英語歌詞「天上への旅」のHeaviside Layerって何?

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より“The Journey To The Heaviside Layer(天上への旅)”の英語歌詞を見てみると、“Heaviside Layer”という単語が出てきます。

日本語では「天上」と訳されていますが、実際はどういう意味なのでしょうか?

調べてみると、実在する層の名前だと分かりましたよ。

【ブロードウェイミュージカル“Cats”/“The Journey to the Heaviside Layer”/作詞:Trevor Nunn * 劇団四季ミュージカル『キャッツ』/「天上への旅」/訳詞:浅利慶太】

 

「ヘビサイド層」は実在する

 

The Journey To The Heaviside Layer(天上への旅)”の歌詞は、次の2行が大勢の猫たちによって繰り返し歌われています。

 

Up, up, up, past the Russell Hotel
Up, up, up, up, to the Heaviside Layer

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “The Journey to the Heaviside Layer”(作詞:T.S. Eliot)

 

“layer”は「層」という意味ですが、地球を覆う「オゾン層」などの「層」も指します。

「“Heaviside Layer”も、そんな地球を覆う層の1つなのかな」と想像はしていたものの、耳にしたことがなかったので造語だと思っていました。

しかし調べてみると「ヘビサイド層」は実在するのだそうです!

 

電離層の一部(地上50マイルから90マイル)で中長波の電波を反射する
(a region of the ionosphere (from 50 to 90 miles up) that reflects radio waves of medium length)

ヘビサイド層(weblio)

 

日本語でそのまま訳してしまうと単に層を指すことになってしまいますから、シーンの雰囲気に沿って「天上(天国)」と訳されたのでしょうね。

英語でも「天上」を意味していることに変わりはないですが、単に“heaven(天国)”と言わないのがこの曲のお洒落なところ。

気高い猫たちの性格に合わせて、あえて一般人にも馴染みのない言葉で表現されたのだと思います。

難しい単語やパッとイメージできない単語は、一瞬で理解できない分興味が湧きますよね。「遥か彼方」を表すために意図的に使われたこの単語。そういった意味では、『キャッツ』の作品に大きな影響力を持っていると言えるでしょう。

 

何故こういう名称なのか考えてみた

 

ちなみに、何故この層に“heaviside”という名前が付いたのかを私なりに考えてみました。

恐らくこの層の名付け親は、層の位置する場所が「天国に近い場所」だとイメージし、“heaven’s side(天国に近い側、天国側)”を縮めた、“Heaviside”という単語を造ったのだと思います。もしこれが正しいなら、遥か彼方を表現するにはぴったりの言葉ですね。

次『CATS』を鑑賞する際は、是非「ヘビサイド層」をイメージしながら聴いてみて下さい!

 

英語歌詞に出てくる「ラッセルホテル」も実在する

 

さて、“The Journey To The Heaviside Layer(天上への旅)”内に登場する“Russell Hotel(ラッセルホテル)”も、実は実在するってご存知でしたか?次の記事でまとめましたので、是非併せてご覧くださいね。

 

その他“The Journey To The Heaviside Layer(天上への旅)”の歌詞解説や、ミュージカル『キャッツ』についてはこちらの記事をご覧ください。


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