聖アフロディジアスがかくまった聖家族が、エジプトに逃げた理由

劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より「エジプトへの逃避(Flight Into Egypt)」の英語歌詞を見てみると、この曲のタイトルにもなっている「エジプトへの逃避」を、誰がどのような理由で行ったかを理解することができました!

これは、英語歌詞を深く読みこまなければ分からない内容ですよ。

Music from the Musical

・作品名:ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)

・曲名:エジプトへの逃避Flight Into Egypt

・楽譜:Flight Into Egypt

・訳詞:高橋知伽江(作詞:Stephen Schwartz)

アルバムを視聴/楽譜 ・アルバム(日本語):ノートルダムの鐘
・アルバム(英語):The Hunchback of Notre Dame
・楽譜:

 

「聖ヨセフ」が重要なカギ

 

エジプトへの逃避(Flight Into Egypt)」の歌詞の中身を見てみましょう。注目すべきはこの2行です。

 

Just like the angel
Who warned Joseph
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt” (作詞:Stephen Schwartz)

 

え?たったこれだけ?とお思いでしょう。

“Joseph” とは聖ヨセフのことです。訳せばなんてことはない「ヨセフに忠告した、まさにあの天使みたいに」という意味です。

しかしこのたった2行を読み解いていくと、この曲のタイトルにもなっているFlight Into Egypt(エジプトへの逃避)の全貌が明らかになります。

 

聖ヨセフになされた忠告

 

平たく言えば、聖アフロディジアスはエジプトに逃げてきた聖家族(イエス、ヨセフ、マリア)をかくまったんですね。しかし、歌詞を読むだけでは何故聖家族がエジプトへ逃げたのかが分かりません。

そこで注目すべきが、歌詞のこの2行。

聖家族の1人であるJoseph(聖ヨセフ)にある忠告がなされたと読みとれますが、これだけではどんな内容だったのかが変わらないですよね。

聖ヨセフをwikipediaで調べると、次のような記述がありましたので引用してみましょう。

 

『マタイ』によれば、イエスがユダヤのベツレヘムで生まれたあと、ヘロデ大王によって幼児殺害の命令が出たため、天使の警告に従って、ヨセフは妻と子を連れてエジプトに避難する。
聖ヨセフ(wikipedia)

 

「マタイ」や「ヘロデ大王」のように耳に馴染みのない言葉が並んでいますが、それは一度脇に置いておいて、とにかくここは「大王がキリストを殺害する命令を出したので、天使(the angel)の忠告(warned)に従って、ヨセフ(Joseph)はマリアとキリストを連れてエジプトに避難した」と理解出来れば十分です。

 

 

カジモドも歌う天使の存在

 

これで、エジプトの逃避がどういった出来事なのかが良く分かりましたね。

そして何故、この曲の題名が「エジプトへの逃避(Flight Into Egypt)」なのかについてですが、これは聖アフロディジアスが聖家族をかくまった出来事と、カジモドがエスメラルダをかくまおうとしている姿を重ねているからです。

ですから、先のフレーズにある “Just like the angel(まさにあの天使みたいに)” というのは、「まさにあの天使みたいに、僕(カジモド)もエスメラルダに忠告をして助ける」という意味が含まれます。

その直後の歌詞からもそれを理解することができますよ。

 

I’ll warn Esmeralda
And her angel will be me
―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “Flight Into Egypt” (作詞:Stephen Schwartz)

 

「僕はエスメラルダに忠告をする/そして彼女にとっての天使は僕になるんだ」という意味です。この曲の冒頭で迷っていたカジモドとは一転、意志が固まっていく様子が手に取る様に分かります。

 

聖アフロディジアスについて、もっと詳しく知りたい!

 

まず、この曲を理解するにあたって、カジモドに助言をしている聖アフロディジアスがどんな人物かを理解することは必須です。彼については次のリンクからジャンルごとに記事を掲載していますので、そちらから内容をご確認下さいね。

 

エジプトへの逃避(Flight Into Egypt)」の、他の記事はこちらから。


『ノートルダムの鐘』のオリジナルキャストはこちらをご覧ください。

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