英語歌詞で分かるバストファージョーンズの裕福さとその理由

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より“Bustopher Jones(バストファージョーンズ – 大人物?)”の歌詞を見てみると、「つややかな毛並み」や「飾りたてた身なり」というように彼のファッションについて歌われています。

金持ちだからこそのファッション…と思う方が大半かと思いますが、英語歌詞には「金持ち」という表現はどこにも登場しません

バストファージョーンズが裕福でお洒落な紳士であるということは、イギリスに実在する通り“St. James’s Street(セント・ジェームス・ストリート)”と関係があります

この通りは一体どんな場所なのか?今回はここを詳しく見ていきましょう。

【ブロードウェイミュージカル“Cats”/“Bustopher Jones”/作詞:T.S. Eliot * 劇団四季ミュージカル『キャッツ』/「バストファージョーンズ – 大人物?」/訳詞:浅利慶太】

 

歌詞の比較

日本語

 

劇団四季の歌詞では、バストファージョーンズが裕福でお洒落な紳士であるということが、次のように歌われています。

 

バストファージョーンズ
粋でキザ つややかな毛並み

行きつけは メンバーズクラブ
飾りたてた身なり

彼が街に お出ましになりゃ
たちまち人目ひく

誰もが皆 みつめてる
ご機嫌はいかが

街一番の金持ち
政治が大好き

お目にとまると恐縮です そう
バストファージョーンズさん!

―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「バストファージョーンズ – 大人物?」(訳詞:浅利慶太)

 

「行きつけはメンバーズクラブ」とありますが、英語歌詞ではバストファージョーンズ自身が経営するクラブのことを歌っています。

まず1つに、クラブの経営者であるが故に裕福だと言えるので、次の記事も併せてご覧くださいね。

 

英語

 

一方、英語歌詞ではこのように歌われています。

 

Bustopher Jones is not skin and bones
In fact, he’s remarkably fat
He doesn’t haunt pubs, he has eight or nine clubs
For he’s the St. James’s Street Cat!

He’s the cat we all greet as he walks down the street
In his coat of fastidious black
No commonplace mousers have such well-cut trousers
Or such an impeccable back

In the whole of St. James’s the smartest of names is
The name of this Brummel of cats
And we’re all of us proud to be nodded or bowed to
By Bustopher Jones in white spats

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Bustopher Jones”(作詞:T.S. Eliot)

 

“coat(コート)”、“trousers(ズボン)”、“back(背広)”のように洋服に関する単語が並んでいますが、これらは全て上質な洋服のようなんです!

 

見た目で分かるバストファージョーンズの裕福さ

着るものは全て上質!

 

英語では「金持ち」「裕福」という単語さえ出てきませんが、彼が裕福であることは、身につけているものを見ればすぐに分かります。

 

・coat of fastidious black…真っ黒なコート

well-cut trousers…格好良いズボン

impeccable back…申し分ない背広

 

“fastidious”は「潔癖な」という意味ですが、ここは「上質な黒」というニュアンスで良いでしょう。見るからに高級でバシッと決まっている服装が想像できますよね。

これに加えて“No commonplace mousers(平凡でネズミを追いかけまわすような猫)”は、このようなズボンや背広は持っていないと比較して歌うことで、バストファージョーンズの大人物さを際立たせています。

また、英語歌詞で何度も登場する“white spats”もファッションの1つです。詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。

 

バストファージョーンズはどこの猫?

 

また、彼の裕福さを表現しているのは、そのファッションだけではありません!

紹介した歌詞の中に“St. James’s Street”という通りの名前が登場したのにお気付きでしたか?

実はこれ、イギリスに実在する「セント・ジェームス・ストリート」という通りなのですが、バストファージョーンズは“St. James’s Street Cat(セント・ジェームズ・ストリートの猫)”と呼ばれるほど、この通りでよく見かける猫なんです。

では、肝心のセント・ジェームズ・ストリートとはどんな通りなのでしょうか?

 

St James’s Street is the principal street in the district of St James’s, central London. It runs from Piccadilly downhill to St James’s Palace and Pall Mall.

St James’s Street(wikipedia)

 

セントジェームズストリートは「ロンドン中心にあるセントジェームズ地区にある大通りで、ピカデリーからセント・ジェームズ宮殿パルマル街へ伸びている通り」です。

紳士服や葉巻き、靴やワインなど、歴史ある高級でお洒落な品物を扱うお店が立ち並ぶ通りで、まさに英国紳士向けの通りだと言えます。お洒落さんにとっては憧れの場所ではないでしょうか。

きっと、バストファージョーンズの身につけている服も、全てこのセント・ジェームズ・ストリートで購入したものなんでしょうね。

 

 

今回ご紹介した場所については、こちらで画像付きでまとめています。是非併せてご覧くださいね。

 

さて、こんなに洒落た格好をしたバストファージョーンズですが、それを英語では“Brummel”という単語を使って表現しています。どういう意味なのかは、こちらの記事で詳しく説明しますね。

 

 

いかがでしたか?

バストファージョーンズが裕福でお洒落な理由、お分かりいただけたでしょうか?

私もいつかお洒落して、英国紳士に交じってセント・ジェームズ・ストリートを闊歩したいものです…。そこでバストファージョーンズに会えるかも!

 

その他“Bustopher Jones(バストファージョーンズ – 大人物?)”の歌詞解説や、ミュージカル『キャッツ』についてはこちらの記事をご覧ください。


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