必読!聖アフロディジアスを徹底調査!①結局、何者なの?

ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より“Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”の英語歌詞を見てみると、聖アフロディジアス(Saint Aphrodisius)という名前の聖徒が出てきます。この曲に限らず作品を通してちょこちょこ出てくる彼。英語版では、1幕中にフロローが彼の話しをしたり、カジモドが「聖アフロディジアス」と上手く発音できなかったり…そんなシーンがあります。重要な脇役とも言える存在ですが、一体何者なのでしょうか?徹底的に調べましたので、英語歌詞を読みながら紐解いていきましょう!


※CDでは上演される一部の曲しか収録されていないため、本サイトでは、曲名・曲順・歌詞は全て上演内容に順じています。参考サイトは次の通りです。CDの内容とは一部異なりますので予めご了承下さい。(参考サイト:LYRICS TO DISNEY’S HUNCHBACK OF NOTRE DAME MUSICAL (LA JOLLA PLAYHOUSE AND PAPER MILL PLAYHOUSE)

※全体を読みやすくするため記事の構成を変更致しました。(2017.5.10)

Flight Into Egypt(エジプトへの逃避)”の歌詞の中身を見てみましょう。ここでは聖アフロディジアス(Saint Aphrodisius)がどういう存在かが簡単に説明されていますよ:

Saint Aphrodisius
The bishop of Beziers
I was beheaded by
A mob in Place Saint-Cyr
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

  • bishop of Beziers…ベジエの司祭
    Beziers/ベジエはフランス南西部の都市です。この記事の最後に地図を載せています。)
  • beheaded…斬首された
  • mob…暴徒
  • Place Saint-Cyr…サン=シールの地
    Saint-Cyr/サン=シールはパリより南西に位置する土地です。この記事の最後に地図を載せています。)

ここは聖アフロディジアスが歌うパートなので“I”とは聖アフロディジアスのことです。ですからここの意味は聖アフロディジアスはベジエの司祭。私はサン=シールの地で暴徒によって斬首された。」となります。なるほど、彼はベジエの司祭だということが分かりました。

…にしても、斬首とはっ!?ミュージカル内でも首がポロッと落ちてしまいますよね(←英語版では笑いどころらしい)。でも、何故こんなことになったのかについては、この歌詞内でも作品内でも触れられていません。それはきっとキリスト教徒にとっては身近な存在だからかもしれませんね。

しかし馴染みのない我々としては、「誰?何で首が落ちちゃうの??」と分からないことだらけです。私も気になって仕方が無かったので、聖アフロディジアスについて徹底的に調査をしました。次の記事内に彼について調べたことをジャンル毎にまとめていますので、是非知識を増やして下さいね。何故斬首されたかについても、もちろん触れていますよ。

さて、少し話がそれましたが歌詞はこう続きます:

And though I made a choice
I did not know would bring
My grizzly modering
I wouldn’t change a thing
For I kept safe and free
The Holy Family
Of that flight into Egypt
Land of the date and palm
I offered shelter to her
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt”

ここでは、まさにこの曲のタイトルにもなっている、エジプトへの逃避(Flight Into Egypt)について触れられています。「エジプトへの逃避」というのは、平たく言えば聖家族であるイエス、ヨセフ、マリアの3人が難を逃れるためにエジプトへ逃げたしたことを指します(何故エジプトへ逃げることになったかは次の記事からご覧ください)。

そんな彼らを、エジプトにて彼らをかくまったのが、他でもない、この聖アフロディジアスなんです!

このフレーズの前半4行で歌われているのは、聖家族をかくまうに至るまでの聖アフロディジアスの葛藤です。「かくまうという決断をしたところで、それによってどんな事が起こるか分からない…でも自分自身がが一人で安全で自由な場所にい続けたとしたら、何1つとして変化をもたらすことはできない…」ということが歌われています。

この物語を聞いて似たようなシーンを思い出しませんか?そうです、カジモドがエスメラルダやフィーバスをノートルダム大聖堂で匿うという内容とそっくりですね!フロローの教えを守って大聖堂の中にいるべきか、リスクを負ってでも守るべきか…そんな葛藤の中にいるカジモドを諭すために、聖アフロディジアスは自分の経験談をもってカジモドに語りかける訳です。

聖アフロディジアスが作品内でちょこちょこ登場するのは、彼とカジモドの状況を重ねているからだったんです。

そしてこのフレーズ内にはありませんが、歌の途中で聖アフロディジアスはカジモドに“Quasimodo you can too(クァズィモド、君にも出来るよ)”と語りかけます。例えリスクを負ったとしても、自分(聖アフロディジアス)がそうしたように、カジモドにも人を守ることが出来るよ…と言っているのです。

何度もフロローから聞かされてきた聖アフロディジアスの話。そんな聖アフロディジアスの助言によってカジモドはエスメラルダとフィーバスを助けます。私としては、どうしても間接的にフロローがカジモドに助言をしたような気になってしまって、一人で勝手に胸を熱くしています。

ちなみにこのフレーズの中でエジプトが“Land of the date and palm(ナツメヤシとヤシの国)”と表現されているの、お気づきになりましたか?表現の仕方がちょっと可愛らしくて、いいですよね。

最後に…本記事で出てきた地名を地図にしました!Beziers/ベジエとSaint-Cyr/サン=シールの大体の位置です。記事の内容と併せてご覧くださいね(聖アフロディジアスはベジエの司祭で、サン=シールの地で暴徒によって斬首されています。):

Flight into Egypt map

♪『ノートルダムの鐘』の曲一覧はこちらから:ノートルダムの鐘/英語歌詞を徹底分析!日本語で意味を理解しよう

⇒【ノートダムの鐘】オリジナルキャスト画像集はこちら☆・’

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