劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「マンゴジェリーとランペルティーザ – 小泥棒(Mungojerrie and Rumpelteazer)」の英語歌詞を見てみると、2匹の活動拠点がイギリスに実在していることが分かります。
それらはどこで、どんな場所なのでしょうか?今回はそこを詳しく見ていきましょう。
『ジーザス・クライスト=スーパースター』の楽譜をまとめました!
『ジーザス・クライスト=スーパースター』の曲を歌いたい・弾きたいという方は、こちらのブログをご覧ください。
『ジーザス・クライスト=スーパースター』の解説・考察本を執筆しました!
イエス・キリスト最後の7日間とは、どのような日々だったのか?何がイエスを人気にし、なぜイエスは十字架にかかることになったのか?
ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』の奥深さを楽しみたい初心者に向けた、解説・考察本。
Kindle(電子書籍)、ペーパーバック(紙書籍)、いずれも Amazon で販売中。
Kindle Unlimitedを初めてご利用の方は、体験期間中に0円で読書可能!
歌詞の比較
日本語
劇団四季の歌詞ではこのように歌われています。
さぁ 財産もうけて
住居は立派な一軒屋そこは単なる作戦地
生れながらの放浪癖狙った所をちょいと
通り過ぎるだけなのに二人の行くとこ
いつも ちょっと
カップルの名は売れすぎ]―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「マンゴジェリーとランペルティーザ – 小泥棒」(訳詞:浅利慶太)
英語
英語歌詞では、次のようになっています。
We have an extensive reputation
We make our home in Victoria Grove
This is merely our centre of operation
For we are incurably given to roveWe are very well known in Cornwall Gardens
In Launceston Place and in Kensington Square―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Mungojerrie and Rumpelteazer” (作詞:T.S. Eliot)
今回はここを詳しく見ていきましょう。
活動拠点はヴィクトリア・グローヴ
冒頭に “Victoria Grove(ヴィクトリア・グローヴ)” という地名がでてきます。
これを彼らは “home” と呼んでいますが、ここでいう “home” とは「家」ではなさそうです。そう読み取れるのも次の表現があるからです。
- This is merely our centre of operation … これは単なる活動拠点にすぎない
- For we are incurably given to rove … だって我らはいつもふらふら彷徨っているからね
ヴィクトリア・グローヴには定住せず、この場所を中心としてあらゆるエリアへ足を延ばしているというわけですね。
では、ヴィクトリア・グローヴはどのような場所なのでしょうか?
ヴィクトリア・グローヴは通りの名前で、高級住宅街のようです。
Victoria Grove is a street in Kensington, London W8. House building began in 1837 and was completed in 1841. It runs from Launceston Place in the north west to Gloucester Road in the south east. 6-13, 18, 19-26, and 27-28 are all Grade II listed houses.
―Victoria Grove(wikipedia)
ロンドンW8のケンジントンにある通りで、1837年に住宅の建設が始まり、1841年に完成したそう。グレード2にリストアップされている家もあるようです。
グレード2については、次の記事をご覧いただくと分かりますよ。
高級住宅街に住まず活動拠点としている理由は、高価な品が簡単に手に入りやすいからだと思います。実際に住むとなったら大変ですもんね!
何ともずる賢い2匹です。
2匹がよく知られている3つのエリア
ヴィクトリア・グローヴ以外にも実在するエリアが3つ登場します。(ロンドン版)
- Cornwall Gardens … コーンウォール・ガーデンズ
- Launceston Place … ランセストン・プレイス
- Kensington Square … ケンシントン・スクエア
“We have an extensive reputation(広範囲にわたって知られている)” と歌われていますから、これらはマンゴジェリーとランペルティーザがよく知られている場所ということです。
いずれもお洒落で高級なエリアですから、高級品を取り揃えていそうな家が立ち並ぶエリアに2匹が出没するということでしょう。
このエリアの住人になる予定のある方は、十分注意が必要ですね!
4エリアはどれも近い場所にあります。それぞれの位置関係はこうなっていますよ。(青色箇所がヴィクトリア・グローヴ)
いかがでしたか?
マンゴジェリーとランペルティーザの活動エリアをイメージして頂けたでしょうか?
高級エリアと言えば、バストファージョーンズがいるセント・ジェームス・ストリートと良い勝負です!こちらも実在する場所なので、是非併せてご覧ください。
「マンゴジェリーとランペルティーザ – 小泥棒(Mungojerrie and Rumpelteazer)」の、他の記事はこちらから。
それでは皆さん、良い観劇ライフを…
以上、あきかん(@performingart2)でした!
こんにちは!
ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。