劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』より「酒場の歌(The Tavern Song/Thai Mol Piyas)」の英語歌詞を見てみると、とんでもない量のお酒を飲んでいることが分かりました!
彼らは一体どれくらいの量のお酒を飲んでいるのでしょうか?
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中世ヨーロッパにおける「身体障がい者」の扱いはどのようなものだったのか?「ジプシー」はなぜ迫害され、「魔女狩り」はどのようにして起こったのか?
中世ヨーロッパのリアルに焦点を当てながら、ミュージカル『ノートルダムの鐘』の奥深さを紐解く解説・考察本。
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歌詞をおさらい
” The Tavern Song (Thai Mol Piyas)(酒場の歌)” の歌詞に、次のようなフレーズがあります。(引用の色付きは、あきかんによる。)
Fill up the tankards, let’s have another one
Let’s drink it down, and shout out in song
We’re going to drink, and dance till’ the morning sun
It’s gonna come before dawn
Amare love das
Thai mol piyas―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “The Tavern Song(Thai Mol Piyas)” (作詞:Stephen Schwartz)
お酒をついでガンガン飲んで…と、ジプシー達が楽しんでいるシーンですね。
冒頭ではこんなことが歌われています。
- タンカードをいっぱいにして、もう一杯飲もう
「タンカード(tankards)」は、日本ではあまり馴染みのない単語かと思いますが、お洒落なジョッキを指します。
蓋付きのものもあったりして、きっと外国映画やアニメで目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
では、一杯どれくらいの量が入るのでしょうか?
どれくらいの量を飲んでいる?
タンカードは大型ジョッキのサイズに当たるものらしいので、大型のビールジョッキの量を知るところから始めましょう。(引用の色付きは、あきかんによる。)
ビールジョッキは大きさの規定がなく、小ジョッキは 200~300ml 程度、中ジョッキは 350~500ml 程度、大ジョッキは 700~800ml 程度が一般的である。 (大・中・小:七五三と例えると覚えやすい)
―ビールジョッキ(wikipedia)
なるほど。大ジョッキは700~800mlもあるんですね(汗)。
歌詞には” Let’s drink it down(潰れるまで飲もう)” とありますが、私はタンカード1杯も飲めません。
ジプシー達、みんな飲むなぁ…!
ちなみに彼らはワインを飲んでいることが、英語歌詞では分かります。
どれくらいの時間飲む?
ちなみに、歌詞内にはこういうフレーズもあります。
Fill up the tankards, let’s have another one
In all the town, there’s no sweeter wine
We’re gonna get down, and dance till oblivion
It’s gonna come before dawn―ミュージカル “The Hunchback of Notre Dame” より “The Tavern Song(Thai Mol Piyas)” (作詞:Stephen Schwartz)
“We’re gonna get down, and dance till oblivion” は「私たちは踊る、忘却のかなたに達するまで」といったニュアンスです。
そして、 “before dawn(夜明け前)” とありますから夜明け前までこのドンチャン騒ぎは続くということです。
普段は隅に追いやられて立場の無いジプシー達。
そんな彼らの唯一の楽しみは、お酒とダンスなのかもしれませんね。
中世ヨーロッパにおける「身体障がい者」や「ジプシー」の扱いについては【ミュージカル『ノートルダムの鐘』が現実的な3つの理由:~ 中世の身体障がい者、ジプシー、そして魔女狩り ~】で詳しくまとめています。
中世ヨーロッパのリアルを知ることで、作品の見え方に深みが出ます。読んで視野を広げてみて下さいね。
それでは皆さん、良い観劇ライフを…
以上、あきかん(@performingart2)でした!
こんにちは!
ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。