英語歌詞で分かる!グロールタイガーの死後、賑わった7つの地域

あきかん

こんにちは!

ミュージカル考察ブロガー、あきかん(@performingart2)です。

劇団四季ミュージカル『キャッツ(CATS)』より「グロールタイガー – 海賊猫の最期(Growltiger’s Last Stand)」の英語歌詞を見てみると、グロールタイガーの死後、賑わった地域は7つあると分かります。

どこでどんな出来事があったのか、今回はそこを詳しく見ていきましょう。

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歌詞の比較

日本語

劇団四季の歌詞を見てみましょう。

そのしらせがとどくと大歓声
岸辺でお祝い大パーティー
シャム猫本場のバンコック
旗をふって記念日つくられた

―劇団四季ミュージカル 『キャッツ』 より 「グロールタイガー – 海賊猫の最期」(訳詞:浅利慶太)

日本語では、シャム猫軍の本拠地バンコクしか地名が登場していません

英語

しかし英語では、バンコクを含めた7つの実在する地域が登場し、グロールタイガーの死後、各地でどんなことが起こったのかが歌われています。

Oh there was joy in Wapping when the news flew through the land
At Maidenhead and Henley there was dancing on the Strand
Rats were roasted whole at Brentford and Victoria Dock
And a day of celebrations was commanded in Bangkok

―ブロードウェイミュージカル “Cats” より “Growltiger’s Last Stand” (作詞:T.S. Eliot)

7つの地域とは次の通りです。

  1. Wapping … ワッピング
  2. Maidenhead … メイデンヘッド
  3. Henley … ヘンリー・オン・テムズ
    (グロールタイガーはテムズ川にゆかりがあるので、恐らくこのHenley-on-Thamesであっていると思います。)
  4. Strand … ストランド(ロンドン内)
  5. Brentford … ブレントフォード
  6. Victoria Dock … ビクトリア・ドック
  7. Bangkok … バンコク(タイの首都)

バンコク以外の6つの地域は、全てイギリス内にありますよ。

実在する7つの地域で、グロールタイガーの死後に起こったこと

Wapping(ワッピング)

まずワッピングで起きた出来事は、これです。

  • there was joy in Wapping when the news flew through the land … そのニュースが土地を駆け巡った時、歓喜があった

日本語では「そのしらせがとどくと大歓声」と訳されていますが、これはワッピングであった出来事だったんですね。

ワッピングの位置は次の通りです。

Maidenhead(メイデンヘッド)とHenley(ヘンリー)

ワッピングでは歓喜があったということでしたが、どうやらその知らせはメイデンヘッドやヘンリー・オン・テムズまで届いたようです。

2つの地域はワッピングの遥か西に位置していますから、この知らせがどれだけ広い規模で知れ渡ったのかが分かりますね。

Strand(ストランド)

ストランドはロンドン内の通りの名前だそう。

“there was  dancing” とありますからダンスを踊っていたんですね。それほどの歓喜だったのでしょう!

Brentford(ブレントフォード)とVictoria Dock(ビクトリア・ドック)

この2つの地域では、こんな出来事がありました。

  • Rats were roasted whole … ドブネズミが丸焼きにされる

猫たちにとっては立派なごちそうです!

そして見ての通り、ロンドンを中心に東西に位置していますから、テムズ川の上流でも下流でも贅沢なごちそうを食べる程の出来事だったことが分かります。

ビクトリア・ドックについては、原作に次のような注釈がありましたよ。

ロンドンのヴィクトリア・エンバークメントの船着き場。

―T.S.エリオット『キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(p.28)

Bangkok(バンコク)

宿敵グロールタイガーを見事に倒したシャム猫軍の母国では何が起こったのでしょうか?

  • ・And a day of celebrations was commanded in Bangkok … バンコクでは祝日が設けられた

これは日本語でも「記念日作られた」と歌われていますね。祝日まで設けられるほど、グロールタイガーを倒したことは国の誇りなのだと分かりますね。

いかがでしたか?

どれほどの規模でグロールタイガーの死を祝われたか、お分かり頂けましたでしょうか?

グロールタイガー – 海賊猫の最期(Growltiger’s Last Stand)」の、他の記事はこちらから。

あきかん

それでは皆さん、良い観劇ライフを…

以上、あきかん(@performingart2)でした!

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