるのが好きだと言っているのですが…

 

・I like to lie in the bureau drawer…書き物机の引き出しに横たわるのが好きだけれど

・But I make such a fuss if I can’t get out…出られなくなるとイライラする

 

自分で入っておきながら…イライラするって、もう、わがままの極みですよ

呆れて開いた口が塞がらないですが、むしろちょっと可愛い気もしてきました。

 

食べたいものは常に変わる

 

最後の6つ目は、タガーの食事の好みについてです。

 

If you offer me fish, then I always want a feast
When there isn’t any fish, then I won’t eat rabbit

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

さて、ここではどんなあまのじゃくが炸裂するのでしょうか?

 

・If you offer me fish, then I always want a feast…魚を出されれば、ご馳走を食べたくなって

・When there isn’t any fish, then I won’t eat rabbit…魚がなければ、うさぎは食べない

 

…なんたるわがままの極み!私が飼い主だったら「さっき魚はいらないって言ったよね(怒)!」とどなりたくなります。

こんなにあまのじゃくでも、スター性があるからタガーは許されてしまうんでしょうね。羨ましい、そしてズルい!

 

見つけたものしか食べたくないけれど…

 

7つ目も、出された食事についてです。

 

If you offer me cream, then I sniff and sneer
For I only like what I find for myself.. no
So you’ll catch me in it right up to my ears
If you put it away on the larder shelf

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

前半2行ではこんなことが歌われています。

 

・If you offer me cream, then I sniff and sneer…クリームを出されれば、くんくん嗅いで、鼻であしらうさ

・For I only like what I find for myself.. no…自分で見つけたものしか好きじゃないんでね

 

しかしこんなことを言いながら、クリームを戻そうとすると、こうなるそうです。

 

・So you’ll catch me in it right up to my ears…だから、あんたは俺がその中に入ったところで、耳を掴むだろうよ

・If you put it away on the larder shelf…もしそれを食品棚に戻してしまいそうになったら

 

結局舐めたいんじゃん!本能には逆らえないですね。

 

仕事の邪魔をしたい

 

8つ目は、飼い主の仕事の邪魔をするタガーについてです。

 

But I’ll leap in your lap in the middle of your sewing
For there’s nothing I enjoy like a horrible muddle!

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Rum Tum Tugger” (作詞:T.S. Eliot)

 

どんなことで邪魔をしているんでしょうか?

 

・But I’ll leap in your lap in the middle of your sewing…針仕事の真っ最中は、膝の上に飛び乗って

・For there’s nothing I enjoy likehorrible muddle…しっちゃかめっちゃかにするに限るね!

 

猫は毛糸なんかが大好きですが、糸となったらぐちゃぐちゃにからまって、裁縫道具もめちゃくちゃなことでしょう!

タガー、さぞかしご満悦でしょうね。

 

いかがでしたか?

日本語では歌われていない、具体的なあまのじゃくさを知ることが出来たのではないでしょうか?

 

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